2017.04.14
Fri

ららら♪クラシックでチェロ特集

この4月から司会者が新しくなったNHK「ららら♪クラシック」(Eテレ金曜9:30~)で5月5日、チェロが特集されるそうです。

ららら♪クラシック「楽器特集・チェロ~イケメンですけど何か?!~」[NHK 5月5日金曜午後9時30分~ 午後10時00分]
新MC・高橋克典が憧れのイケメン楽器・チェロに挑戦!(1)チェロってこんなにかっこいい!(2)チェロ超初級レッスン(3)チェロ奏者は集まりたがり!?
新MC・高橋克典が昔から恋い焦がれていたという弦楽器・チェロを特集する。ソロはもちろん、オーケストラの中でも大活躍。さらにクラシックだけでなく、どんなジャンルの曲も弾きこなす、イケメン楽器・チェロ。そんなチェロの演奏に高橋克典が初挑戦!憧れの楽器を前に悪戦苦闘。また、トップ・チェロ奏者4人が集結!チェロ愛が深すぎるその素顔に迫ります。...

出演するチェリストは長谷川陽子さん、山本裕康さん、辻本玲さん、それに森田啓祐さんと豪華な顔ぶれ。 長谷川陽子さんのバッハのプレリュードの他、4人のチェリストによるクレンゲル「即興曲」の演奏もあるようです。

この番組で楽器が特集されるのは、去年11月、このブログが少しだけ画面に映ったビオラ特集以来だと思います。チェロが「イケメン楽器」だなんて言われると、自分が褒められたわけでもないのに、ちょっとくすぐったいですが、どんな内容になるか楽しみです。

2017.04.13
Thu

上山音楽祭2017

今年も山形県上山(かみのやま)市で開催された上山音楽祭の動画がアップされていました。この音楽祭はチェリストで東京藝大准教授の中木健二さんが音楽監督をつとめ、奥さんでピアニストの永田美穂さんの地元の上山市で、音楽家を目指す若手たちがレッスンやまちなかコンサートを繰り広げるもの。中木さんのレッスンが熱い!…

昨年も同じようなことを書きましたが、こうした音楽祭が地方都市で開催されるのは、その街の子どもたちが全国から集まった若手音楽家たちをどんなに輝いた目で見るか、またそうした目で見られながら音楽に打ち込むことで若手たちがどれだけ成長するか…といろいろな面で大変意義深いことだと思います。

2017.04.13
Thu

アルバン・ゲルハルトが親欧州グループを結成

Alban_Gerhardt_4.jpg

先月末「親欧州」の市民デモで演壇に立ちバッハを弾いたアルバン・ゲルハルト(47)ですが、ドイツの高級紙Die Zeitが6日、アルバン・ゲルハルトの名前を挙げて音楽家が政治的発言をすることに"wohlfeil"(cheap,安っぽい)という言葉を使って批判的な記事を書いていました。

これに対してアルバン・ゲルハルトはすぐさまドイツの音楽情報サイトで反論…このへんのやりとりは、北ドイツ放送の記事にもまとめられているものの、ドイツ語なので細かいところまで読み取れませんでしたが、アルバン・ゲルハルトが現在のヨーロッパの状況に強い危機意識を持っているらしいことはわかりました。

さらにアルバン・ゲルハルトは、ヨーロッパの音楽家たちに呼びかけて"Musicians4Europe"というグループ[Facebook※その後このグループはメンバー以外非公開になり、新しく公開ページが作られた]を立ち上げ。そのマニフェストでは自国第一・排外主義に反対し、表現の自由と民主主義を守ることを唱い、ヨーロッパの音楽家100人近くが署名することになっているようです。 チェリストではスティーブン・イッサーリス、ジャン=ギアン・ケラス、ヨハネス・モーザー、ジョヴァンニ・ソッリマ、ゴーティエ・カプソンなど…。

現在のヨーロッパの危機感は、日本にいる者からはわからないものかも知れませんが、近くに迫るフランス大統領選挙やドイツの総選挙といった動きに彼らが巻き込まれないか、ちょっと懸念します。

タグ : アルバン・ゲルハルト 

2017.04.12
Wed

チェリストも飛行機から降ろされる

アメリカでユナイテッド航空が定員超過で乗客の一人を無理やり引きずり降ろしたことがニュースになりましたが、 その少し前、やはりアメリカで、チェリストがアメリカン航空の国内便から降ろされたことが──ユナイテッド航空の件に比べれば小さな──ニュースになっていました[abcnews 17.04.05]。

