2016.10.12
(Wed)

コル・ニドライ

きのう11日の日没から丸一日間は、ユダヤ教では一年で最も重要な祭日のひとつヨム・キプール(Yom Kippur:贖罪の日)で、ユダヤ教の人々は日常活動を止め、断食をして、神に赦しを乞うのだそう。

このときのお祈りのことばの出だしの部分が"Kol Nidre"(「全ての誓い」の意)で、いまチェロで弾いているブルッフの「コル・ニドライ」(Kol Nidrei)Op.47は、 この祭礼に着想を得て書かれた曲だというのは前にも書いた通り。

"Kol Nidre"(コル・ニドレ)と"Kol Nidrei"(コル・ニドライ)の違いが、細かい事ながら気になっていたのですが、"-i"をつけるのはブルッフの曲名を言うときだけで、その理由はドイツ人であるブルッフとその周囲の発音のしやすさのためかどうか定かではありませんが、ユダヤ教的にはというかヘブライ語的には"Kol Nidre"が正式のようです。

「コル・ニドライ」の演奏はYouTubeにたくさんありますが、好きなのはリン・ハレルのこれ。

1994年4月バチカンで、ローマ法王はじめカトリックとユダヤ教とが合同のホロコースト追悼記念コンサートを開いたときのもので、ホロコーストをめぐってはキリスト教とユダヤ教の間に長く溝があったので、おそらく歴史的にも意義の深い演奏だったのだろうと思います。

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タグ : リン・ハレル 

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