2015.04.06
Mon

ジュリアン・ロイド=ウェッバーのストラディバリウスが売りに

ちょうど1年前に突然、演奏活動からの引退宣言をし、その後、弾かなくなったストラディバリウスのチェロを売りたいと言っていたジュリアン・ロイド=ウェッバー(63)のチェロが、ロンドンの楽器競売業者Amatiが先週行った展示会に陳列されたようです。Amatiのツイートから:


ジュリアン・ロイド・ウェッバー 白鳥/チェロ名曲集

30年以上使ってきたストラディバリウスを「売りたい」だなんて、彼一流の話題作りかもと思って見ていましたが、どうやら本当だったんですね…こうしてガラスケースに入れられているところを見ると、なんだか痛ましく思えてきます。

Amatiのサイトの紹介記事にもあるように、ジュリアン・ロイド=ウェッバーはこのチェロが博物館などに置かれるのでなく、弾いてもらえることを望んでいるとのことです。

なお、ジュリアン・ロイド=ウェッバーは演奏家引退後も普及・教育活動は続ける意向で、この4月からはイギリス・バーミンガム音楽院の学長(principal)に就任するというニュースが先日ありました[SlippeDisc経由バーミンガム音楽院発表]。

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2015.02.05
Thu

ストラディバリのチェロ売却?

昨年の4月、突然の引退宣言をしたイギリスのチェリスト、ジュリアン・ロイド=ウェッバー(63)が、弾かなくなったストラディバリウスのチェロを売りたいと考えているらしいです[Strad経由Birmingham Post 15.01.29]。

このチェロは、アントニオ・ストラディバリ1690年頃の作とされるチェロBarjanskyで、 ジュリアン・ロイド=ウェッバーが1983年、当時としては記録的な金額(非公表)でサザビーズで購入して以来ずっと弾き続けてきたチェロだそう。売却先については、お金が問題なのではなく、弾いてもらえることが条件とのこと!
A Tale of Two Cellos [CD, Import]
Julian Lloyd Webber |

ただ、2009年に結婚した奥さんのJiaxinさんもチェリストなんだから、奥さんに弾いてもらえばいいじゃないかと思いますが、奥さんは自分のチェロがいいと言っているのだそう。

ジュリアン・ロイド=ウェッバーは、今月からイギリス各地で"An Evening With Julian Lloyd Webber"という、彼のトークやゲストの演奏から成るコンサートツアーをやることになっているそうで、チェロ売却の話はこのツアーのための話題づくり、という面もあるような気がします。

ちょっと思ったのですが、彼は以前来日したとき出演した「題名のない音楽会」が強く印象に残ったようですから、このようなコンサートツアーは、引退したらやってみたいことの一つのイメージとして、頭にあったのかも知れません。

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2014.07.31
Thu

ジュリアン・ロイド=ウェッバーがコンクールを批判

先ごろ突然の引退宣言をしたイギリスのチェリスト、 ジュリアン・ロイド=ウェッバー(63)が、多くのコンクールは審査員の教え子が賞を取るように仕組まれている、 とイギリスの新聞タイムズとBBCに語ったそう。 タイムズの記事は購読が必要なので、これを伝えるガーディアンテレグラフ、それにBBCの記事をざっと見ましたが、 とくに説得力のある事実をあげているわけではなく「みんな知っているけど言わないだけだ」と。彼にしても40年以上前は、チェロコンクールに挑戦して予選を勝ち抜けなかった過去があるみたいです。

コンクールに対する批判──審査の透明性のなさとか──はとくに目新しいものではない気がしますが、彼の世間の注目を集める力は相変わらずだなと、そちらに感心した次第です。

ジュリアン・ロイド=ウェッバーと奥さんのJiaxinさんのデュオ演奏。今年4月。この月の終わりに引退宣言したので、これが最後の演奏動画 ということになるそうです。曲は All I Have To Do Is Dream(エヴァリー・ブラザーズ、1960年)。

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2014.04.29
Tue

ジュリアン・ロイド=ウェッバーが演奏活動から引退

ジュリアン・ロイド=ウェッバー(63)が28日、5月2日のコンサートを最後に演奏活動から引退すると発表していました。彼のサイトにある報道発表によると、引退の理由は首の椎間板ヘルニアのため右腕に力が入らなくなってきたことで、教育や普及活動は今後も継続するとのこと。ツイッターでも:


