2017.08.08
Tue

ヨーヨー・マが迷子犬の発見に一役

アメリカ・ボストン近郊のタングルウッド音楽祭で6日、ヨーヨー・マがボストン交響楽団とシューマンのチェロ協奏曲を弾いたその壇上から、指揮者デイヴィッド・ジンマン(81,写真右)の生後4ヶ月の子犬が当日朝から迷子になっており捜索に協力して欲しいと聴衆に呼びかけたところ、その日のうちに無事子犬が見つかり、ジンマンのもとに返されたのだそう。ニューヨークタイムズの記事にもなっていました[AP経由]。

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この公演は、現地6日日曜日午後2時半からタングルウッドの半野外のホールで開かれたコンサートで、聴衆は約1万4千人ほど。タングルウッドの路上で子犬を発見したのは、その日の夕方7時頃、家族やコンサートに行った人から噂を聞いていた若い女性(写真左)だったのだそう。

先日の「コンサート船」が救済されるかも知れない話といい、今回の迷子犬の捜索といい、ヨーヨー・マなら世の中のあらゆる問題を解決してくれそうですね!

[追記] この日のヨーヨー・マとボストン交響楽団の演奏は現地ラジオ局WGBHのサイトで聴けるようになっていたけど、ヨーヨー・マの聴衆への呼びかけは、初めの"...I never do this, but(こんなことはしないんだけど)..."というところで、編集で切られていた。

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2017.08.04
Fri

ヨーヨー・マとコンドリーザ・ライス元国務長官の演奏

今年5月6日、ヨーヨー・マが元国務長官のコンドリーザ・ライス氏とワシントンのケネディセンターで共演したシューマン「幻想小曲集」Op.73全曲の演奏が、ケネディセンターの公式YouTubeチャンネルからアップされていました。

このときのことは5月にも書きましたが、正式な演奏動画が公開されたのは初めてじゃないかと思います。ヨーヨー・マとの共演がそのまま公式な動画になる“アマチュア・ピアニスト”、ライス元長官はすごいと思います。

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2017.07.29
Sat

ヨーヨー・マと弾ける会

フィラデルフィア管弦楽団は昨年に続いて今年もアマチュア・チェリストがヨーヨー・マと一緒に弾ける Cello PlayIN というイベントを開くそう。8月9日、ニューヨーク州のサラトガ・パフォーミング・アーツ・センター(SPAC)で。

Calling All Cellists! [SPAC]

ヨーヨー・マがフィラデルフィア管弦楽団とドボルザークのチェロ協奏曲を弾く公演の昼間のイベントとして、90人ほどのアマチュア・チェリストが、ヨーヨー・マと同管弦楽団のチェロ奏者たちと一緒に演奏するというもの。曲目は、鈴木の教本の1~6巻からのものらしいので幅広く参加できそう。

***

そういえば、日本でもジャン=ギアン・ケラスにアマチュア・チェリストが直接チェロ・アンサンブルのレッスンを受けられるイベントが10月8日、浦安であるらしいですね。

ジャン=ギアン・ケラス スペシャル・チェロ・ワークショップ [浦安音楽ホール]

こちらは、友だちが何人か参加すると思うので、話が聞けるのを楽しみにしたいと思います。

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2017.07.21
Fri

ヨーヨー・マが「コンサート船」救済を訴え

水上に浮かぶ、珍しい「コンサート船」が廃船になろうとしていたところ、チェリストのヨーヨー・マが救済を訴えたおかげで新しい持ち主が見つかるかも知れない、というニュース[Chicago Tribune 17.07.18 via Slippedisc, Strad]。

この船は、1976年にアメリカ建国200年を記念して有名建築家ルイス・カーンの設計で建造された、Point Counterpoint II世号という全長60メートル、幅12メートルほどの大きさの船。河川などを航行し、甲板の一部が開いてステージになり、岸にいる観客に向かってコンサートを開くというもの。 アメリカの吹奏楽団 American Wind Symphony Orchestraとその指揮者ロバート・オースティン・ブードロー氏(90)が保有し、41年にわたって各地で活躍してきたものの維持管理できなくなり、新しい引き取り手も見つからず、今年廃船・解体されることになっていたのだそう。

