2017.05.30
(Tue)

ウィスペルウェイの船上コンサート

オランダのチェリスト、ピーター・ウィスペルウェイが、オランダの歴史ある街ドルトレヒト(Dordrecht)で今月25日から3日間開かれたチェロ・フェスティバルDordt in Celloで、 街の水路を巡る舟の上のコンサート。地元テレビ局の映像。

27日土曜日の午前中、1時間ほどの舟の上でチェロを聴いた後、ウィスペルウェイと一緒にランチができて32.5ユーロ(約4千円)というコンサートだったのだそうです。 こんなコンサートがあったらいいですね。

ウィスペルウェイは、いまエリザベート王妃コンクールの審査員で忙しいはずですが、ちょうどセミファイナルとファイナルの間の日程があいていたのでしょうね。29日にはまたファイナルの審査のためブリュッセルに戻ったはず。wispelwey_dordt.jpg

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2017.03.23
(Thu)

エリザベート王妃国際音楽コンクール2017チェロ部門

5月8日からベルギーのブリュッセルで行われるエリザベート王妃国際音楽コンクール2017[公式サイト] で今年初めて開催されるチェロ部門の参加者70名と、審査員の名前が発表されていました。

日本からも7名の方(二重国籍2名含む)が参加するようなので、がんばってほしいです。 このコンクール、これまでピアノやバイオリンの部門で日本人が入賞するとニュースになったりしていたので、注目されることでしょう。

審査員には、ゴーティエ・カプソン、ミッシャ・マイスキー、トルルス・モルク、アントニオ・メネセス、ピーター・ウィスペルウェイ、 ジャン・ワン、フランス・ヘルメルソン、ダヴィド・ゲリンガス…らビッグネームがずらり! これは相当力が入ったコンクールと言っていいのではないでしょうか。

コンクールは、第1ラウンド-セミファイナル-ファイナルとあって、ファイナルではオーケストラをバックに参加者の選んだ協奏曲のほか、大会が委嘱した未発表作品を弾くことになっているのが特徴的。 また、第1ラウンドではピアノ伴奏曲のほか、大会側が指定したチェロ奏者の伴奏でボッケリーニのチェロソナタを弾くことが課題になっていて、これはあまり他のコンクールにはないことなんじゃないか?…と思いました。

このコンクール、今どきのコンクールですから当然ライブストリーミング中継もあると思います。情報は公式サイトの他、フェースブックツイッターでも。

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2017.01.15
(Sun)

ウィスペルウェイのバッハ組曲全曲ライブ

オランダのピーター・ウィスペルウェイ(54)が14日、アムステルダムの北教会で開いたバッハ無伴奏チェロ組曲全曲演奏会がフェースブックでライブ配信され、その動画が視聴できるようになっていました。
wispelwey.jpg

現地19:30(日本時間15日午前3:30)から行われた3時間半ほどの演奏会で、ウィスペルウェイは20分頃に登場して、 バッハの組曲を1番から6番まで順に演奏。[追記: 音声と映像が少しズレるようなのがちょっともったいない…]

ウィスペルウェイはバロック・チェロとモダン・チェロと両方を使いこなすことで有名ですが、動画についたコメントによるとこの日使っているのはガダニーニ1760年製のモダン・チェロ。 ウィスペルウェイはこの直前にも(おそらく4日前の10日、フランス・リヨンで)バッハの組曲全曲演奏会をやったばかりで、そのときはロンバウツ1710年製のバロック・チェロを使っていたそうです。

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2016.07.03
(Sun)

チェロ・ビエンナーレ2016

今年もアムステルダムでチェロ・ビエンナーレが10月20日から10日間にわたって開催されるそうで、プログラムと予告動画が公開されていました。

チェロ・ビエンナーレは、オランダのアムステルダムで2年に1度開催されるチェリストのお祭りで、世界的なチェリストたちのコンサートやマスタークラス、それにオランダ国内のチェロ・コンクールやその他の関連イベントが連日繰り広げられるもの。

今年参加するチェリストは、ミッシャ・マイスキー、ジャン=ギアン・ケラス、アントニオ・メネセス、タチアナ・ヴァシリエヴァ、ダニエル・ミュラー=ショットらの他、 前回に引き続き2CELLOS、それにベルリンフィルの12人のチェリストたちも!オランダからはもちろんアンナー・ビルスマ、ピーター・ウィスペルウェイも。