このチェリストは演奏家でチェロ教室も主宰するジョン・カボフ氏(46)で、4日ワシントンD.C.からシカゴに仕事のため、チェロの席も購入してアメリカン航空に搭乗したところ、チェロが座席に固定できず床に着いてしまうため危険だというのを理由に飛行機から降ろされてしまったのだそうです。カボフ氏はしぶしぶ従うとすぐに自分のフェースブックページに、起こったことを説明する自撮りの動画をアップしたので、 メディアが取り上げることになったようです。

どうやら乗務員が、延長ベルトを使えば座席にチェロを固定できることを知らなかったよう。

アメリカン航空はすぐに謝罪し、カボフ氏は次のシカゴ行きの便に乗ることができ、チェロの席の代金150ドルを全額払い戻ししてもらったのだそうです。

飛行機の安全な運航には色々事情があることは理解できますが、搭乗した後に乗客を降ろすというのはまずその時点で、相当まずい対応(あるいは「よほどのこと」か)だと言えるでしょうね。

それにしても、カボフ氏はこのアメリカン航空の件で飛行機でのチェロの扱いについて世に広く知らしめようとしていたのに、数日後に起こったユナイテッド航空の件ですっかりかすんでしまって、今ごろ複雑な心境なのではないかと思います…

タグ : チェロ事件簿 

2017.04.10
Mon

ヨハネス・モーザーのロココ変奏曲ライブ演奏

ヨハネス・モーザーが先週5日、チャイコフスキー「ロココ風の主題による変奏曲」を弾いたコンサートの模様が、BBC Radio3のオンデマンド放送で聴けるようになっていました。 現地5日、イギリス南部の街プールで開かれたボーンマス交響楽団(指揮キリル・カラビツ)の公演で、BBC Radio3でライブ放送されたもの。1ヶ月間はオンデマンドで聴けるようです。

Bournemouth Symphony Orchestra - Schubert, Tchaikovsky, Mendelssohn [BBC Radio3] Elgar/Tchaikovsky: Cello Concerto

ヨハネス・モーザーの「ロココ風の主題による変奏曲」の紹介と演奏は、番組開始30分頃から30分間くらい。 ヨハネス・モーザーはこの演奏でも、また最近リリースしたCDでも、よく演奏されるフィッツェンハーゲン版ではなく原典版で演奏していますが、その理由は要するに「好みの問題」と言っているよう。

アンコールは同じチャイコフスキーのノクターンOp.19-4のチェロとオーケストラ編曲版。これも美しいです。

[ヨハネス・モーザーの当日のツイートで知りました。]

タグ : ヨハネス・モーザー 

2017.04.09
Sun

映画「ジャッキー」にカザルス

鳥の歌-ホワイトハウス・コンサート カザルス(パブロ)

現在公開中の、ナタリー・ポートマンがジャクリーン・ケネディ大統領夫人を演じた映画「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命」には、 あのパブロ・カザルスがホワイトハウスに招かれて「鳥の歌」などを弾いたコンサートのシーンが描かれているらしいですね。

J.F.ケネディ大統領暗殺(1963年)の前後を描いた映画で、"ジャッキー"と呼ばれアイドル的な存在だった彼女がいかにして夫J.F.ケネディを「偉大な大統領」にしたかを描いた映画。

カザルスのホワイトハウス・コンサートのシーンはオリジナルの予告編でちらっとだけ見ることができます(1:33くらい. 日本版の予告編ではカットされているよう)。

カザルスを演じているのは実際のチェリスト、ローラン・ピドゥ(仏1946-)[IMDb]。

カザルスのホワイトハウス・コンサート(1961年)について、 カザルスはスペインの独裁政権に抵抗し、若いケネディ大統領の自由主義的な考え方に共鳴した、というような背景から語られることが多いように思うのですが、この映画では、一流の音楽家をホワイトハウスに招くことによって、文化的にも夫ケネディ大統領とアメリカとを偉大に演出しようとしたジャクリーン夫人、という側面を描いているようです。

対して、今の大統領は、という目でも当然、見られるのだろうと思います。

予告編を見ると、ローラン・ピドゥの姿がカザルスに生き写しのような気がします。映画をご覧になる方はカザルスの演奏シーンもチェックしてみてください。

[追記] この映画出演についてローラン・ピドゥのインタビューがフランスLa Depeche紙の2月の記事に載っていました。それによると出演のきっかけは、この映画の監督がカザルス役を探していることを、やはりチェリストの息子が知り、頭が禿げていて似ていたことから。映画の中ではもちろん実際にチェロを弾いているそうです。
撮影中のエピソードとしては、演奏の終わりのシーンでナタリー・ポートマンが近づいて手を差し出したので、台本にはなかったが、すっかりパブロ・カザルスになりきってその手にキスをした…ということです。

