2017.09.08
(Fri)

リン・ハレル主演映画「CELLO」主題歌

アメリカのチェリスト、リン・ハレル(73)が主演するということで何度かとりあげている映画「CELLO」の主題歌が発表され、主題歌はベルギー生まれの歌姫、ララ・ファビアンが歌う"Remember Me"という曲だそう。サウンドトラックのレコーディングには、もちろんリン・ハレルも参加。予告編映像を織り込んだクリップ映像は以下。


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2017.09.02
(Sat)

映画「CELLO」のエルガーの協奏曲

チェリストのリン・ハレル(73)が主演した、その名も「CELLO」という映画が製作された話は前に書きましたが、その中で使われているエルガーのチェロ協奏曲から4分間を抜粋したサウンドトラックで、リン・ハレルとダンサーとのコラボ…

難病ALSに冒された老チェリスト、アンセル(リン・ハレル)が尊厳死を選ぶという重いテーマの映画で、映画の中では、主人公アンセルが、ラスト・コンサートでこのエルガーの協奏曲を弾くシーンに使われているのだそうです。予告編は過去記事に。右はサウンドトラックCD。

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2017.03.01
(Wed)

リン・ハレルの"主演"映画

一昨年から話があった、チェリストのリン・ハレル(73)の主演映画が完成間近なようで、予告編が公開されていました。

映画の題名はその名も"Cello"で、リン・ハレル演じる老チェリストが難病ALSに冒され、家族との絆や人生を見つめ直した末に、尊厳死を選ぶというという重いテーマの短編映画。

クラウドファンディングで支えられた小さなプロダクションであることや、テーマの重さなどから、一般の映画館で公開されるような映画ではないようですが、この予告編を見る限り、"俳優"としてのリン・ハレルがいい味を出しているように思いました。

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2016.10.12
(Wed)

コル・ニドライ

きのう11日の日没から丸一日間は、ユダヤ教では一年で最も重要な祭日のひとつヨム・キプール(Yom Kippur:贖罪の日)で、ユダヤ教の人々は日常活動を止め、断食をして、神に赦しを乞うのだそう。

このときのお祈りのことばの出だしの部分が"Kol Nidre"(「全ての誓い」の意)で、いまチェロで弾いているブルッフの「コル・ニドライ」(Kol Nidrei)Op.47は、 この祭礼に着想を得て書かれた曲だというのは前にも書いた通り。

"Kol Nidre"(コル・ニドレ)と"Kol Nidrei"(コル・ニドライ)の違いが、細かい事ながら気になっていたのですが、"-i"をつけるのはブルッフの曲名を言うときだけで、その理由はドイツ人であるブルッフとその周囲の発音のしやすさのためかどうか定かではありませんが、ユダヤ教的にはというかヘブライ語的には"Kol Nidre"が正式のようです。

「コル・ニドライ」の演奏はYouTubeにたくさんありますが、好きなのはリン・ハレルのこれ。

1994年4月バチカンで、ローマ法王はじめカトリックとユダヤ教とが合同のホロコースト追悼記念コンサートを開いたときのもので、ホロコーストをめぐってはキリスト教とユダヤ教の間に長く溝があったので、おそらく歴史的にも意義の深い演奏だったのだろうと思います。

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2015.11.03
(Tue)

リン・ハレルもオーケストラで

アルバン・ゲルハルトがオーケストラにまじって弾いたという話を書いたらすぐに、リン・ハレルもおととい1日の日曜日、台北で国立台湾交響楽団(NTSO)と一緒に弾いたという話がありました[Slippedisc]。

それによるとこの日リン・ハレルは、前半にサン・サーンスのチェロ協奏曲1番とドボルザークのロンドOp.94とをソリストとして弾き、後半ではドボルザークの交響曲第8番をチェロの首席として弾いたのだそうです。しかも前半のソリストアンコールでは2曲、ショパンのノクターン嬰ハ短調の無伴奏チェロ編曲(ということはあの「遺作」で、これは聴いてみたいです)とバッハの組曲3番プレリュードとを弾いたらしいですから、まさに観客にとっては大サービスだったことでしょう。

リン・ハレルは今年71歳ですが、まだまだ元気ですね。

リン・ハレルとNTSOのドボルザーク8番のリハーサル風景。リン・ハレルの堂々とした体がひときわ大きく見えるような気がします。

為今天下午的演出彩排德弗札克第8號交響曲ing...眼尖的?,看到什麼了??大師Lynn Harrell跟NTSO一起!!*尖叫!!下午大師除了演出聖桑協奏曲及徳弗札克輪旋曲之外,會不會也加入NTSO演奏交響曲??大家快來現場見分曉~

Posted by 國立臺灣交響樂團 on 2015年10月31日

[NTSO Facebookより]

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2015.10.01
(Thu)

リン・ハレルが映画主役デビュー

リン・ハレル(71)が映画の主役でデビューしそうです。 実際のハレル自身と同じチェロの老巨匠が主役の自主製作映画で、そのタイトルもそのものずばりの"Cello"。 リン・ハレルがフェースブックのページで明らかにしていました。

