2016.05.03
Tue

指揮者と「白鳥」

ヨハネス・モーザーが先週、スペイン・ビルバオのビルバオ交響楽団とドボルザークのチェロ協奏曲を演奏したときのこと。ソリスト・アンコールのサン=サーンス「白鳥」で、なんと指揮者がハープで伴奏!

[ヨハネス・モーザーのツイートより]

実はこの指揮者エリック・ニールセン氏は、ハープをジュリアード音楽院で学び、ベルリンフィルのアカデミーでも弾いていたハープ奏者だったのだそう。こんなアンコールが聴けた聴衆は大満足だったことでしょう。

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2015.12.20
Sun

チェロ目線

今年、ドボルザークとラロの協奏曲のCDを出したヨハネス・モーザーのプロモーション動画。

モーザーの使っているガルネリのチェロ(Andrea Guarneri,1694年作)がイタリアなまりの英語の女性の声でモーザーのCD録音風景を紹介してくれるという設定。 Dvorak/Lalo: Cello Concertos

モーザーがチェロと一緒に世界を飛び回り、その合間を縫ってトイレでも練習する様子はなんだかおかしい…。 最後の30秒間くらいに映っている、モーザーが頭につけたカメラから見るドボコンを弾く様子は、中々見ることがないアングルですよね。

そういえばアンドレアという名前は女性の名前と思っていましたが、Andrea Guarneriは男性なので、どうしてだろう?と調べてみると、イタリアではAndreaが男の名前としてポピュラーで、最新の2014年に生まれた男の子の名前ランキングでもフランチェスコ、アレッサンドロ、ロレンツォに次いでアンドレアが4番目に多い名前なのだそう[ISTAT:イタリア国立統計研究所]。

上の動画でチェロの"アンドレア"が女性の声なのは、イタリア以外では"アンドレア"は女性に多いし、なんとなく"チェロは女性"というイメージだと思ったのでしょう。※後日加筆

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2015.11.18
Wed

ヨハネス・モーザーもコンチェルトで弦を切る

なんだかこのところ本番中に弦が切れる話に敏感なせいか、よく目と耳に入ってくるのですが、ヨハネス・モーザーが14日、アメリカでクリーヴランド管弦楽団とショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第1番を演奏中、1楽章でC線が切れてしまったのだそうです。

モーザー自身のフェースブックページと見ていた人のコメントによると、モーザーは1楽章の後、オーケストラの首席チェロ奏者Mark Kosower氏のチェロと交換し、2楽章以降も完璧に演奏したとのことです。Kosower氏は他の団員の楽器を借りたよう。モーザーのチェロは1694年のガルネリ(Andrea Guarneri)、Kosower氏のチェロはモダンのもの。[※追記]

ヨハネス・モーザーがツイッターに投稿した写真:


Dvorak/Lalo: Cello Concertos

この前からこの話題をいろいろなチェロ仲間と話しているのですが、アマチュアで「本番中に弦が切れた」という経験をしたことがある人は、相当経験が長い人でも案外いないものだなという印象を持ちました。やはりプロならではということでしょうか。

独奏者の弦が切れたと言えば、チェロでなくバイオリンですが、五嶋みどりさんが14歳のときバーンスタイン指揮の下で1度ならず2度も弦を切りながらオーケストラの奏者の楽器を取って弾き切った話が有名ですね。

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2015.03.09
Mon

ヨハネス・モーザーのドボコン

昨年あたりから注目するようになったドイツのチェリスト、ヨハネス・モーザーがおとといの7日、 イギリスのマンチェスターでドボルザークのチェロ協奏曲を弾いたBBC Radio3ライブ放送がインターネットで聴けるようになっていました。

BBC Philharmonic - Elgar, Dvorak, Tchaikovsky [BBC Radio3 15.03.07]

