2014.10.07
(Tue)

アングルのバイオリン

美の20世紀〈11〉マン・レイ (美の20世紀 11)

先日のフィギュアスケートの衣装にチェロが描かれているのを見て、 何度か見たことがある右の写真を思い出したのですが、これはアメリカの写真家、マン・レイ(Man Ray, 1890-1976)というひとの"Le Violon d'Ingres"という有名な作品であることを知りました。

この題名"Le Violon d'Ingres"、フランス語で「アングルのバイオリン」のアングルとは、フランスの画家ドミニク・アングル(Jean-Auguste-Dominique Ingres, 1780-1867)のことで、マン・レイはこのアングルが裸婦を描いた絵画に強くインスパイアされたのだそうです。
アングル・「ヴァルパンソンの浴女」 プリキャンバス複製画・ ギャラリーラップ仕上げ(6号サイズ)

では、なぜ「…バイオリン」で、モデルの女性の背にf字孔なのかというと、画家アングルはバイオリン奏者としても優れていて、あのパガニーニ(Nicolo Paganini, 1782-1840)と一緒に弦楽四重奏を演奏するほどだったのだそうで、今でもフランス語で"violon d'Ingres"(ヴィオロン・ダングル)、「アングルのバイオリン」というと、「本格的な趣味」を意味する慣用句になっているのだそうです[Paul Getty Museum, ja.Wikipedia]。

日本語で「玄人はだし」というようなものでしょうか。それよりもう少し「本業がどちらかわからない」ことまで言っていそうな気がします。

(作品のイメージには、amazonの関連商品へのリンクを使わせてもらいました)

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