2016.11.30
(Wed)

ドラマ「カルテット」

新年1月からのテレビで、カルテットの男女4人を描くドラマが始まるそうです。それも第一バイオリンが松たか子、第二バイオリンが松田龍平、ビオラが高橋一生、そしてチェロが満島ひかりさんという実力派のそろった豪華キャスト!脚本は"Woman"などの坂元裕二氏のオリジナルだそう。すでにツイッターで評判になっていたので知りました。

松たか子×満島ひかり×高橋一生×松田龍平、冬の軽井沢で四重奏! [シネマトゥデイ 16.11.30]
火曜ドラマ『カルテット』 [TBS公式]

ある日、4人は"偶然"出会った。女ふたり、男ふたり、全員30代。
4人は、夢が叶わなかった人たちである。
人生のピークに辿り着くことなく、ゆるやかな下り坂の前で立ち止まっている者たちでもある。
彼らはカルテットを組み、軽井沢でひと冬の共同生活を送ることになった。
しかし、その"偶然"には、大きな秘密が隠されていた――。

カルテットという特殊な人間関係の中で4人がどんな演技を見せてくれるのか、そしてチェリストとして満島ひかりさんがどんなキャラクターを演じてくれるのかが楽しみです。

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2016.10.13
(Thu)

ピアノ・カルテット

オーケストラの仲間とモーツァルトのピアノ四重奏曲第1番ト短調K.478の初合わせ。実はピアノつきの室内楽をやるのは初めて。

オーケストラに加わってチェロを弾いていると、弦楽四重奏をやる機会にはわりあい恵まれるものだけど、ピアノつきの室内楽となると意外と機会が少ない。ピアノを誰に弾いてもらうか?というのがなかなか難しい問題だからだ。

ピアノが弾ける人ならたくさんいる。場合によってはピアニストにお願いすることだって可能なのだが、十分な技量があって、なおかつ(ここが大事なところなのだが)室内楽仲間として対等の関係で、継続的に付き合ってくれるピアニストというと、なかなかいないもののようなのだ。これは、一概にピアノを弾く人の問題というわけではなく、単に「出会い」の問題なのかも知れないが…

今回幸運だったのは、オーケストラのバイオリンで本業がピアノの先生という方が弾いてくれることになったこと。ひと月くらい前にヴァイオリンとヴィオラから誘われて譜読みしていた。

重々しいテーマで始まるドラマチックなト短調の1楽章と、変ロ長調の美しい旋律のある緩徐楽章の2楽章、楽しくユーモラスなト長調の3楽章とがあって、チェロは数か所を除いてさほど難しくなく、楽しく弾ける。 楽譜はIMSLPにあるPetersのものを使った。

ピアノ四重奏曲といえばシューマンやブラームス…と思っていたけど、モーツァルトもすでにこんなに美しい曲を書いていたのかと思った。なんといってもこうしたシンプルで整っていて、それでいて美しい曲に触れると、心が洗われるような気がしてくるのだった。

今回参考にした演奏。1楽章Allegro 1:34~、2楽章Andante 12:17~、3楽章Rondo 19:18~

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2016.09.11
(Sun)

ARDコンクール弦楽四重奏部門

ドイツで開かれているミュンヘンARD国際音楽コンクールの弦楽四重奏部門で、日本から参加のカルテット・アマービレが第3位に入賞したそうです。

カルテット・アマービレは桐朋学園の4人が結成したカルテットで、ヴァイオリンの篠原悠那さん、北田千尋さん、ヴィオラの中恵菜さん、そしてチェロが笹沼樹さんという4人。 カルテット・アマービレはあわせて委嘱現代曲の優れた解釈に与えられる特別賞も受賞したそうです[コンクールFacebookより]。

各参加者の演奏のオンデマンド映像はこちらから[ドイツ・バイエルン放送]。

カルテット・アマービレの演奏は、8日のセミファイナルがこちら。10日のファイナルの演奏はこちらとYouTubeにも(バルトークの弦楽四重奏曲第4番と29:30頃からシューベルト「死と乙女」)。

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2016.05.03
(Tue)

アタッカ・カルテットのメッセージ

アメリカを中心に活動している弦楽四重奏団で、2011年大阪国際室内楽コンクールで1位になったアタッカ・カルテットが、震災のあった熊本・益城町へのメッセージ。アタッカ・カルテットは大阪国際室内楽コンクール優勝団体のグランプリ・ツアーで益城町を訪れて公演した縁があるのだそう。

attacca_quartet.jpg 第2ヴァイオリンの徳永慶子さんのメッセージと、ハイドンの弦楽四重奏「皇帝」からの演奏。説明にもあるように、ハイドンは晩年、病のため作曲できなくなり、これから自分がどうなってしまうのだろうと不安に苛まれたとき、この曲を何度もピアノで奏でることで心を慰めたのだそう。

