2014.02.25
Tue

ヨーロッパで最も楽器演奏人口比率の高い国は?

欧州連合がEU加盟国で定期的に行っているユーロバロメーターという調査で、EU各国の人々の芸能・音楽・美術など文化的活動への参画度合いを調査した結果があることがわかりました。 EU加盟27ヶ国の27,000人を対象に、昨年2013年4月から5月にかけて聞き取り調査した結果だそうです。

New Eurobarometer survey on cultural participation in Europe [European Commission, Nov. 2013]
Special Eurobarometer 399 on cultural access and participation, 2013 [報告書PDF]

この中で「過去一年間に楽器の演奏をした」と答えた人はEU全体では8パーセント。 国別で最も多かったのはスウェーデンで22パーセント、次いでデンマークが21パーセント。イギリス、フランス、ドイツといった国は、いずれも10パーセントとなっていました(報告書51ページあたり)。

スウェーデン 22%
デンマーク 21%
フィンランド 16%
ルクセンブルク 15%
オランダ 14%
北アイルランド、オーストリア 12%
ベルギー 11%
イギリス、ドイツ、フランス 10%
(以下略)

日本では、総務省の社会生活基本調査で「過去一年間に楽器演奏を一日でもした」という人が約10パーセントでしたから[過去記事]、 だいたいイギリス、フランス、ドイツといった国と同じですね。

スウェーデンとデンマークの2ヶ国は楽器演奏以外にもダンス・歌・美術・文芸など他の分野でも参画度合いが際立っていて、どういう理由だろうか?と興味深く思いました。


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2013.02.05
Tue

英ハロッズがピアノ売り場を廃止

イギリスの名門百貨店ハロッズが、近年の売り上げ不振を理由に100年以上続けてきたピアノの販売から撤退することにしたそうです[Telegraph 13.02.04]。 現在、在庫一掃のためベヒシュタインの94,000ポンド(約1,367万円)のピアノを66,000ポンド(約900万円)に値引きしているのだそう。

「百貨店のピアノ売り場」という風景はさすがに日本でもあまり見なくなった気がしますが、この記事によるとイギリスでは近年、ピアノはわずか年間4,000台(ただしアコースティックのみ)しか売れてないのだそうです…文化欄にはこれをイギリスの音楽文化の衰退として嘆く記事もありました。

日本でも近年販売が落ち込んでいるとは言えまだ年間18,000台売れている状況[2011年、読売]から見ても、相当少ないですね。

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2012.07.14
Sat

楽器演奏人口がわずかに減少(2011年社会生活基本調査結果)

13日、総務省から5年に1度の国民の生活時間や余暇に関する2011年社会生活基本調査の結果が公表されましたが、これによると2011年10月時点において、過去1年間に趣味・娯楽として楽器の演奏を

  • 1日でもしたと答えた人は9.6%(2006年調査10.5%から減)。
  • 10日以上したという人が6.7%(月に一度…同7.4%から減)。
  • 40日以上したという人が4.0%(週に一度…同4.4%から減)。
  • 100日以上したという人が2.6%(同2.9%から減)。
…と、いずれもわずかではありますが、楽器演奏人口が減少していることがわかりました[統計表40]。

本調査は、全国から無作為に選定された世帯の10歳以上約20万人を対象に2011年10月20日現在で実施されたもので、この調査には5年前にも注目してみたのですが、今回は特にあの震災の半年後に実施された調査ということで、その点でも注目していました。

まだ男女別、年齢別の違いなどは詳しく見ていませんが、見たら何かわかることがあるかも。

なお、今回の同じ調査によると、災害関連のボランティア活動を行った人は3.8%で、これは2006年時点の調査の3.2倍にあたるのだそうです[時事]。

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2010.01.21
Thu

チェロが足りない

オーケストラにはとても温かく迎えられました。というのも、僕がオーケストラ未経験だけれどいかにチェロに熱意をもってとりくんでいるかや、いかに無害な人物であるかを必死にアピールするまでもなく、もともとチェロが不足していたのです。 チェロ×チェロ~ヴァリアス・チェロ

