2014.12.02
Tue

ピアティゴルスキーの旧居が取り壊し

チェロとわたし (新装版) 単行本 グレゴール ピアティゴルスキー

20世紀の偉大なチェリスト、グレゴール・ピアティゴルスキー(1903-1976)が亡くなるまで過ごしたロサンゼルス郊外の邸宅が、おととしジャクリーヌ夫人が100歳で亡くなったのに伴って売却され、先日取り壊されたのだそうです。文化の一部が失われる前にと訪れた、ロサンゼルスタイムズの記者のレポート。

Piatigorsky house is gone, but pieces of history were saved [LATimes 14.12.01 Slippedisc経由]

ピアティゴルスキーの子孫は、すでにそれぞれ東海岸に生活の拠点を移していて、かつてはチェロを学ぶ弟子たちやロストロポーヴィチも訪ねて来たという邸宅は売却。そこにあった楽譜や書簡、レコードなどの資料92箱分は、ロサンゼルスのコルバーン音楽院に寄贈され、デジタル化して保管されることになっているそう。 記者が手にとってみた資料の中には、1956年ピアティゴルスキーが来日したときの朝日新聞の切り抜きなどもあったのだそうです。

ピアティゴルスキー夫妻が住んだ邸宅が売りに出されているという記事は、昨年のウォールストリート・ジャーナル紙にありました。

Los Angeles Estate, With Land to Spare, Hits the Market [WSJ 13.02.04]

これによると427平方メートル、6ベッドルームの広さの邸宅は1920年に建てられたもので老朽化しているものの、 9,000平方メートルと広大な土地の価値から売却価格は1千4百万ドル(約17億円)とされていました。記事には邸宅と敷地の航空写真も。

人が人の記憶や歴史に残したものに対して、形になって残ったものを数字で表してみると意外とあっけないもので…。

個人的にも年老いた親の身辺整理は他人事ではないので、ちょっと考えさせられました。

[後日追記] ピアティゴルスキーに密着した1976年のドキュメンタリー短編映画"An Afternoon with Gregor Piatigorsky"がYouTubeにアップされていて、当時の邸宅やそこでのピアティゴルスキー、ジャクリーン夫人のようすを見ることができます。

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