2015.04.29
Wed

バグダッドのチェリスト

27日、イラクのバグダッドで過激派組織の車爆弾によるテロがあり、市民20人以上が亡くなった直後の現場で、一人の男がチェロを取り出して弾き始めたのだそう。この男性は、イラク国立交響楽団の指揮者でチェリストのカリム・ワスフィ氏。「人々は安全で文化的な最低限度の生活を営みたいと望んでおり、爆弾は何も解決しないことを訴えたい」とこのような行動をとったのだそう。イラクの独立系メディア Soutuna(アラビア語で「声」)がこの様子を映した動画をFacebookで公開したのが広まったようです[UAEの7daysニュース(英語)。写真も]。

この行動は、あの「サラエボのチェリスト」を思い出さずにはいられませんが、このような行いをする人やそれを見て共感する人たちの広がりがあることが、わずかな救いだと思いたいです。

なお、ワスフィ氏のことは、今年になって日本のメディアでも伝えられていました。→イラク、不屈のタクト 演奏続ける国立交響楽団[朝日 15.02.14]

[30日追記] 少しずつ他のメディアでも報道され始めたよう。下はアル・ジャジーラ英語版のワスフィ氏へのインタビュー記事。ワスフィ氏が弾いたのは何の曲なのか知りたかったんだけど、見つからないな…。[さらに追記] アル・アラビーヤのこの記事によるとワスフィ氏が弾いたのは"Baghdad Melancholy(バグダッドの哀愁)"という彼のオリジナル曲だそう。


[5月追記] ワシントンポスト紙に記事[WP 15.05.07]。ここでも「サラエボのチェリスト」に触れられている。

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