2015.02.19
(Thu)

チェロ多毛作

3月になったら合わせてみる約束の弦楽四重奏曲を譜読み中。 ここ数年、秋冬はチェロアンサンブル、春夏は室内楽、秋にはオーケストラの本番があり、その他に年間を通して何かソロ曲をレッスンで見てもらい…と、同じチェロを弾きながらそれぞれ違った音楽を「三毛作」「四毛作」する機会に恵まれているのはたいへん幸運なことだと思う。

もちろん初めから計画的にこのようにしようとしてなったわけではなく、 チェロを弾くからにはひととおりの楽しみ方は経験したいと思いつつ、いっぺんに何でもこなす力はないので、色々あった末にこうなった、というのが正しい(だから例えば秋冬以外はチェロアンサンブルはやりません、と言っているわけではないです…)。

ただ、この「多毛作」のいいところは、すべてを同時並行でやるよりも負担が少ないし、メリハリがつき飽きがこない。 それにチェロアンサンブルで学んだことが室内楽で活かせたりといった具合に、互いに相乗効果がある。 そうして一年経って一周巡ってみると、螺旋階段を一階分上ったように、前の年よりちょっとは上達したかな、と思えるのだ。 今回の弦楽四重奏では少しは上達したと言ってもらえるだろうか…

***

譜読みをしている曲の1つが、ハイドンの弦楽四重奏曲Op.76-5「ラルゴ」ニ長調。 「皇帝」「日の出」「五度」などのOp.76のシリーズの1曲で、いかにもハイドンらしく整った美しさと楽しさがあり、勉強になりそう。 どの楽章もファーストバイオリンが弾いた旋律をまもなくチェロが受け継ぎ、密かに責任重大。 2楽章のラルゴが特に美しく印象的なので、曲全体がその名で呼ばれているらしい。

この2楽章ラルゴだけがなぜか嬰へ長調(♯6つ)。「クヮルテットの楽しみ」では、♯をドイツ語ではKreuz=十字架というので、十字架がたくさんあることから「墓場のラルゴ」と書いていた。音程を正しくとるのが難しいから…という意味もありそう。

アメリカのジャスパー・カルテットによる演奏。 こんな風に楽しく弾けたらどんなにいいか!2楽章のラルゴは 5分過ぎから。

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タグ : カルテット 

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