2017.04.30
(Sun)

駒寄り論

連休二日目はテニス。よくテニスの解説で「コートの内側に入る」ことができるから錦織選手は強いのだ、というようなことが言われる。 コートの内側、つまりネットに近いところまで前進するから、相手にとっては構える時間がそれだけ奪われることになり、こちらは効果的なショットが打てる。

ただ、コートの内側に入ることにはそれなりの「代償」もある。 前に足を運んで、まだ勢いのある速い球に打ち負けないことが必要で、それができないとミスにつながることもある。 だからなかなかできない。

チェロで「駒寄りを弾く」というのにも似たところがある。 いざというときには大きく張りのある音を出すために駒寄りを弾かなければならない、と言われているのになかなかできない。 それができるようになるには、おそらくもっとたくさんの失敗と少しの成功の経験が必要に違いない。

テニスコートのネットがチェロの駒、指板のあたりがベースラインから3~4メートル後ろ、という感じだろうか。

チャンスボールなのにあいかわらずコートの後ろのほうでゆったりとボールを打っている人を見ていると、きのうのレッスンのとき、あるフレーズのところで「もっと駒寄り!」と言ってくれたFさんも、これと同じようなもどかしさを感じていたのだろうか、と思ったりしたのだった。

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