2013.05.07
Tue

アンダーソンの再評価?

ルロイ・アンダーソン:管弦楽作品集 第1集 5月5日(日)のテレ朝「題名のない音楽会」で「そりすべり」「シンコペーテッド・クロック」「トランペット吹きの休日」「タイプライター」などポピュラーな曲を多数作曲したアメリカの作曲家、ルロイ・アンダーソン(Leroy Anderson, 1908-1975)を特集していた[番組ブログ]。

これらの曲はもちろん昔から耳に残っていたし、「トランペット吹きの休日」は運動会のBGMという以上に、中学生の頃、音楽の教育実習に来た学生が吹くトランペットの後ろでチューバで演奏した経験がある。それはともかく、特にこの1-2年になってアンダーソンの名前をよく聞くようになった気がする。

最近ではJTアートホールで2013年2月6日、向山佳絵子さん、藤森亮一さん、古川展生さん、山本祐ノ介さんといった超豪華メンバーによるチェロアンサンブルコンサートでアンダーソンの曲が5曲演奏された。僕は聴きに行けなかったのだが、このときの録音は5月22日CDで発売されるらしい[「ミラクル・チェロ・アンサンブル~12人のチェリスト」 HMV, Amazon]。 ミラクル・チェロ・アンサンブル-12人のチェリスト-

また身近では、R子先生も去年のクリスマスシーズンのコンサートでハープとチェロの「そりすべり」を弾いた。曲の持つ楽しさ華やかさにR子先生のチェロで暖かさが加わり、聴いていた人みんなが笑顔だった。鈴とウッドブロック、それにルーテ(鞭)の代わりの皮のベルトはR子先生が用意して聴衆に参加してもらった。

他にも一つ一つを思い出せないが、アンダーソンの曲が(単なるBGMとしてでなく)コンサートピースとして取り上げられるところを近年幾つか目や耳にした気がする。

アンダーソンがよく取り上げられるようになったきっかけは何だったのか?

2008年が生誕100年にあたるので、それを機に見直されたというのはあるかも知れない。2010年に財団が設立されたりしている。

番組中で佐渡裕さんは「ウィーンフィルのニューイヤーコンサートで取り上げられた」というようなことを言ったと思うが、調べてみるとウィーンフィルの"あの"楽友協会でのニューイヤーコンサートではなく、2010年1月9日ウィーンフィルの団員も出演して開かれた"Strauss meets Anderson"と題するコンサート(場所はウィーンのリヒテンシュタイン美術館)でアンダーソンの曲がJ.シュトラウスと共に演奏されている[leroyanderson.com]。

作曲家がしばらくたって再評価されるのは、権利問題がクリアされたので楽譜や音源が広まった、というケースも考えられるが、そこのところはよくわからない。意外とこうしたことのきっかけは、誰かがコンサートで取り上げたのが誰かの目に留まった、といった「ちょっとしたこと」だったりするかも知れない。

作曲家の再評価というと、近年ではタンゴのピアソラなどが思い浮かぶ。忘れられかけていた作曲家が再評価され、知っている曲、いつか自分も弾くかも知れない曲が豊かになるとしたらうれしい。

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