他のオーケストラはどうなのだろうと思ってアマチュアオーケストラの情報サイト「フロイデ」を見てみたら、メンバーを募集している団体の約8割が募集パートにチェロ(Vc)を挙げていました。 長年オケで弾いている友だち(といっても僕よりずっと若い)も「弦、とくに低弦はどこも足りない」と言っていました。

チェロをはじめてからチェロを弾く友だちは幸いにも(ネットのおかげもあって)たくさんできたので、 その感覚から「世の中にはけっこうたくさんチェロ弾きがいるものだ」と思っていました。でも、オーケストラからするとチェロが足りない。そのへんのギャップが、今回門を叩いてみて、面白かったというか、意外だなと思いました。

[後日追記] オーケストラ数からチェロ人口を推計するなんて記事を書いたことがあるけど、上のようなこともあって、オーケストラ当たりの団員チェリストの数はもっと少なく(3人くらい?)、代わりに「組織化率」もぐっと低い(5人に1人くらい?)のではないかという気がしてきた。

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2009.05.18
Mon

アメリカ家庭のピアノ離れ

The piano's status in U.S. living rooms is declining [LATimes 09.05.16]

アコースティックピアノの年間販売台数が2000年から2007年までの8年間で10万台→5万台に半減している、という記事。いっぽう電子ピアノは8万台→12万台と増えている。

日本はその傾向がより一層鮮明かな。→国内ピアノ販売台数統計 [ピティナ専務理事コラム 07.04.08]

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2008.01.24
Thu

チェロ人口の推計

前の記事とそこに頂いたコメントにもあるように、チェロ弾きにとってオーケストラの魅力は抗しがたいものがあるので、国内のオーケストラの数を手がかりに日本のチェロ人口があるていど推計できるのではないか、とかねがね思っていた。

全国のアマチュアオーケストラの情報が最もまとまっているのは、フロイデというサイトであろうと思われる。(団員募集情報などもある)

これにプロの楽団も加えて、国内のオーケストラが約2,000団体としてみる。1つの楽団の平均チェロ奏者数が5人(掛け持ちによる重複は除く)とすると、「組織化された」チェロ奏者が1万人。

チェロ人口全体の中で「組織化率」(どこかのオーケストラに現在所属しているひとの割合)を、ちょっと周りを見渡してざっと3人に1人(33%)と見積もると、チェロ人口は約3万人ということになる。平均奏者数や組織化率はどれくらいのサンプルをとるかによって精度が変わってくるだろうが、最終的には2万人~5万人の間というところではないかと思う。 (ちなみにバイオリン人口が約10万人といわれているらしい。ピアノとギターは桁違いで、数百万人だろうか。) 博士の愛した数式

トッププロも初心者もすべて等しく一人と数えた計算で、その点で失礼なのだがご容赦を。

(なお、ほかに推計方法やデータをお持ちの方がいたら、コメント歓迎、です。)

こうして計算してみると、実際に演奏するのは「たった数万人」で社会全体から見たらごくごく少数でしかないのに、 チェロという楽器のことはほぼ全てのひとに知られていて、しかも好感を持たれていることが多い。そのことを思うとあらためてチェロを弾くことになっためぐりあわせに感謝したくなる。

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2007.12.10
Mon

イギリスの小学生が習っている楽器

先週ふれたイギリスの音楽教育の現状についての調査によると、イギリスの5才から11才の子どもが習っている楽器で多いのは

  1. バイオリン 19.2%
  2. ギター 18.3%
  3. キーボード 8% (※ピアノ、電子ピアノなど?)
  4. フルート 7.7%
  5. クラリネット 6.7%
  6. リコーダー 5.8%
    ……

ということで、バイオリンやギターを習う子が結構いるのが意外に思う一方、もし日本で同じ調査をしたらピアノを習っている子がもうちょっといるんじゃないかな(20%か、それ以上?)と思いました。ちょっと意外な数字だったので。

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2007.07.11
Wed

楽器演奏人口はあまり変わらず(2006年社会生活基本調査)