アタッカ・カルテットは、「弦楽四重奏の父」とも言われるハイドンの弦楽四重奏曲全68曲を全て演奏する長期プロジェクトに取り組んでいて、この5月12日にニューヨーク市内の教会で開くコンサートでその6年がかりのプロジェクトが完結することが、ニューヨークタイムズの記事でも紹介されていました。※後日追記

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2015.08.26
(Wed)

山荘でカルテット

伊豆の山荘で、カルテット三昧の3日間を過ごしてきました。

例年よくおじゃましている山荘で、オーナーの第1バイオリンに、オーケストラでご一緒している第2バイオリンとビオラ、それに私の4人。この組み合わせでのカルテットは初めて。

暑い東京を逃れたつもりが、今回は台風接近の影響もあってか、高原の上は肌寒い雨模様。聞けば都内も涼しかったよう。

いつものように、街に食料の買い出しに行き、みんなで料理と食事。 目玉はなんといっても近くでとれた新鮮な魚の干物をテラスの七輪であぶって、地元のお酒といっしょに。 夜は遅くまで音楽三昧。2日目は近くの温泉に浸かって、帰りに買い出し。戻ってまた練習…。

今回4人で主に練習したのは、メンデルスゾーンの1番Op.12と、シューマンの1番Op.41-1の2曲。 この2曲、超有名曲というほどではないけど、美しく楽しい旋律がちりばめられていて、 弾けば弾くほど、これらがどうしてもっと有名曲にならなかったのかと不思議に思えてくる。ところが、この2曲のことは、あの「クヮルテットのたのしみ」の中ですら、たった数行ずつ、ごくあっさりとしか触れられていないし、そもそもメンデルスゾーンとシューマンの2人の弦楽四重奏作品について1ページずつしか触れられていないのは、この2人の作曲家に対しては、不当な扱いではなかろうか?…

とにかく室内楽というものは、いい曲がいくらでもころがっているもののようだ。

それにしても、別荘というものは、自分のものにするのはもちろん大変なことなのだろうけど、 自宅とは別にもう一つ居心地のいい住処を維持し続けるには、よほどマメでなければならない。自分のような者が快適な別荘ライフを楽しむには、自分で別荘を持つよりは、「別荘に呼んでもらえるチェロ弾きになること」のほうが近道かも。

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2015.07.14
(Tue)

アンサンブル夏の陣

夏恒例となったアンサンブル発表会に向けて練習中。

  • ハイドン弦楽四重奏曲第79番Op.76-5「ラルゴ」 1,2楽章
    2楽章ラルゴの旋律が美しい。時間の関係で速い3,4楽章をカットすることになったのは、残念なような少し気が楽になったような…
  • グリーグ「2つのノルウェーの旋律」Op.63 (弦五部)
    「民謡風」「牛飼いの歌」にチェロにも美しい旋律。「農夫の踊り」は楽しくユーモラス。
  • ショスタコーヴィチ セカンドワルツなど3曲 (弦五部)
    ショスタコーヴィチとロシア民謡と日本の演歌までの系譜をつなげる企画物。
  • ヴィヴァルディ フルート協奏曲第3番RV.428「五色鶸(ごしきひわ)」
    フルートトップを引き立てる通奏低音。

どれも有名曲というほどではないけど、美しい旋律があり、この曲をやりたいと言ってくれた人の思いや趣味の良さが感じられる、いい曲ばかり。

4組もあるのは、僕が人気だからというわけではなく、それだけチェロが必要とされるから。 暑い季節、練習を渡り歩くのはちょっと大変だけど、声を掛けてもらえるうちが花だと思って、1つ1つおろそかにしないようにさらっているつもり。

この本番が終わったら、とまた別の組合せのカルテットに声を掛けて頂いていて、 メンデルスゾーンとシューマンのそれぞれ1番も譜読みを始めたところ。これがまたどちらもいい曲。

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2015.03.16
(Mon)

先週の練習

今年の弦楽四重奏の初合わせ。前に書いたハイドンの「ラルゴ」Op.76-5シューベルトの第13番「ロザムンデ」D804の2曲。 まずは合わせてみて、今後練習する曲を絞ろうという話だったのだが、2曲それぞれにいい曲で、似たような構成の4楽章ものでありながら全く趣が違っていて面白い。1回の合わせでお蔵入りさせるのも忍び難く、引き続き2曲を並行して練習することになった。

技術的な難易度で言えばシューベルト「ロザムンデ」のほうが(「クヮルテットのたのしみ」によれば有名な「死と乙女」ほどではないにしても)難しい。 終楽章の速い6連符に気を取られていたら、ピチカートと弓の持ち替えで落ちてしまった。