3月7日、マンチェスターのブリッジ・ウォーターホールでのBBCフィルハーモニックの公演で、指揮はJuanjo Mena。 この日のプログラムはエルガーの弦楽セレナーデ、2曲目がドボルザークのチェロ協奏曲(アンコールはなし)。 インターバルの後、チャイコフスキーの交響曲第6番。公開期間は1ヶ月。

ヨハネス・モーザーは昨年5月に来日してN響と共演するなどしていました。

本番直前のモーザーのツイートで知りました。


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2015.02.01
Sun

ヨハネス・モーザーとボストン交響楽団のサン=サーンス協奏曲

先日インタビューのことを書いたヨハネス・モーザーが1月24日、ボストン交響楽団とサン=サーンスのチェロ協奏曲を弾いた公演が ボストンのラジオ局WGBHのサイトで聴けるようになっていました[オーケストラオンデマンドより]。 音声だけですが、音質は悪くない気がしましたし、公開期間は(たぶん)1年間でゆっくり聴けると思います。

CLASSICAL MUSIC/99.5 THE BOSTON SYMPHONY ORCHESTRA IN CONCERT [WGBH]

January 24, 2015
Johannes Moser, cello
Ken-David Masur, conductor
BERLIOZ - Le Corsaire Overture 「海賊」序曲
SAINT-SAENS - Cello Concerto No. 1
RIMSKY-KORSAKOV - Scheherazade

この公演前のボストン交響楽団のツイート。


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2015.01.27
Tue

ヨハネス・モーザーのインタビュー

ドイツのチェリスト、ヨハネス・モーザー(35)のインタビューがアメリカのチェロ情報サイトOpuscelloに出ていました。

In Conversation with Johannes Moser [Opus Cello 15.01.23]

Opuscelloはボストン交響楽団のチェロセクションのメンバーがおととし立ち上げたサイトで、ボストン交響楽団と共演したチェリストにインタビューしたり、ボストン・チェロ・カルテットで演奏した楽譜をオンライン販売したりしているサイト。ヨハネス・モーザーは23日にボストン交響楽団と共演しているので(サン=サーンスのチェロ協奏曲)その折にインタビューしたのでしょう。

インタビューは英語で、内容はチェロを始めたきっかけ(父親がチェリスト)に始まって多岐に。

へえっと思ったのは、2002年の第12回チャイコフスキーコンクールで1位なしの2位になったとき(このときの4位に石坂団十郎さん、 またピアノ部門では上原彩子さんが1位、ヴァイオリン部門で川久保賜紀さんが1位なしの2位) 「これでチェリストとしてのキャリアが開ける」と思ったら何も変わらなかった、 変わったのはその後、指揮者に電話してオーディションしてもらうことを30人くらいに対してしたら(!)オーケストラと共演が増えた、という話でした。そういうものなんですね…。

憧れるチェリストとしてロストロポーヴィチやハインリッヒ・シフの他に、10代の頃にはまった(drug)のがダニイル・シャフランだったのだそう。シャフランのビブラートに憧れるチェリストは多いですね。

また、先日のチェロ12重奏のクレンゲル「ヒムヌス」を一人で弾いた動画の裏話もしていて、Abletonというソフトから出す音をイヤホンで聴きながら合わせた、 暗譜で弾いているように見えるが実は譜面台を置いていて(だからメガネをかけている)動画の編集で消した、 収録は朝8時から夜10時まで、編集には3週間かかった…という裏話を明かしていました。

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2014.11.01
Sat

ひとりヒムヌス

ドイツのチェリスト、ヨハネス・モーザーが、11月23日にフランクフルトでアマチュア・チェリスト12人といっしょにコンサートを開くという話を以前書きましたが、そのときも演奏予定のクレンゲル「ヒムヌス(Hymnus; 賛歌)」Op.57、チェロ12重奏の曲をヨハネス・モーザーひとりで演奏。

この美しい曲は、私も何度か加わって弾かせてもらったことがありますが、練習に12パート全員が揃うのがなかなか難しかったりしました。ひとりで全パート弾いてしまえばそういう問題はないでしょうけど、時間が掛かったでしょうね…