ところが、これを聞いたヨーヨー・マが今月、この文化的価値のある船を保存して欲しいとアメリカの有名誌The New York Review of Booksに投稿したところ、ニューヨーク州ハドソン川沿いのキングストンという人口2万人ほどの小さな街が関心を示し、来月協議することになっている、とのこと。 現在保有しているブードロー氏は2百万ドル(約2億円)での売却を希望していて、キングストンの街がこの買取りと今後の維持管理の資金を集められるかどうかがカギになりそう。

Point Counterpoint II世号(この名前もちょっとカッコいい--counterpointは「対位法」の意)をYouTubeで探したら、楽団の古い紹介動画が出てきました。船からステージがあらわれるようすは1分40秒くらいから。
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この船が次の安住の地を見つけることができたら、この上でヨーヨー・マがコンサートを開いたらいいんじゃないかと思います。

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2017.07.14
Fri

ヨーヨー・マのインタビュー

世界的な経済・金融ニュースを扱うブルームバーグで、各界のリーダーに話を聞くインタビューシリーズに今週、ヨーヨー・マが登場していました。インタビュアーはアメリカの投資グループ、カーライル・グループのCEO、ルーベンスタイン氏。

国際的なビジネスに携わる人の視点から、ルーベンスタイン氏の質問は、ヨーヨー・マの卓越した能力や成功の秘密はどこにあるか?…というところ向くのですが、当のヨーヨー・マは、自分の興味の対象はあくまで「人」、外からの評価には興味がない…など、なんだか全く話が噛み合わない感じなのが面白いと思いました。

前半(7分くらいのところ)に、ヨーヨー・マが幼い頃、カザルスの前でチェロを弾いたら、 カザルスが「じょうずだね…でも、野球もやるんだよ」と言ったというエピソードが出てきて、 ヨーヨー・マはこれをカザルスの「自分は第一に人間、第二に音楽家、第三にチェリスト」という言葉と結び付けて心に刻みつけているようです。

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2017.06.21
Wed

ヨーヨー・マが国連TOGETHERキャンペーンにメッセージ

国連ピースメッセンジャーでもあるヨーヨー・マ(61)が、難民問題に取り組む国連のTOGETHERキャンペーンに寄せて「鳥の歌」の演奏とメッセージ。

これはカタロニア民謡「鳥の歌」の冒頭の部分です。 この歌はスペインのカタロニアの人々ならみんなが知っている歌で、自由を象徴する歌です。 私の偉大なヒーローの一人でチェリスト、パブロ・カザルスが1971年に国連で演奏しました。

私にとって、鳥が飛ぶことは自由を象徴しています。
鳥はすべての国境を飛び越えて行くことができます。
鳥の眼でものを見ることで広い視野を持つことができ、移動ができる生態で季節の変化に対応することができます。
季節が変化するのは、われわれ人間にとっても同じことです。
(演奏)
自由について考え方はたくさんあります。
移動の自由、考えることの自由、安全でいる自由、自己を表現すること、思い出すこと、探求することの自由…
私は移民です。実際のところ、われわれは皆どこかから来た“移民”なのです。

人間の特別なところは、思い出すことです。思い出し、それを人に伝えられることです。
「己の欲する所を人に施せ」という黄金律にしたがって、2つのことをしてみましょう。

われわれが移民だったときのことを思い出して、どう接してほしいか考えてみましょう。
そして、鳥のようにものを見て、歌う自由を思い出してみましょう。
それは、パブロ・カザルスが国連で40年以上も前に言ったことです。ピース(Peace)、ピース、ピース…
[拙訳]

参考: TOGETHERキャンペーン [国連広報センター]

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2017.05.08
Mon

ヨーヨー・マとライス元長官が再共演

6日、ワシントンのケネディ・センターで、ピアノの腕前でも有名な元国務長官コンドリーザ・ライス氏とヨーヨー・マとがサプライズで共演し、シューマンの幻想小曲集Op.73を演奏したそうです[Washington Post]。

ケネディ・センターのツイートより。

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そのときのようすを撮った(非公式の)動画がYouTubeにアップされていたので見ましたが、もうそのままヨーヨー・マのリサイタルと言ってもよさそうな演奏だと思いました。