最後の演奏となる5月2日は、2009年に再婚した奥さんとヴィヴァルディの2本のチェロのための協奏曲などを演奏するよう。
A Tale of Two Cellos [CD, Import] Julian Lloyd Webber

その後来月にはモスクワ・フィルハーモニックとショスタコーヴィチの1番、ロイヤル・フィルハーモニックとエルガーのチェロ協奏曲の演奏が予定されているのですが、こんな直前になって突然の引退発表で大丈夫なんでしょうか…

彼ほどのチェリストが、体の故障を理由に演奏活動をやめなければならないのは悲しいことですが、演奏以外の発言や行動などでも注目を集めるスター性を持った人だと思うので、これからも活躍してほしいです。

[追記05/01: ロイヤル・フィルハーモニックは、5/11エルガーの協奏曲をイギリスのチェリスト、ガイ・ジョンストン(1981-)が代演することを発表。]

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2012.08.13
Mon

五輪閉会式

ロンドンオリンピックもあっという間に、もう閉会式。

閉会式ではイギリスのチェリスト、ジュリアン・ロイド=ウェバーエルガー「愛のあいさつ」を弾いてましたね。スタジアムに再現されたロンドンの街の屋根の上で(ロイヤルアルバートホールだったのだそう)、スタンドの一角のロンドン交響楽団をバックに。 Cello Moods [Import, From UK]
Julian Lloyd Webber, ウェッバー(ジュリアン・ロイド)

映像: Closing Ceremony - London 2012 Olympic Games [ロンドンオリンピックYouTube公式チャンネル] 開始13分くらいのところ。

曲目: Olympics closing ceremony: playlist [Telegraph.co.uk 12.08.12]

ジョージ・マイケル、ザ・フー、スパイス・ガールズなども出演して、イギリスの音楽をたっぷり盛り込んだ演出でした。

[※後日加筆しました。]


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2009.06.17
Wed

ジュリアン・ロイド=ウェッバーが4度目の結婚

Julian Lloyd Webber is to marry for a fourth time [Telegraph.co.uk 09.06.16 写真も] ジュリアン・ロイド・ウェッバー 白鳥/チェロ名曲集

イギリスのチェリスト、ジュリアン・ロイド=ウェッバー(58)が4度目の結婚だそうです。お相手は34歳のチェリストJiaxin Chengさん。リンク先に二人の写真も。

ふた回りも年下だなんて(そういう言い方はイギリスにはないのでしょうが)やってくれますね。

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2009.02.07
Sat

ほめること

きのうのノクターンのレッスンで先生「だいぶいい音がするようになりましたね.....ビブラート?」。先生はいつもよくなったところを褒めて、いい気分になってから帰らせてくれます。

パブロ・カザルス 鳥の歌 ちょうどこの遺作ノクターンのチェロ編曲をした名チェリスト、ピアティゴルスキーが初めて巨匠カザルスの前で演奏したとき、ピアティゴルスキー自身は「ひどい演奏をした」と思ったのに、カザルスは「ブラーボ!」と言って、いいところを褒めてくれたという、右の本で読んだばかりの話を思い出しました。

ジュリアン・ロイド・ウェッバーが編纂したものですが、カザルスの人と音楽とを知る上で重要なエピソードが小話風に羅列されていて読みやすい上に、それがかえって余韻を残してくれるいい本ですね(文庫だし)。
 チェロとわたし (単行本)
グレゴール ピアティゴルスキー

上のピアティゴルスキーのエピソードは、新装再版されたばかりの彼の自伝「チェロとわたし」にもほぼそのまま載っていました(というか、上の本がここから引用したのでしょう)。この本はisisさんのところ(cellologue チェロのある部屋@ブログ)で知ったので、レッスンの前にショップで立ち読みしたのです。

ショパンについて何か書いていないかと探したのですが見つかりませんでした。

あとドイツのチェリスト、ヒューゴ・ベッカーというひとはどうも評判が悪いですね。ベッカーはカザルスが演奏会でバッハ無伴奏チェロ組曲を弾いたとき批判したひとですが、ピアティゴルスキーの目にも冷淡で傲慢な先生と映ったみたいです。

