2017.06.12
Mon

親欧州音楽家のコンサートレポート

チェリストのアルバン・ゲルハルトが中心になって先月ベルリンで開かれた、自由なヨーロッパを守ろうという音楽家たちのコンサートのようすが、ベルリンフィルの人気ホルン奏者サラ・ウィリスのテレビ番組 Sarah's Music でレポートされていました[ドイチェ・ベレ、英語]。

アルバン・ゲルハルトのインタビューをはさみながら、彼が1番チェロ、アリス=紗良・オットのピアノでポッパー「レクイエム」Op.66の演奏が5分30秒くらいから。

樫本大進さんらも出演したこのコンサートは、まだFacebookでライブ動画が見られます。プログラム詳細はこちら

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2017.05.15
Mon

親欧州コンサートのライブ動画

先日書いた、EUを中心に自由なヨーロッパを守ろうという音楽家たちのコンサートが、フェースブックのライブ動画で見られるようになっていました。

BUNTES EUROPA: Live vom Benefizkonzert von Musicians4UnitedEurope im Radialsystem V. [Facebook] 170515-3.jpg

きのう14日にベルリンで開かれた2時間半ほどのコンサートで、コンサートの開始は動画の20分ごろから。プログラムの詳細はこちら

ベルリンフィルのコンサートマスター、樫本大進さんとチェロのクラウディオ・ボルケスのヘンデル/ハルヴォルセン「パッサカリア」は2時間11分(残り時間表示で40分)ごろ、このコンサートを立ち上げた中心人物のチェリスト、アルバン・ゲルハルトらとピアノのアリス=紗良・オットとでポッパー「レクイエム」は2時間19分(同32分)ごろから。画像はライブ映像から。

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2017.05.12
Fri

親欧州音楽家グループが無料コンサート

ドイツのチェリスト、アルバン・ゲルハルトがEUを中心に団結して自由なヨーロッパを守ろうと 音楽家仲間に呼びかけて立ち上げたMusicians for United Europeというグループは、14日日曜日ベルリンで、親欧州の市民運動 "Pulse of Europe"(欧州の鼓動)への連帯を示し募金を集める無料コンサートを開くそうです。

"Buntes Europa"(カラフルな欧州)と題したこのコンサートに出演するのは、アルバン・ゲルハルトの呼び掛けに応じた音楽家約50人で、司会進行はベルリンフィルの人気ホルン奏者サラ・ウィリス、出演者にはベルリンフィルのコンサートマスター樫本大進さん、ピアノのアリス=紗良・オットなど。コンサートのようすはPulse of EuropeのFacebookページからライブ中継されるらしいです(現地14日17時だから日本時間15日午前0時から)。

プログラムの中では、樫本大進さんのヘンデル/ハルヴォルセン「パッサカリア」(チェロはクラウディオ・ボルケス)、アルバン・ゲルハルトらのチェロ、アリス=紗良・オットのピアノでポッパー「レクイエム」などに目をひかれました[詳細]。

音楽家が政治に関わることには依然として危惧を抱くのですが、コンサートは聴いてみたいです…

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2017.04.13
Thu

アルバン・ゲルハルトが親欧州グループを結成

Alban_Gerhardt_4.jpg

先月末「親欧州」の市民デモで演壇に立ちバッハを弾いたアルバン・ゲルハルト(47)ですが、ドイツの高級紙Die Zeitが6日、アルバン・ゲルハルトの名前を挙げて音楽家が政治的発言をすることに"wohlfeil"(cheap,安っぽい)という言葉を使って批判的な記事を書いていました。

これに対してアルバン・ゲルハルトはすぐさまドイツの音楽情報サイトで反論…このへんのやりとりは、北ドイツ放送の記事にもまとめられているものの、ドイツ語なので細かいところまで読み取れませんでしたが、アルバン・ゲルハルトが現在のヨーロッパの状況に強い危機意識を持っているらしいことはわかりました。

さらにアルバン・ゲルハルトは、ヨーロッパの音楽家たちに呼びかけて"Musicians4Europe"というグループ[Facebook※その後このグループはメンバー以外非公開になり、新しく公開ページが作られた]を立ち上げ。そのマニフェストでは自国第一・排外主義に反対し、表現の自由と民主主義を守ることを唱い、ヨーロッパの音楽家100人近くが署名することになっているようです。 チェリストではスティーブン・イッサーリス、ジャン=ギアン・ケラス、ヨハネス・モーザー、ジョヴァンニ・ソッリマ、ゴーティエ・カプソンなど…。

現在のヨーロッパの危機感は、日本にいる者からはわからないものかも知れませんが、近くに迫るフランス大統領選挙やドイツの総選挙といった動きに彼らが巻き込まれないか、ちょっと懸念します。

