2014.10.13
Mon

ヨーヨー・マのマスタークラス

アメリカの若い音楽家のためのオーケストラ・アカデミー New World Symphonyが、いろいろな楽器のマスタークラス、オーケストラ・スタディ、演奏など音楽家を目指す人たちの役に立ちそうなビデオを集めたMUSAICというサイトを公開しているのを知りました。

MUSAIC : Curated by New World Symphony, America's Orchestral Academy

チェロ関係では、ヨーヨー・マによるバッハ無伴奏チェロ組曲第5番ロココ変奏曲のマスタークラス、 アルバン・ゲルハルトによるドボルザークのチェロ協奏曲ブラームスのチェロソナタ第1番のマスタークラスなどがありました。 収録時期などは不明ですが、探索してみれば貴重なビデオがたくさんありそうです。

タグ : ヨーヨー・マ  アルバン・ゲルハルト 

2014.08.25
Mon

マリオ・ブルネロが氷水かぶる→アルバン・ゲルハルトも

ALS支援のアイス・バケツ・チャレンジにクラシック音楽家がいないという話をしていたら、イタリアのチェリスト、マリオ・ブルネロがやってくれていました。

マリオ・ブルネロ 「アローン」 ブルネロは1960年生まれだから今年まだ54歳。愛用のチェロケースは、ブルネロが山に行くときにも担いでいるものですから、バケツの氷水くらいでは中の楽器に何も影響ないでしょう…

[追記] 動画の中でブルネロも言っているように、これはイタリアのALS協会の会長で元サッカー選手のマッシモ・マウロ氏から直々の指名。ブルネロは次の挑戦者に「ジョバンニ・ソッリマとすべてのイタリアのチェリスト」を指名しているようなのですが、どうなるんでしょうか…

***

このほかにチェリストでは、ドイツのアルバン・ゲルハルト(45)がチャレンジを受けると24日、フェースブックで宣言。アルバン・ゲルハルトは、母親をALSで亡くしているのだそうで、このアイス・バケツ・チャレンジに、指名を受ける前から「この難病のことを知ってもらうのにすばらしい方法」と賛同していました。

[追記] 25日、動画がアップされました。


Casals Encores [CD, Import]
Alban Gerhardt |

次の挑戦者に、番組に招かれて共演したことがある、ベルリン・フィルのホルン奏者のサラ・ウィリスを指名していますね。

タグ : マリオ・ブルネロ  アルバン・ゲルハルト 

2014.06.16
Mon

アルバン・ゲルハルト@ウィグモア・ホール

アルバン・ゲルハルトが16日、ロンドンのウィグモア・ホールで演奏したランチタイム・コンサートの録音がBBC Radio3で聴けるようになっていました。今週日曜日まで5日間限定。

Wigmore Hall: Alban Gerhardt [BBC Radio3]

プログラムはバッハ無伴奏チェロ組曲第4番とコダーイ無伴奏チェロソナタ。 アンコールのバッハの1番プレリュードまで約1時間。

このBBCのサイトにある紹介文"Young German cellist ..."というところにアルバン・ゲルハルト自身がツイッターでツッコミ。

たしかにアルバン・ゲルハルトは1969年生まれで今年45歳。 クラシック界ではよくあることのような気がしますが、45歳で「若手」と言われては、普通の感覚では照れくさいでしょう。

ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲 ケラス(ジャン=ギアン) そういえば先週、NHK-FMのベストオブクラシックで 「期待のチェリスト」としてジャン=ギアン・ケラスを紹介していましたが(6月11日)、 ジャン=ギアン・ケラスの実績からしても、今年47歳という年齢(もっと若く見えますが)からしても、「期待の」という紹介の仕方はふさわしくないのではないかな…とちょっと思いました。

タグ : アルバン・ゲルハルト  ジャン=ギアン・ケラス 

2014.06.14
Sat

楽器選びについてアルバン・ゲルハルトが語る

ドイツのチェリスト、アルバン・ゲルハルトが、楽器選びの難しさについて語っていました。

HOW TO BUY AN INSTRUMENT: Alban Gerhardt [Amati 14.06.13]

