2014.02.10
(Mon)

長谷川陽子さんのソロを背中から聴いた

日曜の「チェロの日」のアンサンブルコンサートで、長谷川陽子さんのすぐ後ろで弾くことになったあたりの事情をどこまでブログに書いていいか迷っていたら、長谷川陽子さんご自身がブログをアップしておられました。

5本の指に入る [長谷川陽子公式ブログ 14.02.10]

土曜午後、甲府で千住真理子さんと仲道郁代さんとのトリオコンサートに出演されたあと、東京にいらっしゃる予定が、今回の記録的な大雪…

長谷川陽子さんには当然トップで総勢70名のチェリストを引っ張っていただくはずだったところ、結局、日曜朝からのリハーサルに間に合わず、ぶっつけ本番となってしまったのです。アンサンブルを引っ張るトップは若手の小林幸太郎さんが代わりにつとめ、長谷川さんは少し内側の、僕のすぐ前に席を移されたのでした(僕がプロの方たちのすぐ近くの列で弾かせていただいたのは、昨年からの練習によく参加した「ご褒美」だったんじゃないかと思っています)。

長谷川さんがブログに「うっかりミュートを忘れた私にそっとご自分のミュートを差し出してくださったYさん」 と書いておられるのは、同じ「Y」でも僕のことではなく、僕の隣で弾いた同じアマチュアチェリストで、チェロ協会でボランティア的にいつもサポートしてくれるYさん。 クレンゲルのヒムヌスが始まってから、長谷川さんの楽器にミュートがないのに気づいたYさんが、さっと自分のミュートを僕に渡し、僕から長谷川さんにお渡ししたという流れでした。 シャコンヌ
長谷川陽子

長谷川さんご自身はブログに、衣装や靴やミュートのこと以上は詳しく書いておられませんが、 大変な状況から駆けつけてこられて、実は準備の時間どころか、前日から体を休める時間、 もしかしたら眠る時間すら十分に取っておられなかったのではないかと思います。

それなのに本番の演奏はもちろん完璧。

ブラジル風バッハ2楽章のソロに差し掛かったとき、あっと思いました。 これまで何度も弾いたり聴いたりしている同じ旋律、同じ楽譜なのに、長谷川さんのそれは、これまで聴いたこともないようなゆったりと歌うような旋律。こんなふうに弾いてしまうんだ…。 すぐ目の前の手の届くところにある長谷川さんの背中を見ながら、信じられない気持でした。 去年の第3回、山崎伸子先生が弾いた同じソロにも感激しましたが、それともまた全然違った感激でした。

大変な状況の中、人にはそうと悟らせずにこんな演奏をしてしまうなんて、さすが「プロの中のプロ」だと思ったような次第でした。

(でも「5本の指」と書いておられるということは、今回以上の試練の中で演奏した経験もおありなんでしょうね、きっと…)

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タグ : チェロの日 

コメント

NoTitle

おつかれさまでした。
私も聴きたかった!です。

またどこかで、お会いしましょう!

2014/02/11 (Tue) 08:46 | shigeko #- | URL | 編集

> shigekoさん
初日のソロコンサートでお会いできてよかったです。2日目のアンサンブルコンサートも聴いていただけたらよかったのにと思いました。またお会いしましょう。

2014/02/11 (Tue) 10:24 | yoshi #mQop/nM. | URL | 編集

NoTitle

吉岡さま

行きたかった・・・

2014/02/11 (Tue) 13:04 | 田丸一男 #- | URL | 編集

> 田丸さん
すばらしかったですよ。いつかまたぜひ。

2014/02/11 (Tue) 15:09 | yoshi #mQop/nM. | URL | 編集

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