2015.12.23
(Wed)

チェロこの一年

今年もいろいろ弾いた。チェロを始めてからこの暮れで12年が経過した。 R子先生のレッスンを12年間続けているうちに、オーケストラ、室内楽、チェロアンサンブルといろいろな機会に恵まれるようになって、傍から見れば充実したチェロ生活を謳歌しているように見えるだろうし、実際そうかも知れない。

ただ、ときに「これがいつまで続くだろうか?」という不安が頭をもたげることだってあるのだ。

一つには年齢的なものもある。練習と反省会をフルに楽しんで、夜遅くチェロを抱えて帰った日など、 こんなことをやっていてはいずれ身が持たないと思うことはしばしばだ。

もう一つには、今年レッスンでドボルザークのチェロ協奏曲を弾いて、 もうこの先、これ以上夢中になれる曲はないのではないか?と思ったというのもある。 ただこの気分は、前にもアルペジオーネ・ソナタを弾いた後になったことがあった。 「アルペジオーネ疲れ」とその頃には呼んでいた。今回は「ドボコン・ショック」というのか。

さらに、レッスンで約10年越しでやってきたシュレーダーの教本全3巻が間もなく終わる。 もちろんその後にやる本も決まっているが(ポッパー)、これまでと同じように続けることができるかどうか。 いずれにせよ一つの大きな区切りを迎えていることには間違いがない。

オーケストラの一員としての活動も重要な一部分ではあるけど、初めの頃のただ無心に弾けば楽しかった時期は終わって、人と人との煩わしいことも目に入るようになった。元々チェロを弾くからには交響曲というものを弾く中に居てみたかったというだけで、それ以上に何か目標があったわけではなかった。 140803-1.jpg

チェロについては夢や目標や野望といったものは持たないで「ただ続ける」ことだと心掛けてきた。 未知の世界の入り口近くにいて抱く目標や野望など当てになるはずがないからだ。 目標は持ってもいいが変わってもいい。 続ける道のりで新しいものや人に出会うのを楽しめばいい、とそんなふうに考えてきた。 しかし、これからもこれまでと同じように「続けられる」だろうか?…

とりあえず、来年取り組む曲は揃った。レッスンで次に習う曲の候補は協奏曲2つに絞った。 来年も同じように続けてみようと思う。

夢や野望と言えば、今年ひとつだけ思いついた。 一度でいいから、いつか自分で「これはいい演奏をしたな」と思える録音(録画)を聴いてみたいとは思う。今までにそうしたものが一つもない。

ある日、音楽が聴こえてきて
「ほお、いい演奏だね。チェロは誰が弾いているんだろう?プロではないだろうけど、がんばってるね…」
と言っていたら、それが実は自分だった、ということが一度でもあったら、もう本望だ。

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