2014.05.10
(Sat)

一番演奏されているチェロ協奏曲3(イギリスの場合)

現在、一番演奏されている人気のチェロ協奏曲が「ドボコン」だというのは日本でも、またアメリカでも共通の傾向のようだとわかりましたが、ではヨーロッパではどうか?

なかなか適当なデータが見つからなかったのですが、 イギリスのBBCプロムスアーカイブがあるのを見つけました。 プロムスは毎年ロンドンで数週間にわたって開催されるイギリス最大の音楽祭。 言うまでもなくイギリスはエルガー(Edward Elgar, 1857-1934)の母国。

BBCプロムスで、第1回1895年からこれまで演奏された曲目のうちチェロ協奏曲は:
1. エルガー 55回
2. チャイコフスキー(ロココ) 27回
3. ドボルザーク 26回
4. サン=サーンス 23回
5. シューマン 14回
エルガー:チェロ協奏曲
ジャクリーヌ・デュ・プレ

1950年以降でも:
1. エルガー 36回(※このうち4回がデュプレ)
2. ドボルザーク 16回
3. シューマン 12回
4. ショスタコーヴィチ1番 11回
5. チャイコフスキー(ロココ) 8回

イギリスでエルガーのチェロ協奏曲がダントツの1位なのは、当然といえば当然でしょうか…。ただ、この音楽祭はイギリスの国家的なイベントという性格もあるように思うので、一般の聴衆の嗜好や市場がこの通りかというと、少し別かも知れません。

サン=サーンスが昔は人気だったのに1950年以降演奏回数が少ない(2回)傾向は、アメリカと同様。

プロムスでエルガーといえば、最終日に盛り上がることで有名な「威風堂々」(Pomp and Circumstance)は 毎年1回以上、これまで120年のプロムスの歴史で156回演奏されていることが記録されていました。下は2012年の映像(BBC公式チャンネルから)。

このシリーズ、あとはドイツあたりの傾向がわかったらいいのですが…。

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