2015.12.22
Tue

エイリアン?

ロシアの女性が飛行機の機内で自撮りした写真をSNSにアップしたところ、見た人から「後ろにエイリアンが映り込んでいる!」「いや幽霊だ!」とコメントが殺到、驚いて女性が写真を見直すと、たしかにヒトの型をした、目がなく、光を放つ物体が映り込んでいた…

このニュースがイギリスの大衆紙デイリーメールなど複数のメディアで取り上げられていたのですが…
The most bizarre photobomb ever? Russian woman discovers GHOST ALIEN looking over her shoulder in passenger jet selfie [15.12.18 dailymail.co.uk]
alien.jpg

いや、これはどう見てもチェロケースでしょう…

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2015.11.21
Sat

「アナと雪の女王」のチェロ盗難

今月1日、アメリカ・ロサンゼルス近郊の駐車場から車が盗まれ、 このトランクの中にハリウッド映画の音楽の仕事をしているチェリストのチェロが入っていたことから、 地元の警察ではこの車とチェロの発見につながる情報提供者に1千ドルの賞金を用意して情報提供を呼び掛けているそうです [Latimes]。
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このチェロはAntonio Domenicelliという製作者の1714年の作であることを示すラベルが目印で、百万ドル(約1億円)相当とのこと。 CBSのニュースによると、映画「アナと雪の女王」の音楽の演奏でも使われたチェロだそうです。

今のところ、犯人が盗もうとしたのは車か、それともトランクの中のチェロか明らかでないようですが、もし車を狙った犯行だったとしたら、犯人は今頃ニュースを見てびっくりしているでしょうね…

[追記2016.01.24] 3ヶ月たった翌年1月になって近くの駐車場で盗難車が見つかり、中からチェロも無傷の状態で見つかったのだそう[LATimes]。

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2015.11.18
Wed

ヨハネス・モーザーもコンチェルトで弦を切る

なんだかこのところ本番中に弦が切れる話に敏感なせいか、よく目と耳に入ってくるのですが、ヨハネス・モーザーが14日、アメリカでクリーヴランド管弦楽団とショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第1番を演奏中、1楽章でC線が切れてしまったのだそうです。

モーザー自身のフェースブックページと見ていた人のコメントによると、モーザーは1楽章の後、オーケストラの首席チェロ奏者Mark Kosower氏のチェロと交換し、2楽章以降も完璧に演奏したとのことです。Kosower氏は他の団員の楽器を借りたよう。モーザーのチェロは1694年のガルネリ(Andrea Guarneri)、Kosower氏のチェロはモダンのもの。[※追記]

ヨハネス・モーザーがツイッターに投稿した写真:


Dvorak/Lalo: Cello Concertos

この前からこの話題をいろいろなチェロ仲間と話しているのですが、アマチュアで「本番中に弦が切れた」という経験をしたことがある人は、相当経験が長い人でも案外いないものだなという印象を持ちました。やはりプロならではということでしょうか。

独奏者の弦が切れたと言えば、チェロでなくバイオリンですが、五嶋みどりさんが14歳のときバーンスタイン指揮の下で1度ならず2度も弦を切りながらオーケストラの奏者の楽器を取って弾き切った話が有名ですね。

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2015.11.11
Wed

G線なしのソナタ

アメリカのチェリスト Hamilton Cheifetz氏が今月2日に開いた教会でのリサイタルから。ベートーベンのチェロソナタ3番の最終3楽章の演奏中 5分過ぎのところでG線が切れてしまったのにそのまま弾き続け、ついに最後まで弾き通してしまった!

[Hamilton Cheifetz氏自身がFacebookでシェアしていたので知りました]

151111.jpg G線が切れたあとも、G線より低いC線を使って何とかしのいでいるので、しばらくは聴衆に気づかれなかったと思いますが、最後の8分40秒頃には完全にG線がだらりと外れてしまっている!

