2016.11.29
(Tue)

ハレルヤ

少し前のことになりますが、今月7日に82歳で亡くなったシンガーソングライター、レナード・コーエンを悼んで、チェリストのジョバンニ・ソッリマがコーエン氏の代表曲「ハレルヤ」を演奏する動画をアップしていました。ソッリマ率いる100人のチェロによる2年前のトリノでの演奏。

この曲は近年、各地で起こったテロの犠牲者を追悼する場面で歌われるのをよく耳にするような気がします。 ソッリマと100人のチェリストたちのこの演奏もそういう意味合いを込めていたと思います。

1984年にリリースされたこの曲は、それ自体があまりすぐにヒットすることはなかったものの、 ボブ・ディランはじめ複数の歌手によってカバーされ、その中の一人、ジェフ・バックリーという歌手が1997年に不慮の事故で亡くなったことから注目され、彼のバージョンがテレビや映画で繰り返し流れるようになったのだそう[参考:「ハレルヤ」の転生:レナード・コーエン追悼 Wired.jp]。

ひとつの曲が特定(特に追悼)の場面の「定番」となるのには、作曲者の意志の力の及ばない、偶然の要素が大きいのだなと思います。そういえばバーバー「弦楽のためのアダージョ」が追悼の場で使われることについて、バーバー自身は不本意だったといいます。

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2015.12.02
(Wed)

立ち弾きストラップ

ヨーヨー・マ率いるシルクロード・アンサンブルのもう一人のチェリスト、マイク・ブロック氏が 今年売り出したチェロを立って弾けるストラップBlock Strap のPR動画。ウディ・アレンの映画のシーンのあと、使ってみたチェリストたちの声。なんと、ジョバンニ・ソッリマやヨーヨー・マの姿も!

いろいろなチェリストたちが、おそらく初めて着けてみたのに近いだろうと思いますが、すぐに「立ち弾き」になじんでいるように見えますね。 151202.jpg

ヨーヨー・マは、2分50秒ごろに出てきて、軽くドボコンの一節を。

145ドルというこのストラップ、クリスマスに誰かがくれたらちょっと使ってみてもいいかな…というくらいの気にはなりました。

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2015.04.19
(Sun)

ソッリマが演奏する「インドの虎狩り」

イタリアのチェリスト、ジョヴァンニ・ソッリマが「インドの虎狩り」の演奏。昨年5月、ミラノで。

セロ弾きのゴーシュ 「インドの虎狩り」は、日本のチェロ弾きには言うまでもなく、宮沢賢治「セロ弾きのゴーシュ」に出てくる架空の曲で、朗読や演劇などで上演するときどのような曲にするかは、演じる人のイマジネーションの範囲でいろいろではなかったかと思います。

この曲は、ソッリマと一緒に演奏しているニコラ・セガッタという人が3年前の日本での企画のために書いた曲のよう(そのときのものと思われる動画がありました)。

「虎みたいに 僕のチェロになった カエデの木が 吠えたてる」
という日本語の歌詞が、なんだかチェロ弾きの胸にうったえかけて来る気がします。

吠えるソッリマに「シチリアの虎」という字幕がついているのがおかしい。

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2014.11.11
(Tue)

ソッリマと100人のチェロのベルリンの壁崩壊25周年コンサート

ベルリンの壁崩壊からちょうど25年にあたる11月9日、ジョバンニ・ソッリマと彼が率いる「100人のチェロ」のトリノ王立歌劇場でのコンサートを中継したイタリアの公共放送RAI5の番組が見られるようになっていました。公開期間は、たぶん1週間ほど。

NOVE NOVEMBRE - BERLINO 1989 [RAI.tv] manifesto_9novembre1.jpg

ベルリンの壁崩壊のとき駆けつけたロストロポーヴィチが、壁の前で喜びを込めて弾いたバッハ無伴奏チェロ組曲3番ブーレの「100人のチェロ」による大合奏から始まって、全体で2時間ほどのコンサート。

ステージの壮観な写真は、La Repubblica紙のスライドショーで。

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2014.10.25
(Sat)

2CELLOSがマイスキー、ソッリマと共演!

アムステルダムで開催中のチェロ・ビエンナーレ2014で、あの2CELLOSがチェロ界の巨匠ミッシャ・マイスキー、それにジョバンニ・ソッリマと共演して"4CELLOS"に! しかも弾いたのは、2CELLOSが今年人気動画で弾いた"Thunderstruck"らしいです。

2CELLOSがフェースブックにアップしていた、リハーサルのときの写真。


(ピアニストのランランが"Bravo!"とコメントをつけたりしていますね…)

チェロ・ビエンナーレはきょう25日までの開催で、きのう24日の夜に2CELLOSのライブがプログラムに組まれていましたから、そこでの共演でしょう。"4 CELLOS"の共演は25日夜のフィナーレでのことのよう。 ぜひ動画で見てみたいので、ビエンナーレのYouTubeチャンネルなどを引き続きチェックしたいと思います。

2CELLOSは先日も新しい動画を公開していて、おそらくクラシック音楽を勉強しているけど、なんとなく冴えない2人がロックスターになることを夢想する…というストーリーの中で、ヘビーメタルバンド、アイアン・メイデンの"The Trooper"をカバーしています。

