2011.07.26
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藤原真理さんの書評「『無伴奏チェロ組曲』を求めて」(エリック・シブリン 著)

「『無伴奏チェロ組曲』を求めて」(エリック・シブリン 著)について、チェリストの藤原真理さんの書評が北海道新聞に掲載されていました。

「無伴奏チェロ組曲」を求めて バッハ、カザルス、そして現代
名曲の歩み丹念に追う (評 藤原真理)

…(バッハは)音楽の低音を支える補助的な役割に甘んじていたチェロのために6曲の無伴奏組曲を書き残した。この作品はカザルスというチェリストが発掘して世に知らしめるまで約200年間眠っていたが、今ではチェロ音楽の聖書ともいわれている。

音楽の専門家でもないのにこの作品に魅入られ、一般読者を対象にした本を書いた人物が、本書の著者である。(中略)ある日、ぶらりと出かけた無伴奏チェロ組曲の演奏会が、著者の人生を変えてしまう。(中略)ついにはチェロを習い始めて、無伴奏組曲に挑戦しさえする。ギターの素養があった著者だが、チェロという楽器の手習いは並大抵ではない。バイオリンを弾く力の5倍を要する大きな楽器でごまかしがきかず、なかなか楽しむまでに至らないものだ。著者が受けた衝撃の強さが想像できる。

(中略)音楽作品について書かれた本は、簡素すぎるか学術的すぎるかのどちらかが多いが、本書は中間に位置して、なおそれにとどまらず、無伴奏の誕生から現代までの歴史を再構築した。著者の澄んだ目線は魅力的だ。肖像画の裏にあるバッハの人間味にも触れていただきたい。
[全文 北海道新聞 ほん@doshin 2011年07月17日掲載分]

「無伴奏チェロ組曲」を求めて ─ バッハ、カザルス、そして現代 エリック シブリン (著), 武藤 剛史 (翻訳)

この本については、2年前に原著を読んだときに強く印象に残ったので感想を書きました。

その後、今年5月に邦訳が出版されていました。先日、店頭で手に取ってみましたが、このりっぱな外観と値段だと、「一般読者」に向けられていると気づく人はなかなかいないかも。

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タグ :   パブロ・カザルス 

コメント

う~ん、

面白そう、v-456車中の旅の友にしようかと、ポチッとして様子みたら、なるほど、値段見てひるみましたぁv-393

2011/07/27 (Wed) 16:38 | そると #- | URL | 編集

図書館で

値段をみて、図書館に買っていただくよう、リクエストしました。入るまで時間がかかると言われましたが、待つことにします。でも、いずれ、手元に置きたい本ですね。

2011/07/28 (Thu) 07:48 | shigeko #- | URL | 編集

高い本

> そるとさん, shigekoさん
英語でならペーパーバックが出ていて千円ちょっとですけどね....リンクは2009年の記事に追記しておきました。
公共図書館のリクエストは助かりますよね。公立図書館の横断検索を見てみたら、5月に出たばかりの本ですがすでに置いている図書館もけっこうありましたよ。

2011/07/28 (Thu) 11:28 | yoshi #mQop/nM. | URL | 編集

Thank you!

ありがとうございます!
千円ちょっとのペーパーバック、飛びつきましたv-398、アマゾン、ポチッv-218、最近英語読んでなかったけど、久々に楽しみながら格闘しますv-220

2011/07/29 (Fri) 17:21 | そると #- | URL | 編集

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