2017.10.14
(Sat)

「走るビオラ」がフルマラソン挑戦

ビオラのコスプレで走ることで今年春から注目していたイギリス・王立バーミンガム音楽院の音大生(21)が、いよいよ今週15日の日曜日、バーミンガム国際マラソンで「楽器の扮装でのフルマラソン完走」の世界記録に挑戦するそうです[theStradより]。

彼の目的は、アフリカの子どもたちに音楽教育の機会を提供するプロジェクトARCOへの募金を呼びかけること。

これまでの世界記録は、去年アメリカのマラソン大会をカウベルの扮装で走った男性の4時間14分18秒とのこと。 この写真も見つけましたが、申し訳ないけどカウベルだか何だかよくわからないし、今回の「走るビオラ」はハーフマラソンを1時間19分台で走るほどの実力者ですから、 コスプレのクオリティでも、またマラソンの記録でも上回ることは間違いないと思います。 コスプレも今年春よりバージョンアップして、ビオラというよりチェロかコントラバスのサイズになったよう。

後で気づいたのですが、彼の学ぶバーミンガム音楽院は、学長で元チェリストのジュリアン・ロイド=ウェバーが手腕を発揮して、この9月に新校舎をオープンさせ、合わせて「王立」(Royal)の名がつくことになったばかり。この「走るビオラ」のおかげで、ますます注目されそうです。

[追記15日] 「走るビオラ」Alistair Rutherfordは、3時間20分33秒の記録で完走!

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2017.08.30
(Wed)

音大オリジナルビール

サントリーホール館長の堤剛先生は2013年まで桐朋学園大学の学長をつとめておられましたが、 イギリスの代表的なチェリストで、ロンドン五輪の閉会式でも演奏したジュリアン・ロイド=ウェバー(66)は、演奏活動からは引退したものの、2015年からバーミンガム音楽院の学長として手腕を発揮していて、この9月から始まる新年度に合わせて80億円かけた新校舎をオープンさせるそう[guardian.co.uk]。

この新校舎にまつわる話題で、イギリス伝統のビール醸造所ワイ・バレー・ブルワリーバーミンガム音楽院オリジナルのビール "Conservatoire Ale" というのを開発し、新築なった音楽院の中のバーで提供するのだそうです。ロイド=ウェバー学長のツイート経由バーミンガム音楽院のニュースで知りました。

音大の中にバーがあって、音大オリジナルのビールが飲めるというのはいいですね。外でも売ってくれれば、たくさん飲んでしまいそうな気がします。

なお、ワイ・バレー・ブルワリーが醸造・販売しているビールには"Butty Bach"というブランドもありますが、これはあのバッハとは関係がなく、「小さな友だち」という意味のウェールズ語だそうです。

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2015.04.06
(Mon)

ジュリアン・ロイド=ウェッバーのストラディバリウスが売りに

ちょうど1年前に突然、演奏活動からの引退宣言をし、その後、弾かなくなったストラディバリウスのチェロを売りたいと言っていたジュリアン・ロイド=ウェッバー(63)のチェロが、ロンドンの楽器競売業者Amatiが先週行った展示会に陳列されたようです。Amatiのツイートから:


ジュリアン・ロイド・ウェッバー 白鳥/チェロ名曲集

30年以上使ってきたストラディバリウスを「売りたい」だなんて、彼一流の話題作りかもと思って見ていましたが、どうやら本当だったんですね…こうしてガラスケースに入れられているところを見ると、なんだか痛ましく思えてきます。

Amatiのサイトの紹介記事にもあるように、ジュリアン・ロイド=ウェッバーはこのチェロが博物館などに置かれるのでなく、弾いてもらえることを望んでいるとのことです。

なお、ジュリアン・ロイド=ウェッバーは演奏家引退後も普及・教育活動は続ける意向で、この4月からはイギリス・バーミンガム音楽院の学長(principal)に就任するというニュースが先日ありました[SlippeDisc経由バーミンガム音楽院発表]。

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2015.02.05
(Thu)

ストラディバリのチェロ売却?

