2011.08.26
(Fri)

サン=サーンスのチェロ協奏曲とベートーベン「田園」の関係

サン=サーンスのチェロ協奏曲Op.33について見つけた話。

パブロ・カザルス(1876-1973)は、サン=サーンス(1835-1921)に実際に会って、作曲者自身の伴奏でサン=サーンスのチェロ協奏曲を弾いて絶賛されたとのことですが(13歳のときとも18歳のときとも)、このときかどうかはわからないけどカザルスはサン=サーンス自身から 「このチェロ協奏曲はベートーベンの交響曲第6番『田園』に着想を得た」と聞いたらしい。

ドヴォルザーク&サン=サーンス:チェロ協奏曲 ジャクリーヌ・デュ・プレ いっぽうジャクリーヌ・デュプレ(1945-87)は、やはり10代のときパブロ・カザルスのマスタークラスでサン=サーンスの協奏曲を弾くのですが、 デュプレの回顧によると、そのときカザルスはこの協奏曲が「嵐が去ってやがて静けさと平穏が戻る」と描写したとのこと。

以上は、Jacqueline Du Pre: Her Life, Her Music, Her Legend (Elizabeth Wilson著,1998)という本に出てくる話。

たしかに、サン=サーンスのチェロ協奏曲の冒頭は、田園4楽章の嵐と雷鳴を連想させるし、2楽章の3拍子は田園3楽章の舞曲風を思わせます。

誰でも思い至りそうなことではありますが、それを直接サン=サーンスからカザルスが、カザルスからデュプレが聞いたとなると、意味合いの大きさがちょっと違うように思います。

個人的にも、同じこの時期に2曲を弾くことになったわけで、なんだかめぐり合わせを感じました。

関連記事

タグ : パブロ・カザルス 

コメント

NoTitle

はじめまして。チェロについて書いてあるブログを巡っていたら偶然みかけたので、コメントさせていただきます。
 私は音大に通ってるわけでもなく、楽団に所属してるでもない、純粋にただチェロの音色が好きなものです。

 興味深い記事だったんで読ませてもらいました。音楽の知識を増やすのにとても良いブログですね^^

2011/08/27 (Sat) 00:32 | マッシュ #- | URL | 編集

> マッシュさん
はじめまして!コメントありがとうございます。私もただチェロが好きなだけで、チェロのことを知る過程で面白いと思ったことが、他のどなたかにも面白いと思ってもらえたらそれでいいと思っている者です。これからもよかったらどうぞよろしくお願いします。

2011/08/28 (Sun) 21:48 | yoshi #mQop/nM. | URL | 編集

コメントの投稿


非公開コメント

トラックバック