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2017.03.28
Tue

親欧州デモでバッハ

ドイツのチェリスト、アルバン・ゲルハルト(47)が26日日曜日ベルリンで、EUを中心にヨーロッパが連帯しようという親欧州派(Pro-European)の運動「欧州の鼓動(Pulse of Europe)」の集会に登壇し、 広場に集まった約7,000人を前にバッハのチェロ組曲6番プレリュードを演奏したそうです。

このデモのことは、きょう28日付の朝日新聞でも記事になっていました。
「親欧州」広がるデモ 独の集会きっかけ、11カ国4万人に [朝日 17.03.28]

 「親欧州」を掲げるドイツ発の市民デモが欧州各地に広がっている。今年1月にわずか200人で始まった集会には26日、11カ国で約4万人が参加し、「市民の手で欧州連合(EU)を守ろう」と訴えた。
 ベルリン中心部ではこの日、約6500人が集まった。1カ月前からほぼ5倍に膨らんでいた。希望者が次々に壇上に立ち、欧州への思いを語っていく。
(中略) きっかけは、英国のEU離脱に続く、米トランプ大統領の誕生だった。4~5月のフランス大統領選、9月のドイツ総選挙への影響が心配だった。いずれも自国第一を掲げる右派政党が台頭している。…

アルバン・ゲルハルトのフェースブックには、彼が演壇で行ったスピーチについても書いてあり、「世界で最も力のある国の大統領に邪悪な道化師が就き、悪夢が現実のものになりつつある世の中を、自由でオープンなヨーロッパで育つ息子たちに見せたくない」などと語ったそうです。

彼のほか、チェリストではジャン=ギアン・ケラスやヨハネス・モーザーらもよくアメリカのトランプ大統領を批判する発言をSNSでしているのを見かけます。

個人的には音楽家が政治に関わる発言をすることにはあやういものを感じ、ヨーヨー・マのように距離を置く姿勢の方がいいのではないかと思っているのですが、とりあえずこれは、春の日差しを浴びながら野外で7,000人がバッハに聴き入るというのがなかなかいいな、と思ったので。

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2017.01.04
Wed

ロンドンのチェロコンサートシリーズ

ロンドンのKings Placeというコンサートホールでは、今年2017年を「チェロの年」として、年間を通して49ものチェロのコンサートやイベントを開く Cello Unwrapped というシリーズを開催するそうです。

出演するチェリストは、7日のアルバン・ゲルハルト(ロココ変奏曲、コダーイ無伴奏など)を皮切りに、ピーター・ウィスペルウェイ、ジャン=ギアン・ケラス、アントニオ・メネセス、ナタリー・クラインらの他、現代的オリジナル曲を演奏するチェリストのゾーイ・キーティング、マヤ・バイザーなど。 チェロアンサンブルのコンサートやアマチュア向けのワークショップなんかもありました[一覧]。

Kings Placeというのは席数400ほどの室内楽ホールらしいので、独自の企画なども考え合わせると、東京で言えばトッパンホールというかんじでしょうか?… そのためドボコンやエルガーといった大がかりな協奏曲のプログラムはありませんが、いろいろな趣向でチェロの魅力が楽しめそうな企画だと思いました。 ラフマニノフ:チェロ・ソナタ
クライン(ナタリー)

このシリーズを紹介するニュース記事でイギリスのチェリスト、ナタリー・クラインは 「『チェロの音は人の声に近い』というのは決まり文句だけど本当のこと」。また「チェリストに自己中心的な人はめったにいない。みんな社交的」。その理由として「音楽のベースラインを受け持つ」ことと、大きな楽器を持ち運ぶので「トラウマを共有している」ことの2つを挙げていました。

[追記] 7日のコンサートでアルバン・ゲルハルトは、ロココ変奏曲の演奏中にC線を切りながら、すぐにオーケストラのチェロ奏者の楽器を借りて最後まで弾ききったのだそう。アンコールにフィッツェンハーゲンの Resignation(Op.8)。9:45からの夜の部のコダーイ無伴奏のアンコールはロストロポーヴィチのModerato [Planet Hugill]。

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2016.09.22
Thu

アルバン・ゲルハルトのインタビュー

ドイツのチェリスト、アルバン・ゲルハルトへのロンドン・チェロ協会の今年8月のインタビュー。ずいぶん熱っぽく語っていますが、これはロンドン・チェロ協会のCello Clubという10代の若いチェリストたちに向けていることも意識しているからだろうと思います。

初めてチェロ・アンサンブルをしたのは?─10代の頃、クレンゲル「讃歌」(Hymnus)を弾いたとき。10代の頃の最もすばらしい音楽的経験のひとつ。音がこう、ブーンと…

チェロ・アンサンブルのすばらしさとは?─チェロ・アンサンブルは不安定(versatile)だけど、うまくいくと弦楽四重奏よりずっと強力だし音域の幅が広い。バランスを取って、よく考えて、周りの音をよく聴くようにすれば、すばらしい音楽になる。

