2009.08.25
(Tue)

ロココ変奏曲についてイッサーリスが語る

チェリストのスティーブン・イッサーリスが友人のピアニスト、スティーブン・ハフのブログで、チャイコフスキー「ロココ風の主題による変奏曲」について語っています。イッサーリスは、来る28日BBCプロムス2009でこの曲を弾く予定。

この曲を献呈され初演したドイツのチェリスト、フィッツェンハーゲンは、チャイコフスキーの自筆楽譜を勝手に書き換えてしまった(!)ために長らくそのバージョンが演奏されていたそうですが、イッサーリスは15歳でこの曲を勉強したあとになって復元された原典版の存在を知り、以後原典版を弾いているとのこと。フィッツェンハーゲン版のことを「冒涜」とまで言っています。 ドヴォルザーク:チェロ協奏曲/チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲
ヘルベルト・フォン・カラヤン ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ

経緯と具体的な違いは日本のWikipediaにも詳しく書いてありますが、フィッツェンハーゲンは原典版の変奏の順をすっかり入れ替えてしまい、原典版にあった第8変奏を取り除いてしまった…

2つの版の聞き分け方でわかりやすそうなのは、短調の変奏が第3変奏に出てくるのが原典版、最後から一つ前の第6変奏でようやく出てくるのがフィッツェンハーゲン版。

弾くのは遠い夢の難曲ですが、こんど東京フィル定期で趙静さんが弾く時に、連れに話すトリビアネタに使おうっと。

追記: 28日のイッサーリスの演奏がBBC Proms2009の放送のページから1週間、9月4日まで聞くことができます。リンク先の番組の開始9分くらい~27分くらいの間。

関連記事

タグ : スティーブン・イッサーリス 

コメント

NoTitle

へー。ほー。
そうなんだぁ~。
(ねた。もらっちゃお♪ぺこり)

2009/08/26 (Wed) 11:19 | いた #O.IV57GY | URL | 編集

フィッツェンハーゲン

今日、浜離宮朝日ホールでのラ・クァルティーナのランチタイムコンサートに行ってきました。
ランチタイムということで11:30から休憩なしの1時間と聞いていましたが、休憩ありのアンコール2曲含め1時15分くらいまでありました。すごいサービスです!!
それに、いつ聴いても素晴らしいハーモニー!
オープニングの1曲めはフィッツェンハーゲンの「協奏的ワルツ」で、フィッツェンハーゲンの説明を桑田さんがして下さり、まさしくyoshiさんのこの内容で、私も知ってます!!って言いたくなりました。
そして、なんとチェロカフェでご一緒させていただいた、Hさん、Rさん、Yさんもいらしていて、ご挨拶できてよかったです。
アンコール曲は、ガルデルの「首の差で」でした。いつかyoshiさん達「首の差で」を聴かせてくださいね~!

2009/08/26 (Wed) 20:13 | 水色のビートル #- | URL | 編集

ロココ

いたさん、去年後ろで弾いたよね?あのとき古川展生さんが弾いたロココが今まで聞いた中でいちばんよかったなあ。感激しました。あれは原典版からの編曲ですよね?

2009/08/26 (Wed) 20:23 | yoshi #mQop/nM. | URL | 編集

Re: フィッツェンハーゲン

水色のビートルさん、ありがとうございます。フィッツェンハーゲン、作曲もしているとは知りませんでした。ロココのエピソードだけ聞くとあのチャイコフスキーに対して「なにさま!?」っていう感じですけどね(^^;)
クァルティーナのコンサート、すばらしかったらしいですね。「首の差で」もCDで聞くたび「かなわない」って打ちのめされます…いや、対抗しようなんて「なにさま!?」って言われそうですけど(^^;)

2009/08/26 (Wed) 20:35 | yoshi #mQop/nM. | URL | 編集

原典版

チャイコフスキーコンクールも第12回(2002年)より原典版使用を課題に規定していますね。

全音から出ているロココは原典版です。藤原真理氏の校訂によるボーイングやスラーが書かれていますが,あえて淡い色で印刷されています。
1800円で安いんで思わず買っちゃいましたが,いつになったら弾けるんだろ。

2009/08/26 (Wed) 23:19 | ダンベルドア #xxUL.Pt6 | URL | 編集

NoTitle

ちょっと呼ばれたような気がして笑

↑ビートルさんに思いがけず声かけていただいて非常に嬉しい一日となりました♪
またゆっくりお話させてくださいね~

yoshiさん、わたしも今日はじめてこのお話ききました。ロココのチャイコをいっぱい聞いているわけではないので、多分わたしの知識では、わからないかもですが汗汗

それでも昨年アマチュアオケで、ソロにプロを迎えた形での演奏を生で聴いてとても感激でした。

2009/08/26 (Wed) 23:51 | ひみゆ #GShGn3aE | URL | 編集

Re: 原典版

ダンベルドアさんでもまだ弾いてないんですね…

> チャイコフスキーコンクールも第12回(2002年)より原典版使用を課題に規定

この時点で完全に「原典版がスタンダード」というコンセンサスが確定したわけですね。
全音・藤原真理さん校訂の楽譜、買うだけ買っておこうかなあ。

2009/08/27 (Thu) 00:17 | yoshi #mQop/nM. | URL | 編集

クアルティーナ

ひみゆさん、クアルティーナのコンサート行けてよかったですね。
ロココの違い、僕も初めて知りました。それですぐにクアルティーナのひとに教えてあげたようなわけで(嘘)
でも偶然のタイミングの一致でしたね。

2009/08/27 (Thu) 00:24 | yoshi #mQop/nM. | URL | 編集

NoTitle

>ダンベルドアさんでもまだ弾いてないんですね…

一応チェロの定番の曲のひとつなので買ってしまいましたが。この曲のメロディはちょっと変な感じじゃないですか。僕にはとてもロココ風に聞こえないし,「ソミファミレミド」(移動ドで表記)って最初から終わりましたという始まりかただし,変奏曲に入ると技のデパートだし・・・あの短調の部分の変奏は好きなのですが・・・

というわけで,楽譜は眺めるだけでしたが,ちょうど取り出したことだし今度弾いて見ます。

2009/08/27 (Thu) 00:28 | ダンベルドア #- | URL | 編集

> ダンベルドアさん
僕はこの曲、すごく難しいのにお洒落でいい曲だと思ってます。主題が厳密にロココ風かどうかはわかりませんが、「ソミファミレミド」…の後があんなにふくらむのが面白い。
考えてみるとチャイコフスキーコンクールのピアノとバイオリンの課題曲はあの堂々とした協奏曲なのに、チェロ部門がこのお洒落な曲なのもギャップがあって面白いと思います。

2009/08/27 (Thu) 00:46 | yoshi #mQop/nM. | URL | 編集

コメントの投稿


非公開コメント

トラックバック