151111-2.jpg 共演していたピアニストも気づかなかったらしく、終わってからびっくり。

Cheifetz氏は、ポートランド州立大学の教授で、かつてはインディアナ大学でシュタルケルに学んだチェリストであり、同じシュタルケルに学んだ堤剛先生のアシスタントをつとめたこともある方だそうです。

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2015.10.14
Wed

香港の地下鉄の楽器持ち込み規定その後

先月、香港の地下鉄MTRで音大生がチェロを持って乗車するのを拒否されたことに端を発し、 今月初めには抗議デモまであった問題について、 13日香港MTRが手荷物の持ち込み規定の見直し方針を発表したそうです[South China Morning Post 15.10.14]。

ところがこの見直しでは、 「タテ・ヨコ・長さの合計が170センチを超えず、最大の長さでも130センチを超えない」という現行の規定自体はそのままで、 この規定を超える楽器類を登録制とし、しかもラッシュ時間帯以外のみ持ち込むことができる…というものになるとのこと。

(一般的なチェロケースの高さは約135センチ…)

音楽関係者からは当然、この見直しでは不十分だと不満の声が上がっているそうです。 MTRは11月から数か月間、この方針に沿った運用を試行するそう。

香港のチェリストの方たちの不便を思うと気の毒ですね…。

参考までに、日本の例えばJR東日本では「タテ・ヨコ・長さの合計が250センチメートル以内、最大の長さが2メートル以内」 (JR東日本 旅客営業規則第308条) となっていて、他の鉄道各社もだいたいこれと同様ではないかと思います。

[追記15.10.30]
MTRは規定見直し試行の詳細を27日発表し、11月2日から4ヶ月間実施するとのこと。
これによると、大きな楽器を持ち込みが制限されるのは、平日の8時15分から9時15分までの時間帯。
登録(無料)して持ち込める楽器のサイズには上限が設けられ、タテ・ヨコ・長さの合計235センチ、最大の長さが145センチを超える楽器は持ち込むことができない─したがってチェロは登録すれば持ち込めるけど、コントラバスや中国の伝統的な琴などは持ち込めない─とのこと[Strad経由SCMP, MTR報道発表 15.10.27 英語 PDF]。

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2015.10.09
Fri

譜めくり事故

演奏会でめくった楽譜がはらりと落ちたりすると、客席にいる聴衆の方がどきっとさせられるものですが、これは今年8月、ドイツでのこと。

ヴァイオリンのクリスチャン・テツラフがピアノのラルス・フォークトとブラームスのヴァイオリン・ソナタを演奏していると、テツラフが譜めくりに失敗(30秒頃)。テツラフがピアノのスコアを見ながら何とか演奏を続けていると、今度はピアノの楽譜も...(1分過ぎ)。

譜めくりの女 デラックス版 [DVD] 実は、この2度の危機をしのいで演奏を完遂させた譜めくりの女性は、Anna Reszniakさんというニュルンベルグ交響楽団のコンサートマスターをつとめるほどのヴァイオリニストだったのだそうです。彼女の落ち着いた対応がなかったらどうなっていたか!

最後は演奏者と一緒に拍手喝采を受けたのも当然のことでしょう。

[Jessica Duchen's Classical Music Blogより]

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2015.10.04
Sun

香港地下鉄の楽器持ち込み抗議デモ

香港の地下鉄MTRで先日、チェロを持った音大生が乗車を拒否されたことに端を発した抗議デモが、3日土曜の夕方に行われたよう。参加を呼び掛けるフェースブックのページ(追記:5日には削除されてアクセスできなくなっていた)には3日朝までに4千人以上が「参加する」と表明していたので、どうなるんだろうと思いながら注目していました。 フェースブックの書き込みも、またこの様子を伝えるニュースもほとんどが中国語の中、今回の経緯を当初から英語で伝えていたSouth China Morning Postの4日の記事によると、

  • デモの行われた大囲(Tai Wai)駅に集まった参加者は約100人ほど。
  • 参加者はめいめいにチェロやギターやコントラバスなどの大きな楽器を持ち、何人かはその場で演奏を始めた。中にはバグパイプを演奏する者もいた。
  • 他には、抗議のプラカードを持って演説を始めたり、床に抗議のメッセージを書きつける者もいた。 これらの多くはいわゆる「水貨客」(parallel trader)──中国本土から香港に旅行客を装って来て大量の日用品や家電製品などを関税なしに運び出す利用者たち── の問題に抗議する者たちだった。
  • このデモを呼び掛けた音楽家の一人は、元々「楽器の持ち込み」問題のデモだったのに「水貨客」問題に抗議する住民たちに 「乗っ取られた」と感じた...