タグ : パブロ・カザルス  ドラマのチェロ 

2017.04.07
Fri

レッスン #322

ポッパー28番。親指ポジションの広い形と、跳躍。

ロココ変奏曲の仕上げ。主題を弾いてから、あとは第1、第2変奏を細かくおさらい。 結局この曲は、一見難しそうだった第7変奏とコーダよりは、この第1、第2変奏に苦労した。 まあ、第7変奏から後は勢いにまかせて…というところはあるが。 それに1-2-3-7変奏にしぼったのも結果的によかった。

最後に通すのはやめて、今後取り組む曲の相談。チェロソナタはピアニストが…などと言っているとチェロの相当なレパートリーをあきらめなければならず、それはもったいない、とにかくやってみましょう…などなど。それはそれで検討するとして、次はショパンのノクターンOp.9-2 (ポッパー編)にチャレンジしてみることにした。

タグ : チェロレッスン 

2017.04.07
Fri

ドラマ「やすらぎの郷」

この4月から新しく始まった、倉本聰さんが企画・脚本を手がけたドラマ「やすらぎの郷」[テレビ朝日]。石坂浩二、浅丘ルリ子ら豪華なキャストが演じるのが、同じ老人ホームで暮らす往年のスター達、という設定も注目なのだが、石坂浩二演じる脚本家(もちろん倉本聰さん自身と察しがつく)が暮らしていた所として善福寺が出てくる。→やすらぎの郷 第1話 2017年4月3日放送分 [GYAO! 4月10日まで視聴可能]

テレビ界を引退した人専用の老人ホームという設定は、イタリアに実在して映画の舞台にもなったヴェルディの「音楽家のための憩いの家」に着想を得ているのではないかとも思ったけど、われわれでもよく親しい友人たちと「ここにいるみんなで同じ老人ホームに入ったら楽しいのに」と言い合ったりすることがあるから、まあ誰でもが夢見る「夢物語」なのかも。

2017.04.07
Fri

米ペプシのCMが「炎上」で中止

アメリカで今週公開されたペプシコーラのCMが、ツイッターなどで批判が殺到して問題になったのだそう[ロイター, NYTimes]。

CMは有名モデルのケンダル・ジェンナーが、抗議デモを目にして、みずから列に加わり、警備の警官にペプシを手渡すと、警官とデモ参加者の双方が笑顔になる…という内容。

警官の黒人への暴力に対する抗議活動など、社会的な抗議活動が現実のものとして行われている現在のアメリカで、このような内容を軽々しく(かどうかはともかく)商品の広告に利用することには強い反発があったのだと思います。

このCM、米ペプシはすでに謝罪して公開中止にしたようですが、ケンダル・ジェンナーのYouTubeチャンネルではまだ見ることができました。 このCMでケンダル・ジェンナーがデモに加わるきっかけになる、最初に目が合う人物が、デモの列をなぜかチェロケースを背負って歩くアジア系の若者なんですよね…(1:34ごろ)。 よく似た色のチェロケースを背負っている者として、ちょっと胸が痛みました。
pepsi-jenner.jpg

タグ : CMのチェロ 

2017.04.05
Wed

メネセス氏のピアッティ

名手アントニオ・メネセス氏が昨年7月、イタリア・ガルダ湖畔で開催された音楽祭のコンサートで演奏したピアッティ「12のカプリース」Op.25から1-2-4-5番の演奏がYouTubeにアップされていました。

メネセス氏の演奏は右のCDにも。 Piatti/Duport/Popper: Capricci Import
Antonio Meneses

上の4曲はいずれもシュレーダーの教本第3巻に入っていたので弾きました[過去記事]。 とにかくどの曲もとんでもなく難しいけど、美しい旋律や和音があるので、弾き通せたときのうれしさ、充実感は格別なものがありました。うまくいかなくても、多少手が痛んでも、それでもまた練習したくなるところは一種、麻薬的なところがありました。

それに比べて今やっているポッパー「40の練習曲」(Op.73)ときたら、「良薬は口に苦し」とでも思っていないとやっていられないところがあって…そのポッパーももう半分を過ぎて、またピアッティのような曲集があったらいいのに、と思っているところ。

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