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2014.06.21
Sat

ヨハネス・モーザーがアマチュアチェリストとコンサート

つい先日も来日したドイツのチェリスト、ヨハネス・モーザーが11月、フランクフルト近郊のアマチュアチェリスト12人と一緒にコンサートをするのだそうです。募集はすでに5月末で締め切られたらしいのですが、125人もの応募があったそう[SlippedDisc経由]。

この大勢の中から12人をどうやって選ぶのかわかりませんが、来月6日には、とにかく応募者みんな集まってヨハネス・モーザーと一緒に弾こう、という「チェロ・パーティ」を開くとのこと[fr-online.de]。

このような企画としては日本でも以前、古川展生さんと銀座のヤマハが開催していたことがあり、私も参加させてもらったのがその後ますますチェロにのめり込むきっかけになったし、チェロをやっていて最も貴重な思い出のひとつです。

「チェロ・パーティ」のときに弾くというラハナーのセレナーデのお手本を、ヨハネス・モーザーの一人四役で。

[追記: 2016.02.02] 「チェロ・パーティ」のときの動画。

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2014.04.21
Mon

一番演奏されているチェロ協奏曲は

ボッケリーニのチェロ協奏曲はいい曲の割に聴く機会が少ないのではないか?という疑問から、そもそもどのチェロ協奏曲がどれくらい聴かれているのか?──同時にそれはどれくらい演奏されているのか?ということでもありますが──少し調べてみました。

日本全国でこれから今年いっぱい開催されるコンサートで、今日現在ぶらあぼにコンサート情報が登録されているもののうち、 チェロ協奏曲がプログラムにある演奏会は全部で20回あって、その曲別の内訳は:

ドボルザーク 12回
ラロ 2回
ショスタコーヴィチ1番 1回
ヴィヴァルディ 1回
サン=サーンス 1回
ハイドン1番 1回
ハイドン2番 1回
エルガー 1回

やはり最も多いのはドボルザークのチェロ協奏曲(ドボコン)で全20回中12回。ソリストで最も多いのは宮田大さんでドボコン3回。

エルガー(1回)やサン=サーンス(1回)やシューマン(0回)がもう少しあるかと思いましたが、あまりないものですね。 「チェロ協奏曲といえばドボコン」と偏ってしまうのは、聴衆の立場とするとなんとなくわかりますが、いいのでしょうか…

ラロの2回というのが目を引きますが、これはN響第1782回定期Cプロ5月16,17日の公演で、ソリストはヨハネス・モーザー。 ショスタコーヴィチの1番は東京藝大第50回定期公演(5月29日)で、ソリストは今年から藝大准教授に就任された中木健二さん。

FM放送などで過去オンエアされた曲と回数なども調べられたらと思いましたが、うまく見つけられませんでした。

[追記: そういえば、チャイコフスキー「ロココ風の主題による変奏曲」もチェロ協奏曲に相当する作品だと思い出してこれも調べたら、今年4回の公演がありました。こちらは、それなりの人気、と言っていいでしょうか。]

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2014.02.15
Sat

トルルス・モルクがスキーで怪我

チェリストのトルルス・モルクは、今月の21日にニューヨークのカーネギーホールでのフィラデルフィア管弦楽団の公演にソリストとして出演する予定だったところ(ヤニック・ネゼ=セガン指揮、ショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第1番)スキー中の肩の怪我のため出演できなくなり、代わりのソリストはヨハネス・モーザーがつとめることになったそうです[SlippedDisc経由カーネギーホール発表]。

Please note that cellist Truls Mørk has withdrawn from this performance due to an injury to his shoulder as a result of a skiing accident.
Cello Suites Bwv 1007-1012 [CD, Import]Truls Mork

怪我の回復には「数週間」かかる見込みだそう[Broadway World]。

トルルス・モルクというとどうしても数年前、病気でしばらく公演を休まなければいけなかったことを思い出してしまうのですが、今回はスキー中の怪我… 早く回復されますように。

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