昨年の4月、突然の引退宣言をしたイギリスのチェリスト、ジュリアン・ロイド=ウェッバー(63)が、弾かなくなったストラディバリウスのチェロを売りたいと考えているらしいです[Strad経由Birmingham Post 15.01.29]。

このチェロは、アントニオ・ストラディバリ1690年頃の作とされるチェロBarjanskyで、 ジュリアン・ロイド=ウェッバーが1983年、当時としては記録的な金額(非公表)でサザビーズで購入して以来ずっと弾き続けてきたチェロだそう。売却先については、お金が問題なのではなく、弾いてもらえることが条件とのこと!
A Tale of Two Cellos [CD, Import]
Julian Lloyd Webber |

ただ、2009年に結婚した奥さんのJiaxinさんもチェリストなんだから、奥さんに弾いてもらえばいいじゃないかと思いますが、奥さんは自分のチェロがいいと言っているのだそう。

ジュリアン・ロイド=ウェッバーは、今月からイギリス各地で"An Evening With Julian Lloyd Webber"という、彼のトークやゲストの演奏から成るコンサートツアーをやることになっているそうで、チェロ売却の話はこのツアーのための話題づくり、という面もあるような気がします。

ちょっと思ったのですが、彼は以前来日したとき出演した「題名のない音楽会」が強く印象に残ったようですから、このようなコンサートツアーは、引退したらやってみたいことの一つのイメージとして、頭にあったのかも知れません。

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2014.07.31
(Thu)

ジュリアン・ロイド=ウェッバーがコンクールを批判

先ごろ突然の引退宣言をしたイギリスのチェリスト、 ジュリアン・ロイド=ウェッバー(63)が、多くのコンクールは審査員の教え子が賞を取るように仕組まれている、 とイギリスの新聞タイムズとBBCに語ったそう。 タイムズの記事は購読が必要なので、これを伝えるガーディアンテレグラフ、それにBBCの記事をざっと見ましたが、 とくに説得力のある事実をあげているわけではなく「みんな知っているけど言わないだけだ」と。彼にしても40年以上前は、チェロコンクールに挑戦して予選を勝ち抜けなかった過去があるみたいです。

コンクールに対する批判──審査の透明性のなさとか──はとくに目新しいものではない気がしますが、彼の世間の注目を集める力は相変わらずだなと、そちらに感心した次第です。

ジュリアン・ロイド=ウェッバーと奥さんのJiaxinさんのデュオ演奏。今年4月。この月の終わりに引退宣言したので、これが最後の演奏動画 ということになるそうです。曲は All I Have To Do Is Dream(エヴァリー・ブラザーズ、1960年)。

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2014.04.29
(Tue)

ジュリアン・ロイド=ウェッバーが演奏活動から引退

ジュリアン・ロイド=ウェッバー(63)が28日、5月2日のコンサートを最後に演奏活動から引退すると発表していました。彼のサイトにある報道発表によると、引退の理由は首の椎間板ヘルニアのため右腕に力が入らなくなってきたことで、教育や普及活動は今後も継続するとのこと。ツイッターでも:


最後の演奏となる5月2日は、2009年に再婚した奥さんとヴィヴァルディの2本のチェロのための協奏曲などを演奏するよう。
A Tale of Two Cellos [CD, Import] Julian Lloyd Webber

その後来月にはモスクワ・フィルハーモニックとショスタコーヴィチの1番、ロイヤル・フィルハーモニックとエルガーのチェロ協奏曲の演奏が予定されているのですが、こんな直前になって突然の引退発表で大丈夫なんでしょうか…

彼ほどのチェリストが、体の故障を理由に演奏活動をやめなければならないのは悲しいことですが、演奏以外の発言や行動などでも注目を集めるスター性を持った人だと思うので、これからも活躍してほしいです。

[追記05/01: ロイヤル・フィルハーモニックは、5/11エルガーの協奏曲をイギリスのチェリスト、ガイ・ジョンストン(1981-)が代演することを発表。]

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2012.08.13
(Mon)

五輪閉会式

ロンドンオリンピックもあっという間に、もう閉会式。

閉会式ではイギリスのチェリスト、ジュリアン・ロイド=ウェバーエルガー「愛のあいさつ」を弾いてましたね。スタジアムに再現されたロンドンの街の屋根の上で(ロイヤルアルバートホールだったのだそう)、スタンドの一角のロンドン交響楽団をバックに。 Cello Moods [Import, From UK]
Julian Lloyd Webber, ウェッバー(ジュリアン・ロイド)

