2017.09.15
(Fri)

1万7千人の前でバッハ組曲全曲

ヨーヨー・マが12日夜、ロサンゼルスの1万7千人以上収容の野外ホール、ハリウッドボウルでバッハの無伴奏チェロ組曲全曲のコンサートを行ったらしいです。 ヨーヨー・マは近年、世界中の大きなホールでバッハの組曲全曲の演奏会を行っていますが、1万7千人もの前では、歴史上も類を見ない規模かも知れません。

そのようすを伝えるロサンゼルスタイムスの記事→Yo-Yo Ma does the impossible at the Hollywood Bowl [LATimes 17.09.13]

大きなハリウッドボウルのステージにヨーヨー・マが座る椅子だけが置かれ、薄暗いライトが当てられ、 脇にはヨーヨー・マがアップで映し出される巨大スクリーンがあり、音響システムを使い、野外ホールにもかかわらず親密さを生み出していた、などなど。1万7千以上の座席に空席はほとんどなかったといいます。日本で1万7千人収容というと、ちょうど横浜アリーナくらい。武道館が1万4千余りというところ。※後日一部追記

この日は、夜8時に開演して10分間の休憩をはさんでバッハ全曲のあと、アンコールにカザルス「鳥の歌」を演奏して、2時間40分ほどの公演だったそう。

最近、バッハ全曲をダンスとのコラボレーションで弾いているケラスも約2時間半で弾いているとのこと。 以前はひと晩のコンサートで弾くようなものではなかったバッハ全曲を2時間半で弾くようになったのは、革命的なことじゃないかと思います。

昨年9月にヨーヨーマがバッハ全曲をサントリーホールで弾いたのを聴きに行った友だちに聞いたところ、繰り返しを省いたりもしていないと聞きました。 それだけ、速い楽章を速く弾いている、曲と曲の間をほとんどあけない…などしているのだと思います。

聴く側としても2時間半というのは集中力が保てる範囲内かも知れない。ただ、何千何万人という大観衆の中で聴きたいか?というと、私はちょっと遠慮したいところですが…

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12日当日、冒頭の1番プレリュードだけを収録したライブ動画。大歓声に包まれてヨーヨー・マが登場するのは開始3分(残り時間表示4分)くらいから。

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2017.08.20
(Sun)

ヨーヨー・マ通り

2 CELLOSのステパン・ハウザーが散歩道の名前になった話で思い出したのですが、ヨーヨー・マがニューヨークの通りの名前になったことがあったのではないかな?と思ったら、そのときの小さな記事がニューヨークタイムズにありました。今から18年前、1999年2月のこと。

これによると、ニューヨーク(当時の市長はジュリアーニ)は1999年2月9日を「ヨーヨー・マの日(Yo-Yo Ma Day)」とし、ニューヨーク5番街からマディソン・アベニューまでの46thストリートを「ヨーヨー・マ通り(Yo-Yo Ma Way)」と名付けることにしたのだそう。これは、距離にして100メートルくらいの区間でしょうか。ただし、「ヨーヨー・マの日」までの一時的なものだったのだそう。

なぜニューヨークが1999年のこの日を「ヨーヨー・マの日」としたのかが書いてありませんが、何かのコンサートか受賞があったタイミングでしょうか。

(なお、ヨーヨー・マがニューヨークでタクシーの中にチェロを忘れる有名な事件を起こすのは、同じ1999年のもう少し後の10月のこと)

もちろん、永久的に「ヨーヨー・マ通り」の名が付いたままだったらよかったのに、と思いますが、 上の記事によると、ニューヨーク市の決まりでは、永久的な通りの名前にする人は、故人でなければならないことになっているのだそうです。
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2017.08.08
(Tue)

ヨーヨー・マが迷子犬の発見に一役

アメリカ・ボストン近郊のタングルウッド音楽祭で6日、ヨーヨー・マがボストン交響楽団とシューマンのチェロ協奏曲を弾いたその壇上から、指揮者デイヴィッド・ジンマン(81,写真右)の生後4ヶ月の子犬が当日朝から迷子になっており捜索に協力して欲しいと聴衆に呼びかけたところ、その日のうちに無事子犬が見つかり、ジンマンのもとに返されたのだそう。ニューヨークタイムズの記事にもなっていました[AP経由]。

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この公演は、現地6日日曜日午後2時半からタングルウッドの半野外のホールで開かれたコンサートで、聴衆は約1万4千人ほど。タングルウッドの路上で子犬を発見したのは、その日の夕方7時頃、家族やコンサートに行った人から噂を聞いていた若い女性(写真左)だったのだそう。

先日の「コンサート船」が救済されるかも知れない話といい、今回の迷子犬の捜索といい、ヨーヨー・マなら世の中のあらゆる問題を解決してくれそうですね!