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2008.12.22
Mon

フォーレのドリーをチェロで

きのうまかべさんと話していて、まかべ邸のホームパーティ にいらしたご夫妻がピアノ連弾で弾いたというフォーレの〈ドリー〉は、チェロに編曲しても素敵なんじゃない?という話になりました。

たしかに愛らしくてホームパーティなどにぴったりの曲。正確には、ガブリエル・フォーレ(1845-1924)の5曲からなる組曲〈ドリー〉のうちの第1曲〈子守唄-Berceuse〉です。ピアノ連弾での演奏例[YouTube]。

これ、楽譜を見てみたのですが、連弾のsecondo(左。低いほう。こちらをたぶんフォーレ自身が弾いたのでしょう)をそのままピアノで伴奏してもらって、 primo(右。高いほう)の旋律を1オクターブ下げてチェロで弾く方針で、あとはちょこちょこと直せばサマになりそう!これは大発見! チェロでおやすみー世界の子守歌

....と思ったら、ジュリアン・ロイド・ウェバーがチェロで弾いた子守唄集のCDがありました。YouTubeにも。

まあ、見たところチェロ版楽譜が出ているわけではなさそうだし、どこかで使えるようにチェロ譜の形にはしてみようと思います。

[追記: ピアノの楽譜はIMSLPのサイトからダウンロードもできます。]

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2008.12.22
Mon

バッハのアリオーソのほんとうの題名

きのうの発表会では、定番ともいえるバッハの「アリオーソ」を弾いた方が2組いたのですが、鈴木の指導曲集第5巻名曲31選にあるチェロとピアノ伴奏版でなく、一組はチェロのデュオ編曲、もうお一人はバッハのチェンバロ協奏曲5番(この2楽章がアリオーソと同一)を、なんとギターで弾いてしまうという変わった趣向でした…みんないろいろ考えるもんだね。

前にも書いたことがあるのですが、「アリオーソ」は元はバッハのカンタータ156番。バッハのカンタータにはそれぞれ聖書の物語にちなんで147番の「主よ人の望みの喜びを」のような題名がついているのですが、この156番の題名がちょっとびっくりです。

片足は墓穴にありてわれは立つ」(Ich steh mit einem Fuss im Grabe)

まあ、これだとあんまりなのでアリオーソ(Arioso="歌うように": aria="歌", oso="のように")と呼ぶようになったのでしょうね。

ジュリアン・ロイド=ウェッバーによる「アリオーソ」の演奏。

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2008.02.14
Thu

ジュリアン・ロイド・ウェッバーは無料音楽ダウンロードに否定的

ジェントル・ドリームス~ベスト・オブ・ジュリアン・ロイド・ウェッバー

On Music: the price we pay for free music [Telegraph.co.uk 08.02.07]

YouTubeには肯定的だったジュリアン・ロイド・ウェッバーですが、 同じイギリスのバイオリニスト、タスミン・リトルが彼女の公式サイトでアルバム Naked Violin を全曲ダウンロード無料にしているような新しい動きには否定的立場のようです。その理由はというと、

  • 演奏家は「聴いてもらってなんぼ」とはいえ、楽器やレコーディングに莫大な費用がかかる
  • ジャケットも解説もないアルバムでは「ロマンス」がない

なんだか、いつも進歩的な彼にしては、ずいぶん保守的で情緒的。

ちなみにタスミン・リトルの Naked Violin は写真も解説もダウンロードできるようになっていますが、 無料にできるのは
「彼女がすでに大手レーベルがバックにいる有名バイオリニストだからだ」
というのは、たしかにそうかも知れません。

しかし、いつもより論調が弱いと自覚してか、コラムの結びがなんだか低姿勢。

So, the next time a musician is tempted to get naked with their instrument, could I suggest that they offer the public a glimpse, rather than the full monty?
[だから、次にだれか演奏家が裸(naked)になりたくなったときは、 素っ裸(full monty)でなくチラッ(glimpse)とだけにするよう提案していいだろうか?]

ようするに、「ぼくの演奏は無料ダウンロードにする予定はないからCDを買ってね!」ということでありましょう。

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