2CELLOSは、22日土曜日の何と夜12時から "Late Cello Night - 2CELLOS Unplugged"と題して、弦楽アンサンブルと共演するコンサート。アムステルダムの人たちは皆自転車に乗るから最終電車を気にしなくていいのでしょうか?…

ベルリンフィルの12人のチェリストたちは最終29日に公演があるよう。

前回2014年にマイスキー、ソッリマと2CELLOSの共演があったように、今回も意外なチェリストの共演があるのを楽しみにしています。

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2014.11.13
(Thu)

ウィスペルウェイのハイドン

Cello Concerto, Pieter Wispelwey

このところハイドンのチェロ協奏曲1番を弾いているので、どうしてもこの曲に関することが目にとまるのですが…

ピーター・ウィスペルウェイが、きのう11月12日の夜、フィンランドのヘルシンキでフィンランド放送交響楽団と弾いたハイドンのチェロ協奏曲第1番の演奏が、フィンランド国営放送YLEのサイトで見られるようになっていました。

Finnish Radio Symphony Orchestra: Wednesday series 6 [yle.fi]

この日のプログラム:

Mozart: Ballet music from the opera Idomeneo モーツァルト 歌劇「イドメネオ」よりバレエ音楽
Haydn: Cello Concerto No. 1 ハイドン チェロ協奏曲第1番
Haydn: L'isola disabitata, overture ハイドン 歌劇「無人島」序曲
Haydn: Symphony No. 96 "The Miracle" ハイドン 交響曲第96番 「奇蹟」

Douglas Boyd, conductor
Pieter Wispelwey, cello

クリック先画面のプレイヤーの下にある、曲目毎の小さな画像をクリックすると、その曲の演奏を視聴できます。 ウィスペルウェイのハイドンは2曲目、ソリスト・アンコールのバッハ無伴奏組曲1番サラバンドが3曲目。

公開期間は、このサイトの前例からして1ヶ月くらいではないかと思います(が、自信ないので、お早めに)。

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2014.06.05
(Thu)

エルガーのチェロ協奏曲のオンデマンド放送

最近のエルガーのチェロ協奏曲のオンデマンド放送が2つ。

5月24日、オランダ、ハーグでのハーグ・フィルハーモニーの演奏会でピーター・ウィスペルウェイ
Cellist Pieter Wispelwey en Residentie Orkest o.l.v. Yan Pascal Tortelier [Radio4.nl]
Concert voor cello en orkest, op.85 in e kl.t.というところの再生ボタンで音声のみ[1か月間。オーケストラ・オンデマンド経由で知りました]。
指揮はヤン=パスカル・トルトゥリエで、このひとは初めて知ったのですが、あの往年の名チェリスト、ポール・トルトゥリエ(1914-1990)の長男なんですね!

エルガー:チェロ協奏曲&愛の挨拶 ソル・ガベッタ もうひとつは、ベルリンフィルのデジタル・コンサートホールをチェックしている人はご存じでしょうが、 4月20日、バーデン=バーデン・イースター音楽祭でのベルリンフィルとソル・ガベッタのビデオ。指揮はサイモン・ラトル。
バーデン=バーデン・イースター音楽祭:ラトルがガベッタと共演! [ベルリンフィル]
こちらは有料で、7日間視聴できるチケットが9.9ユーロ。

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2011.10.03
(Mon)

ウィスペルウェイのマスタークラス

去る9月28日ボストンのニューイングランド音楽院で開催されたピーター・ウィスペルウェイのマスタークラス。当日ライブ配信されていたのは知っていたのですが、日本時間の早朝だったので視聴をあきらめていたのが、ビデオで視聴できるようになっていました。

生徒は4人で、全約3時間。順にバッハの無伴奏チェロ組曲3番、6番、1番、それにシューベルトのアルペジオーネソナタ。


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2009.12.01
(Tue)

The Cello Suites (Eric Siblin著)

 The Cello Suites: J.S. Bach, Pablo Casals, and the Search for a Baroque Masterpiece (ハードカバー)
by Eric Siblin (著)