[追記] この日のヨーヨー・マとボストン交響楽団の演奏は現地ラジオ局WGBHのサイトで聴けるようになっていたけど、ヨーヨー・マの聴衆への呼びかけは、初めの"...I never do this, but(こんなことはしないんだけど)..."というところで、編集で切られていた。

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2017.08.04
(Fri)

ヨーヨー・マとコンドリーザ・ライス元国務長官の演奏

今年5月6日、ヨーヨー・マが元国務長官のコンドリーザ・ライス氏とワシントンのケネディセンターで共演したシューマン「幻想小曲集」Op.73全曲の演奏が、ケネディセンターの公式YouTubeチャンネルからアップされていました。

このときのことは5月にも書きましたが、正式な演奏動画が公開されたのは初めてじゃないかと思います。ヨーヨー・マとの共演がそのまま公式な動画になる“アマチュア・ピアニスト”、ライス元長官はすごいと思います。

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2017.07.29
(Sat)

ヨーヨー・マと弾ける会

フィラデルフィア管弦楽団は昨年に続いて今年もアマチュア・チェリストがヨーヨー・マと一緒に弾ける Cello PlayIN というイベントを開くそう。8月9日、ニューヨーク州のサラトガ・パフォーミング・アーツ・センター(SPAC)で。

Calling All Cellists! [SPAC]

ヨーヨー・マがフィラデルフィア管弦楽団とドボルザークのチェロ協奏曲を弾く公演の昼間のイベントとして、90人ほどのアマチュア・チェリストが、ヨーヨー・マと同管弦楽団のチェロ奏者たちと一緒に演奏するというもの。曲目は、鈴木の教本の1~6巻からのものらしいので幅広く参加できそう。

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そういえば、日本でもジャン=ギアン・ケラスにアマチュア・チェリストが直接チェロ・アンサンブルのレッスンを受けられるイベントが10月8日、浦安であるらしいですね。

ジャン=ギアン・ケラス スペシャル・チェロ・ワークショップ [浦安音楽ホール]

こちらは、友だちが何人か参加すると思うので、話が聞けるのを楽しみにしたいと思います。

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2017.07.21
(Fri)

ヨーヨー・マが「コンサート船」救済を訴え

水上に浮かぶ、珍しい「コンサート船」が廃船になろうとしていたところ、チェリストのヨーヨー・マが救済を訴えたおかげで新しい持ち主が見つかるかも知れない、というニュース[Chicago Tribune 17.07.18 via Slippedisc, Strad]。

この船は、1976年にアメリカ建国200年を記念して有名建築家ルイス・カーンの設計で建造された、Point Counterpoint II世号という全長60メートル、幅12メートルほどの大きさの船。河川などを航行し、甲板の一部が開いてステージになり、岸にいる観客に向かってコンサートを開くというもの。 アメリカの吹奏楽団 American Wind Symphony Orchestraとその指揮者ロバート・オースティン・ブードロー氏(90)が保有し、41年にわたって各地で活躍してきたものの維持管理できなくなり、新しい引き取り手も見つからず、今年廃船・解体されることになっていたのだそう。

ところが、これを聞いたヨーヨー・マが今月、この文化的価値のある船を保存して欲しいとアメリカの有名誌The New York Review of Booksに投稿したところ、ニューヨーク州ハドソン川沿いのキングストンという人口2万人ほどの小さな街が関心を示し、来月協議することになっている、とのこと。 現在保有しているブードロー氏は2百万ドル(約2億円)での売却を希望していて、キングストンの街がこの買取りと今後の維持管理の資金を集められるかどうかがカギになりそう。

Point Counterpoint II世号(この名前もちょっとカッコいい--counterpointは「対位法」の意)をYouTubeで探したら、楽団の古い紹介動画が出てきました。船からステージがあらわれるようすは1分40秒くらいから。
pointcounterpointii.jpg

この船が次の安住の地を見つけることができたら、この上でヨーヨー・マがコンサートを開いたらいいんじゃないかと思います。

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2017.07.14
(Fri)

