2016.02.10
(Wed)

イッサーリスの記事

イギリスのテレグラフ紙にスティーブン・イッサーリス(57)の近況の紹介記事が出ていました。

Steven Isserlis, Britain's greatest cellist ... [Telegraph.co.uk 16.02.08]
Cello Concertos Lasst Mich Allein

バッハの無伴奏チェロ組曲を弾くときのプレッシャーについて「完璧な音楽、完璧な楽器(ストラディバリウスのMarquis de Coberon,1726)、完璧なホール(ロンドンのウィグモアホール)が揃うのだから、欠けるものがあったとしたらそれは全て自分のせい」。特に暗譜で弾くのは不安で「神経症的になる」「怖い」と。

そのバッハの組曲全曲を昨年5千人のロイヤル・アルバート・ホールで弾いた3つ年上のヨーヨー・マ(60)のことは素直に賞賛し、 19歳のときに初めてヨーヨー・マの演奏を聴いて「もっと練習しなくては」と刺激を受けたことは認めるものの、 音楽的キャリアやアプローチが全く異なり、ヨーヨー・マのことをライバルだとは思っていないとのこと。

その他、メンデルスゾーンの家系を継ぐ音楽一家に生まれ育ったこと、2010年にガンで亡くなった夫人の闘病のこと(代替医療には注意を呼び掛け)、現在のガールフレンドのことなど。また、文筆家としての才もあるイッサーリスの次の著書はシューマンの若い音楽家への教えにイッサーリス自身の教えも加えたものになるとのこと。

イッサーリスは、その演奏だけでなくヨーヨー・マとは全く違った意味で知的なユーモアがあって多才な人なので、好きな演奏家の一人です。ヨーヨー・マよりも若いと聞くと意外な気がするのは、たぶんイギリス人的な暗いユーモアとあの髪の毛のせいだと思われ…これからもますます活躍して欲しいです。

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タグ : スティーブン・イッサーリス 

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