バッハ無伴奏チェロ組曲について書かれた本が今年カナダで賞を取ったと聞いたので、原著を取り寄せて読んでみたら、これがとてもいい本でした。バッハ、カザルス、それに無伴奏チェロ組曲の魅力にとりつかれた著者自身の3人が世紀をまたがってかわるがわる現れ、組曲の謎に迫る…。

たった1本のチェロのために書かれた組曲が、なぜこれほどまでに時を超えて人の心をつかむのか?その組曲が、カザルスによってバルセロナの楽譜店で「発見」されるまで「埋もれて」いたとはどういうことなのか?……著者は実に丹念に調査しています。何年もかけて、文献はもちろん、各地を旅し、マイスキーやビルスマやウィスペルウェイに直接インタビューも。この本を書くために実際にチェロを習ってみたりもしています。

著者をここまで駆り立てた「謎」の一部は、僕が以前から疑問に思っていたこととも一致します。

現代までにバッハと無伴奏チェロ組曲、それにカザルスについてわかっていることのほとんどがこの一冊に要約されている、と言っていいんじゃないでしょうか。何より組曲と先人達への尊敬と愛情がこもった視点に、とても共感できました。

邦訳が出るといいなと思いますが、年数がかかるかな。[追記: 2011年5月に白水社から邦訳が出版。]

ひとつ奇遇を感じたのは、著者がバッハの無伴奏チェロ組曲の魅力にとりつかれるきっかけになったのが2000年に開かれたローレンス・レッサーのリサイタルだったそうなのですが、そのレッサー氏は今まさに八王子のカサド・チェロコンクールで審査委員をしていて、僕はこのあいだの日曜日、そのすぐ数メートルのところでいっしょに出場者たちの(バッハ無伴奏組曲を含む)演奏を聴くことができたのです。

本の中の世界と現実とがつながったような、不思議な感覚をおぼえました。

 The Cello Suites: J.S. Bach, Pablo Casals, and the Search for a Baroque Masterpiece (ハードカバー)
by Eric Siblin (著) 追記1: ニューヨークタイムズ紙の書評欄にもとりあげられていました[09.11.30]。

追記2: 右が近刊のアメリカ版。やや廉価。

さらに追記: The Economistにも書評[10.01.07]。「これを読めばチェロの見方が変わるだろう」。上のNYTが少し「上から目線」な書評だったのに対してこちらは好意的。

追記2011.07: 右が2011年に出たペーパーバック版。 The Cello Suites: In Search of a Baroque Masterpiece, Eric Siblin

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2009.05.04
(Mon)

熱狂の日2 ウィスペルウェイ

 Walton Cello Concerto [Import] [from US]~ Pieter Wispelwey

ピーター・ウィスペルウェイ[公式]のバッハ無伴奏チェロ組曲2番と5番。完璧な演奏。円熟味を感じました。

初めに1番プレリュードだけ追加で弾いてくれたのは、5番を特殊な調弦に変えて弾くから(A線を1音低いGにする。スコルダトゥーラ scordatura とかいうらしい)アンコールの「先出し」(?)だったんですね。上手(かみて)の控え室のすぐ前にいたからチューニングしているのが聴こえました。アンコールを求められても、その時になって調弦を戻すんじゃ間が悪い、とかいろいろあるんでしょう。(じゃあ5番で終わる演奏会のときにはみんなアンコールは先出し?それともスコルダトゥーラで弾く人が珍しい?)

この2番と5番は6曲ある組曲の中でも暗く重く、だからこそ暗い気持ちのときによく心に共鳴すると思うのですが、夜8時半からのコンサートにふさわしいプログラムだったと思います。

ウィスペルウェイの演奏、いいものを聴かせてもらいました。今回2公演を聴く機会を分けてくださったfeliさん、ありがとうございました。

追記1: 空席は、前日の朝一番の公演のときほどではなかったけど、まとまってポツポツありました。もったいない。

追記2: 後でウィスペルウェイ氏は僕よりちょっと年下だとわかって、感慨を深くしました。あの演奏ができるほど十分円熟しつつ、ステージにヒョイッと飛び乗れるくらいには若い。

追記3: ウィスペルウェイは10月にも来日して、東京・大阪などで公演するようです。

追記4: スコルダトゥーラといえば、丸山泰雄さんが6月に開くバッハ無伴奏組曲全曲演奏会でも5番を「今ではあまり行われることのない」この方法で弾くと「ぶらあぼ」5月号に載っていました。

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