ヨーヨー・マのインタビュー

世界的な経済・金融ニュースを扱うブルームバーグで、各界のリーダーに話を聞くインタビューシリーズに今週、ヨーヨー・マが登場していました。インタビュアーはアメリカの投資グループ、カーライル・グループのCEO、ルーベンスタイン氏。

国際的なビジネスに携わる人の視点から、ルーベンスタイン氏の質問はヨーヨー・マの卓越した能力や成功の秘密はどこにあるか?…というところ向くのですが、当のヨーヨー・マは、自分の興味の対象はあくまで「人」、外からの評価には興味がない…など、なんだか全く話が噛み合わない感じなのが面白いと思いました。

前半(7分くらいのところ)に、ヨーヨー・マが幼い頃、カザルスの前でチェロを弾いたらカザルスが「じょうずだね…でも、野球もやるんだよ」と言ったというエピソードが出てきて、ヨーヨー・マはこれをカザルスの「自分は第一に人間、第二に音楽家、第三にチェリスト」という言葉と結び付けて心に刻みつけているようです。

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2017.06.21
(Wed)

ヨーヨー・マが国連TOGETHERキャンペーンにメッセージ

国連ピースメッセンジャーでもあるヨーヨー・マ(61)が、難民問題に取り組む国連のTOGETHERキャンペーンに寄せて「鳥の歌」の演奏とメッセージ。

これはカタルーニャ民謡「鳥の歌」の冒頭の部分です。 この歌はスペインのカタルーニャの人々ならみんなが知っている歌で、自由を象徴する歌です。 私の偉大なヒーローの一人でチェリスト、パブロ・カザルスが1971年に国連で演奏しました。

私にとって、鳥が飛ぶことは自由を象徴しています。
鳥はすべての国境を飛び越えて行くことができます。
鳥の眼でものを見ることで広い視野を持つことができ、移動ができる生態で季節の変化に対応することができます。
季節が変化するのは、われわれ人間にとっても同じことです。
(演奏)
自由について考え方はたくさんあります。
移動の自由、考えることの自由、安全でいる自由、自己を表現すること、思い出すこと、探求することの自由…
私は移民です。実際のところ、われわれは皆どこかから来た“移民”なのです。

人間の特別なところは、思い出すことです。思い出し、それを人に伝えられることです。
「己の欲する所を人に施せ」という黄金律にしたがって、2つのことをしてみましょう。

われわれが移民だったときのことを思い出して、どう接してほしいか考えてみましょう。
そして、鳥のようにものを見て、歌う自由を思い出してみましょう。
それは、パブロ・カザルスが国連で40年以上も前に言ったことです。ピース(Peace)、ピース、ピース…
[拙訳]

参考: TOGETHERキャンペーン [国連広報センター]

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2017.05.08
(Mon)

ヨーヨー・マとライス元長官が再共演

6日、ワシントンのケネディ・センターで、ピアノの腕前でも有名な元国務長官コンドリーザ・ライス氏とヨーヨー・マとがサプライズで共演し、シューマンの幻想小曲集Op.73を演奏したそうです[Washington Post]。

ケネディ・センターのツイートより。

yoyoma-rice.jpg

そのときのようすを撮った(非公式の)動画がYouTubeにアップされていたので見ましたが、もうそのままヨーヨー・マのリサイタルと言ってもよさそうな演奏だと思いました。

ライス元長官は現在はスタンフォード大学の政治学の教授なのだそう。

このふたりは前にも共演したことがあると思ったら、もう15年も前のことでした[過去記事:動画あり]。

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2017.04.26
(Wed)

ヨーヨー・マのバッハトリオ

ヨーヨー・マが25日、ボストンのラジオ局WUBRの番組に出演して、マンドリン奏者のクリス・シーリー、ベース奏者のエドガー・メイヤーと出した新しいアルバム"Bach Trios"の紹介と生演奏。以前、カントリー音楽のアルバムで共演した3人が、狭いスタジオの親密な空間でバッハを奏でる音色が、新鮮に感じました。

バッハ:トリオ ~チェロ、マンドリン、コントラバス
シーリー(クリス),メイヤー(エドガー) ヨーヨー・マ 曲はアルバムからWachet auf, ruft uns die Stimme(コラール「目覚めよと呼びわたる物見の声」), BWV 645。

番組全体の録音はこちら[WUBR]。右のイメージにはアマゾンへのリンクを張りました。収録曲情報はtower.jpなど。

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