ストーリーは、難病ALSに苦しむチェロの巨匠が、家族とのつながりや人生の意味について見つめ直すという、アメリカのAngie Suさんというかたの監督・脚本作品。 映画やドラマに出てくるチェリストというのは、よく病気だったり生と死の境に立ったりすることが多いのですが、これもまたその一つ。

現在この映画の製作資金をクラウドファンディングのサイトで募金中で、目標は4万ドル。 一口10ドルからで、25ドルなら字幕に名前、1,000ドル出すと監督やリン・ハレルらと一緒のディナーに招待してもらえるらしいです。 たくさん資金が集まって映画が完成するのを楽しみに待ちたいと思います。

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2015.09.27
(Sun)

ショパン「序奏と華麗なるポロネーズ」

このところ難しい曲ばかり弾いているので、ここらで楽しく華やかな曲を弾きたいと思って弾き始めたのが、 ショパンがピアノとチェロのために書いた「序奏と華麗なるポロネーズ」Op.3。

実は、そろそろ来年あたり、久しぶりに発表会がありそうな流れでもある。チェロの勉強になり、かつ発表会向けの楽しい曲というと意外と見つからないもので(暗い曲ならたくさんあるのだが)そんな中で浮上したのがこの曲。ショパンがまだパリに行く前、ウィーン時代に「サロン向け」に書いた作品で、献呈されたチェリストは、個人的にはシュレーダーの教本に載っているエチュードでお世話になったメルク(Joseph Merk, 1795-1852)。※追記3参照

これまでチェロの発表会というと、そのとき弾けそうなぎりぎりの難曲・大曲に「挑戦」するという色合いが濃かった。ベートーベンのチェロソナタ3番や(5年目に1楽章、7年目の3楽章)、アルペジオーネソナタ(1楽章、9年目)など。それが、前回の発表会(一昨年12月、11年目)あたりから少し考えが変わった。このときは、チャイコフスキー「ノクターン」とシューマン「アダージョとアレグロ」の2曲を弾いたのだが、それまで難しいソナタを聴かされた人たちの何ともコメントに困ったという顔とは違って、 聴いてくれている人が楽しんでくれている笑顔を少しだけ感じることができたり、ピアニストの先生とアンサンブルしている楽しさを実感できたのだった。

「序奏と華麗なるポロネーズ」に話を戻して、この曲が浮かんだきっかけは、今年のヴェルビエ音楽祭でエドガー・モローがこの曲弾いている動画を見たときで、 このときモローが技巧を凝らして弾いた序奏が終わっただけで、まだ曲の途中なのに、避暑地の聴衆たちから拍手が起こっていた。もちろんそんな技巧を凝らさなくても、一般に売られている楽譜なら練習すれば弾けるのではないかと思ったのだが…
ショパン : 華麗なるポロネーズ Op.3/インターナショナル・ミュージック社ピアノ伴奏付チェロ・ソロ用編曲楽譜

出版されている楽譜には、レナード・ローズ編のIMC版とモーリス・ジャンドロン編のSchott版とがあり、 基本的な旋律部分は同じだけど、装飾的な部分がジャンドロン版でやたら難しそうに見えたので、IMC版のほうを購入した。

ただ、このIMC版でもやはり装飾的な部分が相当に難しいことがわかってきた。今この瞬間ではよく練習しているドボコン3楽章の方が弾き易いとさえ感じるほど。

この他にIMSLPからダウンロードできる楽譜にはPeters版やBreitkopf版があり、これらがむしろ原曲に近いのかも知れないが、これらの版はチェロがあまり技巧を凝らすところはない。これでは、ピアノが主役でチェロが脇役という場でならかまわないが、チェロの発表会で弾くには何だかピアニストに申し訳ない。

チェロが主役に聴こえるくらいには演奏効果があって、かつそれほど難しくない「中くらい」の編曲があればいいのだが、それは無いものねだりというものか。

**

リン・ハレルによるこの曲の演奏。先生にあたるローズ編のIMC版楽譜がほぼこれに近い。若いピアニストとの共演でいい味。

(YouTubeには他にジャンドロン自身による演奏動画もある。出版されている楽譜と同じかどうかは不明)

[追記1] 参考までに、ASTA(全米弦楽器指導者協会)によるこの曲の難易度レベルは10。ただし、Peters版とIMC(International)版とが同列に扱われていて、少し疑問。Peters版ならもう少し易しく、IMC版ならもう少し難しく感じる。

ショパン:チェロ・ソナタ、序奏と華麗なるポロネーズ/シューマン:アダージョとアレグロ

[追記2] ロストロポーヴィチがピアノのマルタ・アルゲリッチと1980年に収録した録音があることを知った。この録音では上の技巧的な部分は省いた、楽譜でいえばPeters版に近い演奏をしていた。アルゲリッチを引き立てる意図もあったかも知れないし、ロストロポーヴィチほどになれば、この曲を技巧的な編曲で弾くまでもないと判断したのかも知れない。

[追記3] 2016年12月、NHK「名曲アルバム」でこの曲がとりあげられ、作曲にあたってもう少しそれ以前の経緯が紹介されていた→名曲アルバム[16.12.07]