映像: Closing Ceremony - London 2012 Olympic Games [ロンドンオリンピックYouTube公式チャンネル] 開始13分くらいのところ。

曲目: Olympics closing ceremony: playlist [Telegraph.co.uk 12.08.12]

ジョージ・マイケル、ザ・フー、スパイス・ガールズなども出演して、イギリスの音楽をたっぷり盛り込んだ演出でした。

[※後日加筆しました。]


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2009.06.17
(Wed)

ジュリアン・ロイド=ウェッバーが4度目の結婚

Julian Lloyd Webber is to marry for a fourth time [Telegraph.co.uk 09.06.16 写真も] ジュリアン・ロイド・ウェッバー 白鳥/チェロ名曲集

イギリスのチェリスト、ジュリアン・ロイド=ウェッバー(58)が4度目の結婚だそうです。お相手は34歳のチェリストJiaxin Chengさん。リンク先に二人の写真も。

ふた回りも年下だなんて(そういう言い方はイギリスにはないのでしょうが)やってくれますね。

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2009.02.07
(Sat)

ほめること

きのうのノクターンのレッスンで先生「だいぶいい音がするようになりましたね.....ビブラート?」。先生はいつもよくなったところを褒めて、いい気分になってから帰らせてくれます。

パブロ・カザルス 鳥の歌 ちょうどこの遺作ノクターンのチェロ編曲をした名チェリスト、ピアティゴルスキーが初めて巨匠カザルスの前で演奏したとき、ピアティゴルスキー自身は「ひどい演奏をした」と思ったのに、カザルスは「ブラーボ!」と言って、いいところを褒めてくれたという、右の本で読んだばかりの話を思い出しました。

ジュリアン・ロイド・ウェッバーが編纂したものですが、カザルスの人と音楽とを知る上で重要なエピソードが小話風に羅列されていて読みやすい上に、それがかえって余韻を残してくれるいい本ですね(文庫だし)。
 チェロとわたし (単行本)
グレゴール ピアティゴルスキー

上のピアティゴルスキーのエピソードは、新装再版されたばかりの彼の自伝「チェロとわたし」にもほぼそのまま載っていました(というか、上の本がここから引用したのでしょう)。この本はisisさんのところ(cellologue チェロのある部屋@ブログ)で知ったので、レッスンの前にショップで立ち読みしたのです。

ショパンについて何か書いていないかと探したのですが見つかりませんでした。

あとドイツのチェリスト、ヒューゴ・ベッカーというひとはどうも評判が悪いですね。ベッカーはカザルスが演奏会でバッハ無伴奏チェロ組曲を弾いたとき批判したひとですが、ピアティゴルスキーの目にも冷淡で傲慢な先生と映ったみたいです。

タグ : パブロ・カザルス    ジュリアン・ロイド=ウェッバー 

2008.12.22
(Mon)

フォーレのドリーをチェロで

きのうまかべさんと話していて、まかべ邸のホームパーティ にいらしたご夫妻がピアノ連弾で弾いたというフォーレの〈ドリー〉は、チェロに編曲しても素敵なんじゃない?という話になりました。

たしかに愛らしくてホームパーティなどにぴったりの曲。正確には、ガブリエル・フォーレ(1845-1924)の5曲からなる組曲〈ドリー〉のうちの第1曲〈子守唄-Berceuse〉です。ピアノ連弾での演奏例[YouTube]。

これ、楽譜を見てみたのですが、連弾のsecondo(左。低いほう。こちらをたぶんフォーレ自身が弾いたのでしょう)をそのままピアノで伴奏してもらって、 primo(右。高いほう)の旋律を1オクターブ下げてチェロで弾く方針で、あとはちょこちょこと直せばサマになりそう!これは大発見! チェロでおやすみー世界の子守歌

....と思ったら、ジュリアン・ロイド・ウェバーがチェロで弾いた子守唄集のCDがありました。YouTubeにも。

まあ、見たところチェロ版楽譜が出ているわけではなさそうだし、どこかで使えるようにチェロ譜の形にはしてみようと思います。

[追記: ピアノの楽譜はIMSLPのサイトからダウンロードもできます。]

タグ : ジュリアン・ロイド=ウェッバー 

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