2013.02.26
(Tue)

リン・ハレル、50年間使ったチェロを手放す

チェリストのリン・ハレルが、50年間使ってきたチェロを手放すつもりだと、25日、自身のブログで発表しています。リン・ハレルのチェロは、モンタニアーナ1720年作のもの。

ブログでリン・ハレルは、50年間このチェロと過ごした日々を振り返った後、「これまでこのチェロが自分の“声”を見つけるのを手助けしてくれたことに感謝している…これからは別の音楽家がこのチェロで彼(彼女)の“声”を見つけるところが見たい。さらば友よ!」…と結んでいます。

このチェロがいったいだれの手に、どのくらいの値段で渡るのか?という興味ももちろん禁じえませんが、 50年間連れ添った楽器を手放す(しかもそれを堂々ブログで宣言する)なんて、まだ69歳のリン・ハレルの心境に何が起こっているのだろう?…とちょっと気がかりにもなります。 Lynn Harrell Plays Shostakovich & Liadov

なお、リン・ハレルはヨーヨー・マ同様、ニューヨークのタクシーにチェロを忘れたことがありますが、そのときはこのモンタニアーナでなく、ストラディバリ1673年作のチェロ[NYTimes]、 逆にヨーヨー・マが忘れたのが、モンタニアーナでした。

[追記 2013年8月]
その後、アルバン・ゲルハルトが、このモンタニアーナに興味があり、見せてもらおうと何度か連絡をとり、ロサンゼルスに立ち寄ったりしたけど、結局リン・ハレルには実物を見せてもらうことすら断られた、と2013年7月のブログで告白していました。リン・ハレルの真意は明らかではありませんが、とにかくこの時点ではまだモンタニアーナの行先は決まっていないよう。

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コメント

NoTitle

こんにちは。以前、一度コメントさせていただいたことがあります。いつも興味深い記事を楽しみにしています。

リン・ハレルについは、右手(bow hand)の親指に力を入れすぎたために体を痛め、最近は難曲を弾いてないという話を聞いたことがあります(だから右手の親指をリラックスさせて自然に折れた形をキープしなければいけないよ、という話の流れで)。この1年半の間に私は彼のバッハ6番プレリュードとハイドンハ長調を聞く機会があり、いずれも素晴らしかったのですが、それでもやはり彼自身、もしかしたらチェリストとしてピークを越えたことを感じていて、これからピークを迎える後輩に託したい、という思いなのではないかな……と憶測しています。チャリティ活動や若手指導に積極的な彼のことなので……。

2013/03/03 (Sun) 06:44 | piyoko #- | URL | 編集

> piyokoさん
コメントありがとうございます!そうでしたか…
そういえばリン・ハレルはブログもツイッターもYouTubeも、今はあまり更新していませんが、かなり早い時期から取り入れていて、何か後進に向けて発信しようとしているんだろうな、一昔前なら本でも書こうと思ったものだろうけど…と思ったものでした。
まだまだ元気で頑張って欲しいですね。

2013/03/03 (Sun) 19:17 | yoshi #mQop/nM. | URL | 編集

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