9日、総務省統計局から5年に1度の社会生活基本調査(2006年10月)が発表されましたが、これで楽器演奏人口がどのように変わったか、見てみました。

過去1年間に趣味・娯楽として楽器の演奏を

  • 1日でもしたと答えた人は10.5%(2001年調査11%から微減)
  • 10日以上したという人が7.4%(同6.7%から増)
  • 40日以上が4.4%(4.0%から増)
  • 100日以上が2.9%(2.6%から増)

2001年の調査と比べると、楽器演奏を趣味とする人口比率はほぼ変わらないか微減という感じですが、日数はやや増えていて、
「やる人の割合はあまり変わらないけど、やる人はより熱心になった」
という傾向が(少しですが)うかがえます。

なお、この調査によると、この5年間で余暇を楽しむ人の割合はスポーツや趣味・娯楽全体として低下傾向にあるようです。

過去記事:
楽器人口:「社会生活基本調査」[07.04.23]
楽器人口[07.04.01](楽器人口は「400万人」「日本人の6%」)

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2007.04.23
Mon

楽器人口:「社会生活基本調査」

少し前に楽器人口はどれくらいだろう?ということを書きましたが、その後、総務省が5年に1度やっている「社会生活基本調査」に統計があることを知りました。

2001年のこの調査によると、調査対象となった世帯の10歳以上の国民11万人のうち過去1年間に趣味・娯楽として「楽器の演奏」を

  • 1日でもしたと答えた人は11%
  • 10日以上したという人が6.7% (月イチプレーヤー?)
  • 40日以上が4.0% (週イチプレーヤー?)
  • 100日以上が2.6%
…などとなっていました。

(楽器の種類や所有しているかどうかなどは問われない)

これを見ると、「楽器演奏人口」をどう定義し、どこで線を引くかによって出てくる数字がずいぶん違いそうですね。

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2007.04.01
Sun

楽器人口

日本にはどれくらい楽器をひく人がいるんだろう?と考えていたところ、チェリさんがアメリカの事情がうかがえる記事[LATimes 07.03.25]を教えてくれました(感謝)。アメリカ人も楽器をやりたいと思っている人が多いものの、実際に余暇に楽器をひく人はわずか 1.8% にすぎない、という話です。

Despite their enthusiasm, amateurs are an exclusive group. Only 1.8% of Americans play an instrument in their leisure time, according to a 2002 survey by the National Endowment for the Arts. At the same time, though, 82% of the people who don't play instruments wish they did, says the National Assn. of Music Merchants.
タイスの瞑想曲Vn名曲集

では、日本人はどうか?「レジャー白書」のような社会調査では、「音楽鑑賞」「カラオケ」「コーラス」などの趣味は出てくるものの「楽器演奏」は数字になって出てきません。[追記参照]

しかし、昨年ヤマハが「ミュージックレッスンオンライン」を発表したときにこういう発言がありました。

ヤマハ音楽普及部部長は「日本の大人の音楽演奏人口は約400万人で、人口比6%程の小さなマーケットである」と、音楽教室事業の市場規模について説明。「しかし、一般人の約6割が楽器演奏の志望を持っており、潜在的なニーズを持ったマーケットだ」と事業としての展望を述べた。
[ヤマハ、音楽・楽器のレッスンがネットで受けられるサービス Internet Watch 06.03.07]

「400万人」「日本の成人の6%」というのは、これでも報道発表のためにかなり「威勢良く」いった数字だと思います。実際にはアメリカも日本も似たような状況(たくさんの人が楽器をやってみたいと思っているけど、実際はやっていない)なのではないでしょうか?

[追記 07.04.22: 総務省統計局の「社会生活基本調査」に統計があることがわかりました。平成13年度(2001)のこの調査によると、調査対象となった10歳以上の国民約11万人のうち、過去1年間で趣味・娯楽として楽器演奏を1日でもやった人は11%、10日以上やった人は6.7%、100日以上やった人は2.6%となっていました。上記のヤマハのコメントもこの調査を参考にしているものと考えられます。]

タグ : 楽器人口 

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