2016.06.30
(Thu)

チェロスイート

フィギュアスケートの浅田真央選手が、来季のプログラムのエキシビションにバッハの「チェロスイート」を使用するとのこと。 これはバッハの無伴奏チェロ組曲(組曲=suite)のことでしょうから、チェロ弾きとしては気になります。

(ショートプログラムとフリーはファリャの「リチュアルダンス」とのこと。いわゆる「火祭りの踊り」でしょう。) 浅田真央 スケーティング・ミュージック 2015-16(DVD付)

組曲のどれを使うのかはまだ明らかでなく、当初は一番有名な1番のプレリュードという前提で解説を書いておられた方もいるし、私もそれが妥当な線だと思っていました。 なんといっても1番プレリュードなら演奏時間約2分半ほどと短いから、一曲で完結した「物語」を演じることができる… そうでなければ、1番から6番までのうちのどれかのジーグもいいのではないかと思っていました。

そうしたら、26日の発表で「サラバンドとブーレI/II」とのこと。 ブーレがあるのは3番と4番ですが、どちらかまだわかりません。 エキシビションということで、明るく旋律もよく知られた3番ではないかと思いますが、神秘的な4番も、大人になった浅田選手にはなくもないかも知れません。 いずれにしても、ゆったりとしたサラバンドの「静」から軽快なブーレの「動」という流れになるのでしょう。

フィギュアスケートではどうしても曲を「つぎはぎ」で使うので違和感を感じますが、 それでも一流のスケーターの演技のおかげで、多くの人が曲に生き生きとしたイメージを持つようになるというメリットは無視できないと思います。これまでにも浅田選手の使用曲というとハチャトリアン「仮面舞踏会」、ガルデルのタンゴ「ポル・ウナ・カベサ(首の差で)」などが印象深く耳に残っています。

浅田真央選手のおかげで無伴奏チェロ組曲を知ったり「再発見」したりする人もいるかも知れない。 ことによると「チェロ組曲」よりも「チェロスイート」が一般的な曲の呼び方になる日がくるかも知れない…と思っています。

[追記] フィギュアスケートとバッハの組曲について後日、別記事で追記しました。

[さらに追記] 浅田選手は7月30日、大阪で行われ31日にフジテレビで放映されたイベントでこのプログラムを披露。3番のサラバンド前半から一呼吸の静寂の後、ブーレI→II→Iと1曲全て使うプログラムでした。白くふわりとした衣装や演技と合わせてどうだったか?までは、ちょっと判断つきかねますが、今後また少しずつ変えたりすることもあるのでしょう。

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コメント

No title

> ことによると「チェロ組曲」よりも「チェロスイート」が一般的な曲の呼び方に

それだけはやめてほしい(笑

2016/07/01 (Fri) 09:35 | たこすけ #vkcXtX9g | URL | 編集

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