2016.12.19
(Mon)

チェロカルテットレッスン

日曜日、ここ半年ほど仲間と練習してきたチェロカルテット(ヨンゲン「2つの小品」Op.89)を、 日本を代表するオーケストラのチェロ奏者で、この曲の録音も出されている方 ──そう言うと凡そ見当がついてしまうかも知れないが── にレッスンして頂くことができた。

どうしてこのような貴重な機会をもらうことができたのか、今でも信じられないくらいなのだが、チェロつながりで縁をつないでくださる方たちがいて、お会いした時におそるおそるお願いしてみたところ、意外なほどあっさりレッスンを引き受けて下さった。

プロの奏者にも色々な方がいらっしゃると思うけど、熱心なアマチュアを指導することを、いとわないどころか、もしかしたら楽しみの一つに感じてくれる方もいるもののようで、この方がそういう方だったことは本当に幸運なことだったのかも知れない。

問題は、それほどの奏者の方となると当然忙しく、なかなかレッスンのスケジュールをもらえなかったこと。 プロの奏者は演奏活動以外にも何かと忙しく、そのスケジュール管理はほぼ全部自分でするしかないようで、なかなか大変だと察せられた。 それでも仲間の一人が粘り強く数か月に渡り連絡を取り続けてくれて、ようやく今回の運びとなったのだった。

オーケストラの本拠地におじゃますると、第九の合唱のリハーサルの声が聴こえてきて、身が引き締まった。

レッスンでは、まず練習してきた成果を褒めてくれ、それからご自分の楽器を弾きながら、冒頭から細かく、音色・音量・表情について指導してくださった。 「ここはかすれた背景のように」「ここは歌詞があるみたいに」…それはもう、この曲を知り尽くしているトッププロの奏者ならではの経験や技術やイメージに裏打ちされたもので、われわれ四人がこの曲を練習してきてまさに知りたかったこと、あるいはそれ以上のことだった。 よかったのは、この四人では全員が全パート弾くことを目標にしているので(まだそのローテーションは二順目だけど)、どのパートに対する指摘も全員が「自分のこと」として聴けた。 また、それを可能にするための基礎的な技術、例えば弓を持つ右腕のヒジの高さや、駒寄りを弾くことについてなども細かく指導していただいた。

レッスンが終わって暗くなった街に出ても、四人共しばらく興奮が冷めやらず、品川で乾杯をして、また夜遅くまで話し込んでしまったのだった。

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