2016.10.06
(Thu)

ジャクリーヌ・デュ=プレの弓が競売に(追記あり)

イギリスの伝説的なチェリスト、ジャクリーヌ・デュ=プレ(1945-1987)が使ったチェロ弓が今月、弦楽器専門のオークションハウスTarisioで競売に出されるそうです[Stradより]。 Sound of Jacqueline Du Pre Box set

この弓は、イギリスの製作者ジェームス・タッブスが製作し、デュ=プレが保有していた弓で、ペルナンブーコの弓のチップとスクリューのところに美しい銀の細工が施されており、製作者の刻印のある専用の木箱の内側には、デュ=プレの名前と住所の手書きが見えます(実物の写真はTarisioで)。

ちょっと驚くのは、重さが87.5グラムもあるのだそうで、ふつうチェロ弓の重さは75グラムくらいではないかと思いますが、デュ=プレは90グラムくらいの重い弓を好んで使っていたのだそうです。 弓の重さは実測値でなく持った感覚と言われますが、それにしても90グラムというのは重い。それでいてあのダイナミックな演奏をしたわけですから…。

(ちなみに、この機会に自分の弓の重さを量ってみたら、77グラムほどでした)

この弓の落札見込み価格は、2万~3万英ポンド(約264万~396万円)とのこと。 この値段は、チェロ弓としては決して破格というほどではないし、あのジャクリーヌ・デュ=プレが使った弓にしては、 ビートルズやエルビス・プレスリーにゆかりのある品々なら数億円で取引されたりすることを考えると、目を疑うほど安いといえるのではないでしょうか?…

オークションは今月11日から24日までTarisioで行われるそうです。

[追記10.14] 11日からオークションが始まっているので見てみたら、このチェロ弓はオークションから取り下げられていた!取り下げの理由についてTarisioは「この弓が信頼できる筋からのものであることは間違いないが、さらに調査が必要な新たな情報がもたらされたため」と。どうやらデュ=プレがこの弓を入手し保有していた経緯が曖昧なようで、もしかしたら落札見込み価格が妙に控えめだったのもそのあたりが原因だったのかも知れないという気がしてきました。

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タグ : チェロ道具 

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