2017.01.18
Wed

Piano Guysがトランプ大統領就任式で演奏

ピアノとチェロで数々のカバー曲を演奏する動画でいつも楽しませてくれているThe Piano Guysが、20日に予定されているトランプ新大統領の就任式で演奏することになっているそうです。

トランプ新大統領の就任式をめぐっては、声のかかったアーティストの出演拒否や辞退が相次いでいるのが話題になっていましたが、このPiano Guysが就任式に出演することに対してもずいぶん厳しい批判があったよう。

これに対してPiano Guysは15日、公式サイトで就任式の出演依頼を引き受けた真意を説明する声明を発表していました。 それによると出演は、人種・性別・宗教・政治的信条に関わらず、聴いてくれた人に愛や希望のメッセージを伝えたいという気持ちによるものだということです。

約1,000ワードに及ぶ長い文章の中に「トランプ」の名は一度も出てこず、名指しは避けながらも女性を蔑視する言動には反対することを明言し、円滑な政権移行をうったえるオバマ大統領のことばに触れるなど、今回の出演に批判を寄せる人に対して真摯に理解を求める内容になっています。

また、Forbesのインタビューに対してもPiano Guysのチェリスト、スティーブン・シャープ・ネルソンは、批判する人に対して理解と感謝を示し、政治的な意図は一切ないと繰り返しています。

彼らは公式サイトで公言しているように末日聖徒イエス・キリスト教会(いわゆるモルモン教)の敬虔な信者たちで、そのことからくる純粋な倫理観も今回の判断に影響を与えているだろうと思います。[※ここまで一部後日加筆]

音楽家が仮に自分と相容れない信条の人のために演奏を依頼されたとして、それを断固として拒否するか、それでも引き受けるか?はいろいろな考え方があると思います。 歴史的にはパブロ・カザルスがスペインの、ロストロポーヴィチが旧ソ連の政権に抵抗したような姿勢のほうが英雄視されるものかも知れませんが、今回のPiano Guysのような判断もまた一つの見識ではないかという気がします。

なお、トランプ大統領就任にあたってはPiano Guysのほか何組かのミュージシャンが演奏することになっていて[NYTimes]、 かつてオバマ大統領の就任式でヨーヨー・マらが演奏したように式典の中ではなく、直後に開かれるパーティの場かも知れません。

Piano Guysの最近の演奏。

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