ライス元長官は現在はスタンフォード大学の政治学の教授なのだそう。

このふたりは前にも共演したことがあると思ったら、もう15年も前のことでした[過去記事:動画あり]。

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2017.04.26
Wed

ヨーヨー・マのバッハトリオ

ヨーヨー・マが25日、ボストンのラジオ局WUBRの番組に出演して、マンドリン奏者のクリス・シーリー、ベース奏者のエドガー・メイヤーと出した新しいアルバム"Bach Trios"の紹介と生演奏。以前、カントリー音楽のアルバムで共演した3人が、狭いスタジオの親密な空間でバッハを奏でる音色が、新鮮に感じました。

バッハ:トリオ ~チェロ、マンドリン、コントラバス
シーリー(クリス),メイヤー(エドガー) ヨーヨー・マ 曲はアルバムからWachet auf, ruft uns die Stimme(コラール「目覚めよと呼びわたる物見の声」), BWV 645。

番組全体の録音はこちら[WUBR]。右のイメージにはアマゾンへのリンクを張りました。収録曲情報はtower.jpなど。

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2017.04.02
Sun

ヨーヨー・マと首席チェロ奏者が乱闘...

4月1日、ヒューストン交響楽団が発表したところによると、世界的チェリストのヨーヨー・マと同楽団が今年2月に共演した際、同楽団の首席チェロ奏者ブリントン・アヴリル=スミス氏とヨーヨー・マとが乱闘に及んでいたことがわかった…

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原因は、ヨーヨー・マの使うモンタニアーナ1733年のチェロ "Petunia"をめぐる「三角関係」で、 スミス氏が楽屋にあった"Petunia"と自分の楽器をこっそり入れ替えたことにヨーヨー・マが気づいて口論に… スミス氏は後に謝罪し、チェロはヨーヨー・マのもとに返された…とのこと。 ヒューストン交響楽団の公式発表はこちら

ヒューストン交響楽団、なかなかやりますね。

(※追記: Petuniaというとヨーヨー・マが1999年、ニューヨークでタクシーに忘れて有名になったチェロでもありますね)

スミス氏の名誉のために、彼の演奏でポンセ「エストレリータ」。ハイフェッツのバイオリン編曲(Fis-dur)に忠実に弾いていると思われます。

タグ : ヨーヨー・マ  チェロ事件簿 

2017.03.14
Tue

ヨーヨー・マがサロネンのチェロ協奏曲を初演

指揮者として有名なエサ=ペッカ・サロネン(58)が新しくチェロ協奏曲を作曲し、 先週9日から11日まで3日間、サロネン指揮シカゴ交響楽団の公演で、ヨーヨー・マによって初演されたそうです。

この曲は、サロネンがヨーヨー・マが弾くことを想定し、シカゴ交響楽団やニューヨーク・フィルなどの共同委嘱作品として、2年間をかけて作曲したチェロ協奏曲で、 サロネンとしては初のチェロ協奏曲(過去にピアノ協奏曲とバイオリン協奏曲が1曲ずつ)。 3つの楽章から成り、12音技法の音の塊の中からチェロの旋律が立ち上がると、やがてオーケストラの楽器群が チェロのソロを"彗星の尾のように"追いかけ、後半にはチェロのソロを電子機器を使ってループさせる箇所もあるのだそう。

終楽章でチェロと民族打楽器がやりとりするところは、ヨーヨー・マのシルクロード・アンサンブルに着想を得ており、 最後はチェロが最高音のB♭まで上っていくらしいのですが、 初めサロネンは1オクターブ下で書いていたけど、ヨーヨー・マは1オクターブ上で弾けると言ったのだそうです[Alex Ross, New Yorker]。

今週15日からはニューヨーク・フィルハーモニックの公演で披露されるそうで、ニューヨーク・タイムズの13日付けの記事でも、サロネンとヨーヨー・マの対談と共に紹介されていました。
「数年前、二人はコンサートの後、マティーニを飲みながらチェロ協奏曲を書く約束をした。問題は、その翌朝、何を約束したかよく思い出せないことだった…」。

先日、プロコフィエフの交響的協奏曲を聴いたときに読んだ話ですが、かのロストロポーヴィチが同時代の作曲家に書かせた曲は、チェロ協奏曲だけで70曲以上あるそう。 その演奏家のために作曲家がどれだけ新しい曲を書いてくれるかも演奏家の偉大さを示すものと言えましょう。

タグ : ヨーヨー・マ 

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