2014.06.09
(Mon)

ステパン・ハウザーのインタビュー

2CELLOSのステパン・ハウザーのインタビューが8日付けニューヨーク・タイムズのオピニオン欄に載っていました。日本の新聞でいう「ひと」みたいな欄でしょうか。

ステパン・ハウザーは、クロアチアのチェリストで、ロック人気曲のカバーで知られる2CELLOSの一人。 二人がAC/DCの"Thunderstruck"を演奏したYouTubeビデオはこれまですでに1800万回以上も視聴されている。

「読む」 いまOsho[※インドの宗教家]の"The Book of Ego"という本を読み終わったところだ。この本には感動した。 読み終わって、人々はふだんの生活やソーシャルメディアでたくさんの仮面をつけていると思うようになった。 人間は他人が自分をどう思っているかにこだわる。それは花がサボテンやヤシの木になりたいと思うようなもので、 花は花、それで十分。花は花でいればいいんだ。
演奏家はショウマンでなければならず、期待されるようにふるまわないといけない。 でも、僕はステージの上でのほうが楽だ。僕がやることは全て自然にやりたいままのことだ。 日常生活だとそんなふうに自信が持てない。

「聴く」 スペイン語やイタリア語のポップソングを聴くのが好きだ。 Eros Ramazzottiという人の"Più Bella Cosa" という曲は本当にすごい。Zuccheroというイタリアの歌手もすごい。 クロアチアの歌手Oliverも好きだ。僕は彼の声を聴いて育った。レイ・チャールズやジョー・コッカーみたい。 スティングの声も好きだ。クラシック音楽によく合うと思う。彼と共演するのが夢の一つだ。

「観る」 いろいろなアーティストのいろいろな年代のライブを見るのが好き。ライブ演奏の極意といったものに興味があるんだ。 AC/DCの若いとき、ただただ素晴らしかった。ほんとうに強烈でクレージーだった。 ウラジミール・ホロヴィッツは年を重ねるにつれすばらしくなるんだけど、ピアノのような力のいる楽器ではありえないことのように思える。 クールで、ほとんど動かない。力を入れずに最大のインパクトを生み出すんだ。

「フォローする」 特に誰かをフォローするということはしていないけど、 オンラインでファンと交流するのは好きだ。 僕たちのファンはほとんどが女性だけど、そのことに不満はない。 よく僕たちの演奏が激しいから何本の弓を壊すか聞かれる。 「グリー(Glee)」の収録のときは、午後半日で6本の弓をダメにしてしまった。 ふつうのチェリストは、2年で1本とかだけどね。 [※弓のことか弓毛のことかは不明。]

「収集する」 子供のときサボテンを集めていた。何百種類もが部屋にあった。変な子どもだったんだ。 みんなはサッカーをしていたのに、おこづかいを全部注ぎ込んでサボテンを集めていたんだ。 いろんな色や形があって、名前まで付けていた。サボテンが古くなって枯れそうになると一晩中お祈りしたりした。

「歩く」 歩くことが大好き。毎日何時間も歩くのが好きだ。どこに行っても歩き回るんだ。 地球を全部歩いたと言えるね。歩くとリラックスできるし、考える時間と空間ができる。 ロンドンでは12時間ぶっ続けで歩いたことがある。テームズ川岸を全部歩いたんだ。 [※以上拙訳。原文。]

A. Piazzolla: Ave Maria Stjepan Hauser

2CELLOSの二人のうち、ステパン・ハウザーの激しいパフォーマンスは目を引きつけますが、サボテンと歩くことが好きで瞑想的な本にひかれる青年というのは、彼のまた別の一面ですね。

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タグ : 2CELLOS 

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