2016.11.05
(Sat)

N響12人のチェリストたち

NHK交響楽団のチェロセクション12人の名手の方たちのコンサート。彩の国さいたま芸術劇場音楽ホールにて14時から[公演情報]。

実はさいたま芸術劇場は初めて。開場を待つあいだ1階ガレリアで、前芸術監督の故・蜷川幸雄氏や氏が手がけたシェークスピア・シリーズの写真展示を興味深く見た。音楽ホールもすばらしいホール。

コンサートは前半がクレンゲル「賛歌」、「組曲」Op.22、ヨンゲン「2つの小品」Op.89、オッフェンバック「ボレロ」という、 チェロばかり12本、2本、4本、6本といろいろな組み合わせ、後半が「イエスタデイ」などビートルズと「荒城の月」など日本の歌(どちらも三枝成彰編曲)の親しみやすいプログラム。

ヨンゲンの「2つの小品」は、このところ仲間と合わせているので、とりわけ真剣に聴いた(藤村さん、渡邊さん、山内さん、宮坂さん)。複雑なハーモニーが美しいのはもちろんのこと、テンポの変化を、4人の誰かが引っ張ったり戻したりしているのが絶妙の呼吸だと思った。

後半のビートルズと日本の歌のメドレーは、どれもベルリンフィルの12人のチェリストたちのために三枝成彰氏が編曲したものとのことで、どれも親しみがある曲とはいえ決して軽くはなく、チェロの響きと技巧を十分に活かした重厚なプログラム。 ビートルズの「ミッシェル」「抱きしめたい」「ヘイ・ジュード」は、30年くらい時を隔てた、セピア色にくすんだ味わい。

「ベルリンフィル12人のチェリストたち」風のアレンジのビートルズや「荒城の月」は弾かせてもらったことがあるけど、こんなに重厚なアレンジだっただろうか?…

「荒城の月」と言えば、「ミミラシドシラ…」に続く旋律が「ファファミレ#ミ」となるのが、オリジナルの滝廉太郎の旋律のはずだけど、 きょうの三枝編曲では「ファファミミ」となっていたような気がする。 来日して天皇陛下の御前で演奏するとき、いつもこの曲を弾いているはずのベルリンフィル12人のチェリストたちは、どうしているのだろうか?…

きょうのN響12人のチェリストの方たちには、この1年くらい(?)健康が心配された方がいたりしたけど、 やはりこの12人が元気に揃って美しいアンサンブルを聴かせてくれたことに特別な思いを持って、胸を熱くしながら聴かれた方も多かっただろうと思う。 アンコールは「アメージング・グレース」(藤満健 編曲) 。

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