2015.04.13
(Mon)

アルバン・ゲルハルトのインタビュー

先週イギリスのガーディアン紙に載ったドイツのチェリスト、アルバン・ゲルハルト(45)のインタビュー。ドボコン1楽章の後なら拍手があったっていい、という話に共感したのと、音楽家へのインタビューとして質問項目が面白いと思ったので。以下抄訳。

─音楽はどのように聴きますか?
年を経るにつれて生演奏を聴くのが好きになり、最近はコンサートに出かけるようにしている。

─最近買ったCDは?
次のCDに入れる曲の候補を検討するため、ロストロポーヴィチの弾いたラフマニノフ「東洋風舞曲」。

─音楽に関してちょっと恥ずかしい趣味はありますか?
弾かないこと。2週間休みを取って練習もせず、オペラを観に行くこと。

─もし半年間与えられて新しい楽器を習えるとしたら何を選びますか?
指揮を習いたい。半年間小さなオペラハウスに弟子入りして技を盗みたい。

楽章間の拍手は許されますか?
もちろん。ドボルザークのチェロ協奏曲の1楽章のような壮大な楽章の後だったら、許されるどころか大歓迎だね。 でも、静かな終わり方のときに早すぎる拍手は、たとえ曲が完全に終わっていても困るね。

─クラシックの演奏会のスタイルを1つだけ改善するとしたら何ですか?
いろんなスタイルがあってもいいと思う。 夕方1時間だけのコンサートとか、演奏家のトークが入るとか、 ビデオや照明効果を加えるとか、リラックスできる席にするとか。 作品の全楽章でなく1つの楽章だけ演奏するというのも、19世紀にはされていたことで、あってもいいと思う。

─聴衆として最も記憶に残る経験は?
子どもの頃、偉大なピアニストのコンサートをたくさん聴くことができた。 その中でも最も記憶に残るのはホロヴィッツのベルリン・コンサート(1986)だね。 彼は僕のヒーローで、彼のLPは全部持ってるし、リストのLPにはサインももらった。

─最初に買ったレコードは?
カザルスが弾いたシューベルトの弦楽五重奏。

─ミュージカルは好きですか?
古いものが好き。「サウンド・オブ・ミュージック」「オズの魔法使い」一番好きなのは「ウェストサイド物語」。 新しいのはよく知らないけど、大衆受けのために音楽が単純化されているのを聴くと悲しくなるね。

─昔の指揮者で共演してみたい人は?
カルロス・クライバー。

─クラシック音楽以外で共演してみたい人は?
ビリー・ホリデイかエラ・フィッツジェラルド。

─ここロンドンで音楽祭の監督を全面的に任されたらどんなプログラムにしますか?
音楽と芸術、文学、料理やワイン、すべての楽しみを組み合わせたいね。

─お風呂の中で歌う曲は何ですか?
リゴレットのアリア。
[全文: Facing the Music: Alban Gerhardt - guardian.co.uk 15.04.06]

ガーディアン紙のこのコーナー、毎週同じ質問をいろいろなクラシック音楽家にぶつけて、その人となりや音楽への姿勢を浮き彫りにしようとする企画のよう。これまで出てきた音楽家は、バイオリンのタスミン・リトル、カウンターテナーのフィリップ・ジャルスキー、チェコ・フィル指揮者のビエロフラーベクなど。

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