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2015.02.08
(Sun)

ヨーヨー・マがチャイコフスキー・コンクールの審査員に(追記あり)

[追記・訂正あり]

今年6月にロシアのモスクワとサンクトペテルブルグとで開催される第15回チャイコフスキー・コンクールの各部門の審査員が発表され、チェロ部門の審査員にはヨーヨー・マミッシャ・マイスキーら豪華な顔触れが名前を連ねていました。

まだ公式サイトには発表されていませんが、TASS通信[ロシア語]によると、2月7日にゲルギエフ組織委員長によって発表されたチェロ部門の審査員は、リン・ハレル、ヨーヨー・マ、ミッシャ・マイスキー、ダビド・ゲリンガス、アレクサンドル・クニャーゼフ、マリオ・ブルネロら。 ピアノ部門、バイオリン部門、声楽部門にも相当なビッグネームが名前を連ねているようです[SlippedDisc経由]。
アパッショナート ヨーヨー・マ

(なんだか豪華すぎて、ただ座って審査してもらうだけではもったいないような…)

[追記15.03.24] その後、公式サイトから審査員の顔ぶれが発表され、上からヨーヨー・マが外れ、ジャン・ワンらの名前が入っていました。審査員は、マリオ・ブルネロ、ジャン・ワン、ダビド・ゲリンガス、クライブ・グリンソン、アレクサンドル・クニャーゼフ、ミッシャ・マイスキー、イヴァン・モニゲッティ 、セルゲイ・ロルドゥギン、リン・ハレル、チョン・ミュンファ。上のリンクの情報元からも、いつの間にかヨーヨー・マの名前が消えて、“なかったこと”にされている…。[追記15.06] さらにウォルフガング・ベッチャー、マルティ・ロウシの2氏も。

チャイコフスキー・コンクールは、前回あたりから審査方法など、これまでと違うやり方にいろいろチャレンジしているようで、その方向性がどうなのかは私たちにはよくわかりませんが、とにかくこのチェロ部門の審査員の顔触れを見て、ロシアがチャイコフスキー・コンクールにすごく力を入れようとしていることだけはわかりました。

タグ : ヨーヨー・マ  ミッシャ・マイスキー  リン・ハレル  マリオ・ブルネロ 

2013.07.17
(Wed)

リン・ハレルがテレビ番組に出演してあの事件について語る

アメリカのチェロ奏者、リン・ハレルが16日夜、アメリカのテレビ番組"The Colbert Report"に出演して、昨年デルタ航空のマイレージを剥奪された事件について語っていました。[※後にこの動画は削除]

同番組は社会風刺をきかせたお笑い番組で、外国人にはすべての笑いを理解することは難しいのですが、この日のテーマ"People Destroying America"(アメリカをダメにするひとたち)としてからかわれているのが、航空会社が定めたルールを守らずにチェロのマイルをためていたリン・ハレル、ということのようです。

タグ : リン・ハレル  チェロ事件簿 

2013.03.29
(Fri)

シューマンの「アダージョとアレグロ」

今年オーケストラで取り組んでいるのがシューマンの曲(交響曲第4番)ということもあって、少し意識的にシューマンの曲を聴くようにしていたところ、魅かれたのがチェロとピアノによる「アダージョとアレグロ」Op.70。美しいゆったりとした旋律の前半部と華やかな後半部とがあり、チェロの音域を幅広く使う。小品ながら聴き映えがするし、勉強になりそう…ということで、がぜん弾いてみたい曲に急浮上してきた。

ミュラー=ショットのシューマン ダニエル・ミュラー=ショット(Vc)たまたま、タワーレコードで特価になっていたので買ったダニエル・ミュラー=ショットのCDの音色がとてもよかった(右のリンク先はアマゾン)。

ちょうど今、直近に迫った「本番」がなく、今習っているベートーベンのソナタ2番も先が見えてきた気がしてきたところ。

「アダージョとアレグロ」の難易度はASTAのシラバスではグレード10で、カサド「親愛なる言葉」などと同程度とされる。ただ個人的な印象では、「親愛-」よりも緩急や音域の幅が広いぶん難しく感じる。調性がA♭dur(♭4つ)というのもちょっととっつきにくい。

楽譜はIMC版を買ったが、IMSLPにもBreitkopf版がある。

リン・ハレルによる演奏。

実はこの「アダージョとアレグロ」、もともとチェロではなく、ホルンのために書かれた曲らしいですね。オケのホルンに聞いてみたところ、ホルンにとってもこの曲は、楽器の音域をいっぱいに使い、高い技巧を要する、重要なレパートリーの1つとのこと。彼によるとシューマンの曲はどれもホルンが「愛されている」と感じるのだそう(チェロがドボルザークに「愛されている」と感じるのと似ているだろうか)。

ついでに、チェロでよく演奏され、まかべさんも今度の発表会で弾く「幻想小曲集」Op.73も元々クラリネットのために作曲された曲なのだそうですね。

あとから気づいたのですが、5月、王子ホールに聴きに行く中木健二さんのリサイタルのプログラムにもこの「アダージョとアレグロ」がちゃんと入っていて、ますます楽しみになってきました。

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