2014.03.31
(Mon)

演劇学校の修了公演を観た

縁あって、ある演劇学校の修了公演を都内のスタジオで観た。演技を専門的に勉強した生徒たちが1年間学んだ成果を披露する公演で、生徒は年齢もバックグラウンドもさまざま。

演劇の技術的なことはよくわからないが、演劇と音楽とは何かを「演じる」という点で通じるものが多いように思う。 ただ、概して演劇をする人のほうが、より全身を使って何かに「なりきる覚悟」があるように見え、そういう目で、懸命の演技を約1時間半まぶしく見た。 今回の作品は当て書きといって作者が予め決まった役者をイメージして新たに台本を書く、というものだったらしい。

演劇の特徴的なところは、観る人たちの姿勢にもあって、公演の評判を聞いたりネットで見たりしてみると、とにかくいいところを褒める。 音楽の批評は厳しいことが言える耳の良さを競うようなところがあるけれど、 演劇の批評はいいところを見つけて面白がって見せる、寛容さや度量の大きさを競うようなところがある。

公演後のアフタートークで修了生たちが言っていたことが面白かった。 若い役者の一人が「役になりきる」ことについて
「別の人格になると思わず、役は『乗りこなす馬』だと思って付き合った」。

また、同じくらいの歳と思われる男性の役者が、台詞を覚える苦労について
「台詞は頭に『入る』んですけど『出て』こないんです」。

何だかとてもよくわかったので客席でうんうんと大きくうなづいてしまった。台本を覚えて演じるのは、音楽で言えば暗譜でアンサンブルするようなものだろうか?それは確かに大変だろうと思った。

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