それにしても、弦楽四重奏2曲を同じ日に初合わせするなどということは、 以前なら「初見だから」とか「アルコールが入っているから」とかの言い訳でもないとできなかったのが、 それができるだけ少しは力がついたということかも知れないと心密かに思った。

先週はこの他、デュポールの2番、ブラームスのソナタ1番を引き続き。 今週はもう3月最後のレッスン。週末にオーケストラで合わせる新曲の序曲がもう1曲。

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2015.02.19
(Thu)

チェロ多毛作

3月になったら合わせてみる約束の弦楽四重奏曲を譜読み中。 ここ数年、秋冬はチェロアンサンブル、春夏は室内楽、秋にはオーケストラの本番があり、その他に年間を通して何かソロ曲をレッスンで見てもらい…と、同じチェロを弾きながらそれぞれ違った音楽を「三毛作」「四毛作」する機会に恵まれているのはたいへん幸運なことだと思う。

もちろん初めから計画的にこのようにしようとしてなったわけではなく、 チェロを弾くからにはひととおりの楽しみ方は経験したいと思いつつ、いっぺんに何でもこなす力はないので、色々あった末にこうなった、というのが正しい(だから例えば秋冬以外はチェロアンサンブルはやりません、と言っているわけではないです…)。

ただ、この「多毛作」のいいところは、すべてを同時並行でやるよりも負担が少ないし、メリハリがつき飽きがこない。 それにチェロアンサンブルで学んだことが室内楽で活かせたりといった具合に、互いに相乗効果がある。 そうして一年経って一周巡ってみると、螺旋階段を一階分上ったように、前の年よりちょっとは上達したかな、と思えるのだ。 今回の弦楽四重奏では少しは上達したと言ってもらえるだろうか…

***

譜読みをしている曲の1つが、ハイドンの弦楽四重奏曲Op.76-5「ラルゴ」ニ長調。 「皇帝」「日の出」「五度」などのOp.76のシリーズの1曲で、いかにもハイドンらしく整った美しさと楽しさがあり、勉強になりそう。 どの楽章もファーストバイオリンが弾いた旋律をまもなくチェロが受け継ぎ、密かに責任重大。 2楽章のラルゴが特に美しく印象的なので、曲全体がその名で呼ばれているらしい。

この2楽章ラルゴだけがなぜか嬰へ長調(♯6つ)。「クヮルテットの楽しみ」では、♯をドイツ語ではKreuz=十字架というので、十字架がたくさんあることから「墓場のラルゴ」と書いていた。音程を正しくとるのが難しいから…という意味もありそう。

アメリカのジャスパー・カルテットによる演奏。 こんな風に楽しく弾けたらどんなにいいか!2楽章のラルゴは 5分過ぎから。

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2015.02.10
(Tue)

機内で「狩り」

飛行機で「いい話」も…8日日曜日、アメリカのシアトルから飛び立とうとしていたアラスカ航空の出発が機器の不調で遅れる中、乗り合わせたシアトル交響楽団の弦楽奏者たちが演奏を始めて乗客たちを和ませたのだそう。モーツァルトの弦楽四重奏「狩り」。

[SlippedDisc経由King5より]

少し前にも、中国をツアー中のフィラデルフィア管弦楽団のメンバーが、北京空港に足止め中の機内でドボルザークの「アメリカ」を弾いて乗客たちに喜ばれたことがありました。

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2014.11.02
(Sun)

原田禎夫さんのインタビュー記事

すばらしい記事だと思ったので。東京クヮルテットのチェロ奏者として活躍された原田禎夫さんのインタビュー。カルテットで演奏するということについて、師・斎藤秀雄氏について、など。

チェロ奏者のご紹介: 原田 禎夫(はらだ さだお) [cello-cafe.com チェロカフェ 14.10.31]

こういう話をうかがうと、アマチュアとして、こういうかたが打ち込んできたカルテットの世界、そしてチェロの世界が少しでも垣間見られたら、という気になるし、プロの音楽家への尊敬を深くします。

原田禎夫さんについては、2年前、東京・春・音楽祭の春祭ジャーナルにライターの一志治夫さんというかたが書いた記事があり、このときも「よくここまで話せた(書けた)な」と思いました。

チェリスト・原田禎夫 [春祭ジャーナル 文・一志治夫 12.03.17]

上のチェロカフェのインタビューと重なる内容の部分もありますが、今回のチェロカフェのインタビューは、最新のインタビューなのと、原田さんの生の声が聞こえてきそうなところがいいです。アマチュアについても。

原田禎夫さんの人間的魅力については、チェリストの山本裕康さん(@celloyasu)が書いておられる語録が好きです。

最強・世界の原田禎夫語録 [togetter.com]

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