技術的に上達するための一番の秘訣は?─基本が一番大事。ボウイングも左手も基本練習に時間をかけてゆっくりのテンポで練習すること…

音楽的に上達するための一番の秘訣は?─演奏家の録音を聴くのをやめて、自分でスコアを読むこと…

どのようにして自分のアイデアを演奏に入れたら?─バッハなどベートーベン以前の音楽にはアイデアを入れる余地があるが、 ロマン派以降の音楽はすべては楽譜に書いてある。ほら、ドボコン冒頭の4つめの音に変なクレッシェンドをつけるチェリストがいるけど、そんなことは書いてないんだ!…などなど。

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2016.08.09
Tue

アルバン・ゲルハルトのドボコン

ドイツのチェリスト、アルバン・ゲルハルト(47)が3日、BBCプロムスでドボルザークのチェロ協奏曲を弾いたコンサートがオンデマンドで聴けるようになっていました。

Prom 25: Dvorak's Cello Concerto and Bartok's Duke Bluebeard's Castle [BBC Radio 3]

ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで3日に開催されたコンサートのライブ放送で、公開期間は1ヶ月間。 ドボコンの後、万雷の拍手に応えてアンコールにバッハの無伴奏6番プレリュード。後半はバルトーク「青ひげ公の城」。 演奏はシャルル・デュトワ指揮のロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団。

このコンサートの前後、アルバン・ゲルハルトがツイッターで、ピアニストでよくヨーヨー・マとコンビを組むキャスリン・ストットと「あらゆる楽器の協奏曲の中で最高の曲」、 チェリストのスティーブン・イッサーリスと「(ドボルザークの夫人の姉で、ドボルザークが慕っていたという)ジョセフィーヌの死と彼女のための3楽章コーダがなかったら全く別の曲だったろう」…などとやりとりしているのが読めて面白かったです。また、アルバン・ゲルハルトはいつもと同じようにロイヤル・アルバート・ホールでも耳栓をして演奏したそうです。

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2016.06.08
Wed

地下の廃墟でバッハ

ドイツのチェリスト、アルバン・ゲルハルト(1969-)がアメリカ・ワシントンD.C.の地下でバッハの無伴奏チェロ組曲6番プレリュードの演奏。

先月、アルバン・ゲルハルトがケネディ・センターでワシントン・ナショナル交響楽団とエルガーのチェロ協奏曲を弾くためにワシントンを訪れたときの収録。

ここは、デュポン・サークルというスポットの地下にある、かつて路面電車の地下駅があったものの約50年前から使われなくなった「廃墟」で、近年では現代アートの展示や地域のイベントなどで活用しようという活動があるのだそう。

「ブラタモリ」のワシントン版があったら真っ先に取り上げられそうなスポットですね。

そういえば、このアルバン・ゲルハルトは以前、耳栓をしてチェロを弾くということで注目したことがありますが[過去記事]、 最近も耳栓をしているのかな?と思ったら、ドイツのクラシック音楽情報サイトConcertiの去年のインタビューでも、自分の出している音の「裸」の音を聞き、ホールの響きによって陶酔してしまわないために耳栓をする、と語っていました。

このような地下でチェロを弾いたらさぞかし音が深くよく響いて、それこそ「陶酔」してしまいそうな気がしますが、 この映像では耳栓をしているのかどうか?…何度か見返していますが、まだ確認できてません。

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2015.11.02
Mon

アルバン・ゲルハルトがオーケストラのチェロセクションに

アルバン・ゲルハルトが30日金曜日、アメリカのニューオリンズでルイジアナ・フィルハーモニー管弦楽団とドボルザークのチェロ協奏曲を弾いたらしいのですが、その前にコンサートの前半の曲目、シベリウス「レンミンカイネン組曲」のときにもステージに現れ、オーケストラのチェロセクションに加わって演奏したのだそうです[Slippedisc経由, 本人のツイッターにも]。

このようなことをたびたびすることではヨーヨー・マが有名で、今年5月にもドボルザークのチェロ協奏曲の前にバンクーバー交響楽団に加わって演奏していましたが、ドボルザークのチェロ協奏曲を弾くだけでも大変なエネルギーが必要なはずなのに、その上にオーケストラと一緒に演奏してしまう余裕には驚かされます。

上のSlippediscの記事には、バイオリンのフリッツ・クライスラーも昔、本番で突然オーケストラに入ってきて隣で弾くことになったアマチュア奏者が椅子から落ちそうになるほど驚いた、という話も出てきます。

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最近のアルバン・ゲルハルトの演奏。曲は、ロストロポーヴィチが若い頃に作曲したエチュードでModeratoという曲だそう。

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