楽器選びが難しいのは、1つには楽器を同じ環境で比べるのが実質的には不可能なこと。
2つめには、楽器の音を、弾いている自分の耳で聴いても判断できないし、そのとき周りにいる人(楽器を売りたい人を含む)の褒め言葉は信用できないこと…できればよく乾燥した部屋でピアニストに伴奏してもらい、ブラームスのソナタを弾くところを信用できる友だちに聞いてもらうといいでしょう、と言ってます。 Casals Encores [CD, Import]
Alban Gerhardt |

結局のところ、自分に完璧にフィットする理想の楽器というものは存在せず、妥協・適応しないといけない、というのが彼の考え方のよう。

アルバン・ゲルハルトが、ベルリンフィルのバイオリン奏者だった父親から聞いたという話…ベルリンフィルと共演しに来たバイオリンのダヴィッド・オイストラフ(1908-1974)が、団員のバイオリンを手に取って弾いてみるとすばらしい音がする、それならとベルリンフィルの団員が次々に自分の楽器をオイストラフに渡すと、どの楽器も同じようにすばらしい音がした…結局は腕、練習だ、ということのようです。

タグ : アルバン・ゲルハルト  チェロ道具 

2013.09.03
Tue

サラ・ウィリスの番組

ベルリン・フィルのホルン奏者、サラ・ウィリスが毎回音楽家をキッチンに招いていっしょに料理と食事を楽しみながら話を聞く、というドイツのインターネット番組にチェリストのアルバン・ゲルハルトが招かれていました。

Sarah's Prelude & Food - Episode 2 with Alban Gerhardt [Finkernagel & Lück Medienproduktion]

サラ・ウィリスは多才な人で、イギリス人なのにドイツ語も堪能、トークも巧みで、ベルリン・フィル12人のチェリストのファミリー・コンサートで司会をしたりしていたひと。

番組は1時間ほどで、ドイツ語に英語の字幕つき。音楽家同士だし、食べ物とワインを前にしているせいもあって、なんだかリラックスした雰囲気で会話がはずんでいます。

35分頃からアルバン・ゲルハルトがバッハの無伴奏1番プレリュードを披露。エプロンをしたままですが、演奏前に耳栓をつけていますから[理由は過去記事参照]、彼にとってはちょっと「本気モード」なのかも。

下はYouTubeにあったこの番組から抜粋。ドボコンを弾こうとしていますが、手に鍋つかみ(オーブン手袋?)をつけたままだから、これはおふざけ。

タグ : アルバン・ゲルハルト 

2013.02.26
Tue

リン・ハレル、50年間使ったチェロを手放す

チェリストのリン・ハレルが、50年間使ってきたチェロを手放すつもりだと、25日、自身のブログで発表しています。リン・ハレルのチェロは、モンタニアーナ1720年作のもの。

ブログでリン・ハレルは、50年間このチェロと過ごした日々を振り返った後、「これまでこのチェロが自分の“声”を見つけるのを手助けしてくれたことに感謝している…これからは別の音楽家がこのチェロで彼(彼女)の“声”を見つけるところが見たい。さらば友よ!」…と結んでいます。

このチェロがいったいだれの手に、どのくらいの値段で渡るのか?という興味ももちろん禁じえませんが、 50年間連れ添った楽器を手放す(しかもそれを堂々ブログで宣言する)なんて、まだ69歳のリン・ハレルの心境に何が起こっているのだろう?…とちょっと気がかりにもなります。 Lynn Harrell Plays Shostakovich & Liadov

なお、リン・ハレルはヨーヨー・マ同様、ニューヨークのタクシーにチェロを忘れたことがありますが、そのときはこのモンタニアーナでなく、ストラディバリ1673年作のチェロ[NYTimes]、 逆にヨーヨー・マが忘れたのが、モンタニアーナでした。

[追記 2013年8月]
その後、アルバン・ゲルハルトが、このモンタニアーナに興味があり、見せてもらおうと何度か連絡をとり、ロサンゼルスに立ち寄ったりしたけど、結局リン・ハレルには実物を見せてもらうことすら断られた、と2013年7月のブログで告白していました。リン・ハレルの真意は明らかではありませんが、とにかくこの時点ではまだモンタニアーナの行先は決まっていないよう。

タグ : リン・ハレル  アルバン・ゲルハルト 

2013.02.12
Tue

アルバン・ゲルハルト、空港職員に弓を折られる

ドイツのチェリスト、アルバン・ゲルハルトが今月6日、公演先に向かうために立ち寄ったシカゴ・オヘア空港で、保安検査職員にチェロケースの中身を調べられ、職員が弓をケースに戻す際に、あやまって弓を折られてしまったのだそうです!