...と3日のデモは、必ずしもフェースブックでの4千人という数字を反映する規模でもなく、また必ずしも一体となったものでもなかったようです。

香港MTRは、各方面からの抗議を受けて、手荷物の持ち込み規定を見直し、13日までに見解を表明するそうです。

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2015.09.26
Sat

エア・カナダが楽器持ち込み規定を大幅改善

aircanada.jpg

去年、バイオリンは機内持ち込みできるのにビオラはできないなどおかしな規定を作ったり、 チェロのためのもう一席を購入しても持ち込みを断ったりして悪評を買っていたカナダの航空会社エア・カナダが、楽器持ち込み規定を大幅に改善し、楽器奏者にやさしい航空会社に変貌するようです[ViolinChannel経由]。

25日のエア・カナダの報道発表によると、チェロなどのために購入するもう一席が半額になるとのこと!また、楽器を持ち込む乗客は安全のため一般乗客より前に優先搭乗させてくれるのだそうです。

これがきちんと実施されれば、奏者たちの間でエア・カナダの人気が一気に高まるでしょうし、他の航空会社にいい影響を与えて欲しいですね。

楽器類の機内お持ち込みに関する規定改正のお知らせ [エア・カナダ 15.09.25]

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2015.09.25
Fri

香港の地下鉄でチェロの持ち込みに罰金?抗議行動の呼び掛け

香港の人の生活を支える地下鉄路線MTRで今週、チェロを持った音大生が大囲(Tai Wai)駅から乗車したところ、 次の九龍塘(Kowloon Tong)駅で係員に呼び止められ、チェロケースのサイズが持ち込み手荷物の上限130センチを4センチ超えているので持ち込めないと言われたのだそうです。

このことを香港の新聞South China Morning Postが24日に記事にし、これを引用するかたちで弦楽専門誌Stradが伝えたので知ったのですが、学生は乗車した駅から私服の係員に尾行されていたと感じており、制服の係員に駅事務室に連れて行かれると、30分に渡り尋問された上に、次に規則を破ったら2千香港ドル(約3万円)の罰金を科すという警告書まで手渡されたのだそう!

元になった記事によると、このところ香港のMTRでは、大きな楽器を持った乗客が職員に注意されたり、乗車を断られたりするケースが相次いでいるのだそうで、 それがプロの演奏家でなく学生ばかりなこと、また、大きな荷物を運んでいる他の乗客(香港で旅行客を装って日用品や家電製品などを“爆買い”し、関税なしに中国本土に持ち込む、いわゆる「水貨客」─英語ではparallel trader─たちを含む)は見逃しているのに…という不公平さに怒りの声が挙がっているようです。
The Adventures of a Cello

さらに、South China Morning Postの最新25日の記事によると、 香港の音楽家たちの間で、10月3日土曜日の19時からMTRに一斉に楽器を持って乗車して抗議しようという計画が進行しているようです。一種のフラッシュモブのようなものでしょうか…。これを呼び掛けるフェースブックのイベントページには、すでに2千人以上が「参加する」という意志表示をしているのですが、どういうことになるのでしょうか?…

[追記] 9月30日時点で参加の意志表示をした人は3,600人以上にまで。この雰囲気はあの1年前の「傘の革命」当時の雰囲気がまだ続いているのかなと思わせますね。

***

チェロを持って公共交通機関を利用する人は、他のお客の邪魔にならないよう、なるべくすいている車両をさがしたり、混雑する時間帯を避けて(どうしても仕方がないこともありますが)乗るようにしていると思うので、ひとつ寛大な目で見てやってほしいですね。

[追記: 参考過去記事→チェロケースは網棚にのるか]

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2015.05.11
Mon

飛行機の預かり手荷物 vs 頑丈なチェロケース

アメリカのチェリストが6日、飛行機の預かり手荷物に預けていたチェロのネックが折れてしまったということで、フェースブックやツイッターを通じて、利用したサウスウェスト航空を批判しています[theStrad 15.05.07 写真も]。

飛行機の預かり手荷物にチェロを預けるのはこわいとよく言われていて、もう一席を買って機内に持ち込むチェリストも多いですが、そのぶん費用もかかる…

今回のチェリスト、ニコラス・ゴールド氏の怒りのポイントは、とても頑丈なチェロケースに入れて、しかも"FRAGILE(こわれもの)"と表示した上で航空会社に預けたのに、チェロケースにヒビが入り、中にあったチェロのネックも折れてしまったということ。

ゴールド氏は、実際のチェロケース(Alan Stevenson社製)に楽器を入れて脚立の上から落としても大丈夫なことを示す動画までつくってYouTubeに投稿していました。[追記: 後日削除された。] これでも大丈夫なんだから、サウスウェスト航空は何かもっとひどい扱い方をしたに違いないということでしょう。おそらく何かに挟まって一か所に大きな力がかかったのでしょうか?…

[追記] ゴールド氏の抗議に対しサウスウェスト航空は7日すぐに謝罪し、同社の引換券500ドル分を送ると申し出。このことをフェースブックに書いたゴールド氏はもちろん納得していない様子でした。

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