2012.12.05
Wed

レッスン #219

いつものレッスンの金曜日には年末の予定があるので、きょうに振り替え。

日曜日、教室のパーティーで弾く2曲の合わせ。1曲は、ことし2月の発表会で伴奏してくださったハープが今回も伴奏してくださることになったので楽しみ。それぞれに凝らしたつもりの趣向については、日曜日が過ぎてから。

この日はこの2曲の合わせに終始し、メンデルスゾーンを見てもらえなかったのだが、一つ、オーケストラでトレーナーのK先生に指摘された弓毛の角度の問題について、意見をうかがった。

K先生の指摘を僕の理解でまとめると、どうも僕は弓毛の面を弦に対してフラットに当てて弾きがちらしい(図のA。黒い線が弦、赤が弓毛の面とする)。そうでなく、弓毛の面を少し指板寄りに傾けて当てたほうが(図のB。図は多少誇張している)弦に力を掛けやすく、音も良くなるというのがK先生の見解。 121205.png

これを指摘されたのは、K先生と練習で同じプルトに並んでチャイコフスキーの交響曲第5番1楽章を弾いていたときで、弓をフラットに当てようとするために、強い刻みのフレーズで弓を「飛ばされ」ているのだという。

小さな音で柔らかく弾きたいときは、弓を傾けて使うようにしているが、それ以外はなるべくフラットに弦に当てようとしていた(右手の親指を少し"深く"入れるグリップで)。ところがK先生は、弓はほとんど「いつも」傾けて使うべきものと考えておられるようなのだ。K先生に「来年に向けての課題だね」と言われていたのはこのこと。

この点についてR子先生にうかがったところ、「うーん」と考え込んでから、「臨機応変…」。いろいろお話したが、「とにかく弓の毛がしっかり弦についていることが重要」というようなことだった。R子先生はあまり物事を断定的におっしゃったりはしない。

レッスンではそれ以上お話しする時間がなかったのだが、他にK先生に聞いた話によると、弓毛というものは均等に張ってあるのでなく、上図Bのように傾けて使うことを考慮して指板側の毛を若干強めに張ってあるのだそう(バイオリンやビオラの弓はその逆)。これは弦楽器工房を営むセカンドバイオリンのMさんに聞いたら、「それはそうです」と教えてくれた。

さらに、この問題についてちょうどCello Belloというサイトのブログで「ボウイングの6要素」(重み、速さ、奏点、弓の角度、毛の角度、毛の張り)を解説する中で触れられていて、弓の面を傾けるチェリストが多いことは認めつつ、フラットに当てたほうがコントロールが効くので良い、ということだった。

この問題については、また何かわかったら書くかも。

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タグ : チェロレッスン 

コメント

僕は発音しやすさを考えて手前にかたむけがちですね。
でももっとフラットで弾けるようになりたいと思っています。特に弓先などで。

2012/12/07 (Fri) 09:23 | たこすけ #- | URL | 編集

はじめまして

いつもチェロ関連の興味深いお話を楽しませていただいてます。
関西のチェロ好きです。よろしくお願いします。

私の最初の先生(現在、60代前半の方)は「K先生」派で、いつも弓の毛を傾けるようにと教わりました。
その後先生を変わったところ、基本はフラットにするよう指示されました。新しい先生には、毛を傾けるのは古い奏法だと言われ、ショックでしたね。旧先生がチェロを習ったであろう時代には傾けるのがスタンダードだったそうで、奏法も時代とともに流行りすたりがあるとのお話でした。
とはいえ新先生もベテラン世代なので、「最新」の奏法で違っていたらどうしよう(笑)と、ちょっと気にはなっちゃいますね。

2012/12/07 (Fri) 10:53 | 涼 #iL.3UmOo | URL | 編集

> たこすけさん
うーん、そうですか。なんかこの話、何が正解というよりも、この話をするといろんな人の感覚が聞けて面白いかも、と思い始めています。

2012/12/07 (Fri) 23:24 | yoshi #mQop/nM. | URL | 編集

Re: はじめまして

> 涼さん
はじめまして、ありがとうございます。
(涼さんというともうお一方いらっしゃるので一瞬おやっと思いましたが、ブログのURLを入れてくださったのでわかりました。チェロ弾きの涼さんですね^^; よろしくお願いします)
時代によって違うという話は初めて聞きました!たしかにK先生は僕より年上、R子先生は僕よりずっと若いのですが....

2012/12/07 (Fri) 23:25 | yoshi #mQop/nM. | URL | 編集

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