しかし、実際にすっかり“ロックスター”になってしまった感のある彼らも、クラシック音楽のチェリストから“ドロップアウト”したわけではなく、依然こうしてチェロを弾く仲間として受け容れられるところが、チェロ界のいいところだという気がします。

[追記: 31日に公開された"4 CELLOS"の動画。この中にソッリマはまだわかるけど、マイスキーがいるのは不思議な感じ。]

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2014.10.21
(Tue)

ビエンナーレ、ベルリンの壁、ソッリマ

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前にも書いたチェロ・ビエンナーレ2014がオランダのアムステルダムで開催中(25日まで)。なんだかチェリストやお客さん、それに主催者がツイッターやフェースブックやYouTubeでたくさん発信していて楽しそう…

*** manifesto_9novembre1.jpg

そのチェロ・ビエンナーレにも参加しているジョバンニ・ソッリマは11月9日、ベルリンの壁崩壊(1989年)からちょうど25年になるのを記念して、100人のチェリストを率いて、トリノでコンサートを開くそう[ANSA.it]。

ベルリンの壁崩壊の記念行事が、なぜイタリアで、チェリストが…と思う向きもあるかも知れませんが、25年前のあのベルリンの壁崩壊のとき、ロストロポーヴィチが駆けつけて壁の前でバッハを弾いたのが、それだけ多くのチェリストの胸に強く刻まれているということでしょう。

***

ソッリマは、11月11日からはイギリス各地で、先日ヨーヨー・マのリサイタルで共演したばかりのキャスリン・ストットとリサイタル。ヨーヨー・マのパートナーをつとめるキャスリン・ストットとソッリマとなら、どんな自由なプログラムでも…と思って曲目を見たら、ベートーベンのソナタ4番、シューマンの民謡風小品、ショパンのソナタ…。ソッリマの自作曲も1曲入っていますが、意外とノーマルなプログラムなことに驚きました。これ、ほんとうにソッリマだろうか?と目を疑ってしまったほどです。

ソッリマとストットの出会いは「15年前、東京で」とのこと。てっきりヨーヨー・マの紹介だと思ってました。

[追記] イギリスツアーに先駆けてソッリマのインタビュー記事が出ていました[BBC Music magazine classical-music.com 14.10.23]。ストットとの出会い、選曲の意図、ベルリンの壁25周年コンサートのことなど。

ソッリマの演奏。

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2014.07.11
(Fri)

ソッリマと100人のチェロ@ブダペスト

イタリアのチェロ奏者、ジョバンニ・ソッリマ率いる「100人のチェリスト」が5日、ハンガリーのブダペストで現地の参加者も加えてコンサートを開いたそう。会場はブダペストの聖イシュトバーン大聖堂前。イタリアに詳しいチェロ友だちから教えてもらいました(感謝)。

そのときの様子がYouTubeにアップされていました。ソッリマはあいかわらずの、はじけっぷり。

イタリアからの参加者は、往復交通費は自腹ながら、現地のイタリア文化会館・大使館の協力のもと3日間の食事・宿が提供されたのだとか。楽しそう!

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2014.05.30
(Fri)

ソッリマと100人のチェロ

先週末の23日、イタリア・ミラノで3日間のフェスティバル"100 Cellos"の開幕にあたって、ジョバンニ・ソッリマ率いるチェリスト達が演奏したよう。
Repubblica.it
140530.jpg

これに加わるには、やっぱり、立ってチェロを弾く練習をしておかなければいけないでしょうか…

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2011.12.19
(Mon)

ソッリマの4手のチェロデュエット

友だちから教えてもらった、ジョバンニ・ソッリマによるめずらしい4手のチェロデュオの実演。この曲、以前見つけた動画でも若い男女が弾いていましたが、調べてみたらJovano, Jovankeというマケドニアの求愛の歌で[Wikipedia 英語]、それをソッリマが編曲したもののようです。

この年末年始のパーティには間に合わないかも知れませんが…来年あたり?

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2008.10.22
(Wed)

チェリストが声を出す曲

先週のN響アワーでは日本初演の現代作品を2つやっていて、その1つはベルリンフィルを想定して書かれた「マルコ・ポーロの4つのシークレットロード」(タン・ドゥン作曲・指揮)、「12人のチェリスト」が最前列に並び、その後にフルオーケストラと多彩な打楽器群がぐるっと囲むという編成。

N響の「12人のチェリスト」も、そうそうたる顔ぶれがずらっと並ぶ。

驚いたのは、かわるがわるソロを弾くチェリストが「ヨー!」とかなんとか声をあげるところ。

こんなのは「あり」なのだろうか?思い過ごしかも知れないけど、声をあげるパートは、若手のかたが多かったような気がした。「きみやれよ」 とかなんとかいうやりとりがあったかどうか…。

現代作品となると、チェリストも声を出さなければいけない…ちょっととまどうでしょうね。

そういえば、マリオ・ブルネロが弾いたソッリマの曲「ラメンタチオ」でも、どこからか「ユイーン」というようなチェロでない不思議な音がして、まるでモンゴルのホーミーのような響きだと思ったら、ブルネロがチェロを弾きながら声を出していたのでした。

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