このときの写真を、アルバン・ゲルハルト自身がFacebookにアップしているのを、ICSのCelloChat掲示板経由で知りました。アルバン・ゲルハルトが好きなしるくらさんもいち早くブログに書いておられたし、SlippedDiscThe Stradにも取り上げられていました。 ブリテン:無伴奏チェロ・ソナタ第1番/J. S. バッハ:無伴奏チェロ組曲第5番/コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ アルバン・ゲルハルト

アルバン・ゲルハルト自身のコメントによると、折れた弓には保険が掛かっており、修理は可能。公演は借りた弓で無事行うことができたとのこと。

しかし、こういう話を聞くと、楽器だけでなく弓もたいへん精妙で高価な道具だということを理解していない人に扱われるのがこわくなりますね。

アルバン・ゲルハルトについては、演奏するとき耳栓をしているという話で以前、触れたことがありました。

***

そういえば今回の「チェロの日」で倉田澄子先生にうかがったお話で、以前、テレビ番組の収録で宮沢賢治のチェロを弾くよう依頼されたものの、番組スタッフが用意した弓は、地元の楽器店で安く買ってきたばかりの、松脂もついていない弓だった(音は別録り。それでも倉田先生は一生懸命弾いた)…ということでした。

一般の人は、楽器にはストラディバリなど高価なものがあることは知ってはいても、弓は
「ただの棒に“毛が生えたようなもの”」
だと思っている人は、案外多いんでしょうね。

[追記]: このあと2週間ほど経って、アルバン・ゲルハルトはゴフリラーのチェロ本体の不調にも気づいて、点検したところ、弓が折られた際に駒が押されたためと思われる裏板のヒビが見つかったとのこと[Slipped Disc 13.02.24]。災難でしたね…。

タグ : チェロ事件簿  アルバン・ゲルハルト 

2012.11.05
Mon

耳栓をしたチェリスト

hideoさんがブログで紹介していた動画に耳栓のようなものをしているチェリストが映っていて、写真からこのチェリストがドイツのアルバン・ゲルハルトであることはわかったのですが、その後あらためて彼について調べてみたら、どうやら彼は本当にチェロを弾くとき耳栓をしていることがわかりました。

アルバン・ゲルハルトの公式サイトにあるブログの2年前の記事にこの理由といきさつが書いてありました。これによると彼が耳栓をするようになったのは、友人のピアニスト、スティーブン・オズボーンが耳鳴りの症状の悪化を防ぐために練習中に耳栓をつけていたことからで、試しに耳栓をしてチェロを弾いてみたところ、狭い練習部屋やホテルの一室や楽屋でも余計な音の反響が聞こえなくなり、コンサートホールで弾くのに近い音で聞こえると感じたのだそうです。

さらに彼は、あるときハイドンの協奏曲の本番でも耳栓をしたまま弾いてみたところ、自分では満足のいく音が出ていないと感じた割に、聴衆の反応は良く、後で録音で聴いてみても演奏の出来が良かったので、以後ステージでも耳栓をして演奏をするようになったとのこと。 耳栓をすることで、かえって自分の音に敏感になり「音の中心」が聴こえるようになった、おまけに客席の咳払いや雑音も聞こえずに集中できるのだそうです…

わたしも自分の音が客席でどう聴こえるのだろう?と知りたくなることがありますが、「耳栓」がその答えになり得るのかどうか?…いつか試してみたいと思います。

ただ、うかつに人のいるところでやると「自分のひどい音に耐えられなくなった?」というイヤ味を言われるのが容易に想像できるので気をつけたいと思います。

追記:
YouTubeにあったアルバン・ゲルハルトのベルリン中央駅での演奏。たしかに耳栓のようなものが見える気がします。

タグ : アルバン・ゲルハルト 

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