善福寺手帳

ぜんぷくじてちょう

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レッスン #268

年内最後のレッスン。

シュレーダー154番(Merk Op.11-20)。フラット5つ(変ニ長調)の変奏曲風の、主題と第2変奏まで。今日は音程を褒められる。

シャープやフラットの多い調でも、弾きにくい調とそうでもない調とがあるのはなぜでしょうね?という話から、 弾く時にちょっと嫌なポジションってありますよねという話になる。2ポジションの拡張とか、ハーフポジションとか。

ハイドンの協奏曲1番3楽章。初めに通し。先生の前で、まず通して弾けるところを見せられて、少し安心した。

戻って、細かく。元気よく突き過ぎているところと、逆にもっと強調したほうがいいところと…。

73小節のファは♯がつくものだと思い込んで弾いていたけど、先生に指摘されてよく見ると、楽譜(ヘンレ)に#はついていない。 なんとなく納得のいかないまま、♯をつけずに弾きなおしたけど、後で見直すと、ここは66小節からト長調に転調しているように思えるし、巨匠たちの演奏でも♯をつけて弾いているように聞こえる(速すぎて聞き取れていないのかも知れない)。 どちらが正しいのだろう?…

85小節からは高いポジションで難しいけど、押さえつけずに、歌って。3楽章の続きは、年明け。

ドイツのオーケストラが無形文化遺産?

イギリスの弦楽専門サイトThe Stradのニュースに「ドイツのオーケストラと劇場が無形文化遺産に」とあったので、おおっと思いました。 ユネスコの無形文化遺産といえば、つい先日も日本の和紙が選ばれて話題になったばかり。

しかし、本場ドイツのオーケストラが、保護を目的とするユネスコの無形文化遺産になるというのはどうなのか?…もしかしてブラックジョーク的なニュースではないかとちょっと目を疑いました。 無形文化遺産の登録基準には"urgent need of safeguarding"(さしせまった保護の必要)とはっきり書かれています。 イタリアのクレモナの弦楽器づくりが無形文化遺産に登録されたときには、ちょっと話題にしました[過去記事]。

調べてみると、14日、ドイツ国内のユネスコ委員会が、83の候補の中から27の無形文化遺産を選んだということだったようで、この中から将来ユネスコに申請されて、日本の和紙のように認められるものも、そうでないものも出てくるのでしょう。元のThe Stradの記事は "recognised by UNESCO"と書いてしまっていましたが、これはやや早とちりというか誤解を招く表現だったように思えます。

このドイツの27のリストを見ると、オーケストラと劇場の他に、ドイツのパン、アマチュア合唱団、パイプオルガン作り、鷹狩り、ハーメルンの笛吹き伝承と祭礼…などが選ばれていて、「ドイツの人たちが世界に誇りたい文化」として見ると、なるほどとも思えてきます(ビールは選ばれていませんでした…)。

ちなみに、これまでユネスコが無形文化遺産として認めたもののリストには、 ドイツからはまだ1つもなく、日本からは歌舞伎、能、文楽から2013年の和食、今年の和紙に至るまで、22が登録されていました。

このあたり、各国が自国文化をアピールする熱心さの度合いに差が出るのは仕方がないし、その中で比較的わが国は先を行っているらしいことは喜ばしいことだけれど、国際的なバランスであったり、保護の必要性の度合いであったり、ユネスコが無形文化遺産で当初目指したであろう意義からしてこれでいいのかな?…とちょっと思いました。

テニスコートでチェロ

たまたま見つけたチェリストがテニスコートで演奏しているビデオがあって、びっくりしたわけですが…

バロック・チェロで演奏しているのは、イタリア・バロック時代のスプリアーニ(1678-1753)という作曲家・チェリストのトッカータ・デシマという、右CDに所収の作品のよう。La Voce del Violoncello
Elinor Frey エリナー・フライ/チェロは,どこから来たのか~イタリア・バロック,草創期のチェロ独奏曲さまざま

これはもしかして、テニスを木のラケットでやっていた時代とバロックの時代とを重ね合わせる意図でしょうか(だったら知ってる…)。

今週の練習

ハイドンの協奏曲1番の3楽章が中心。音程に気をつけながら、ゆっくりのメトロノームで。今のところまだ60~70くらいのまま。不思議なことに、初めはこんなにゆっくりのテンポでも難所に差し掛かるとメトロノームの音を聞こうとしても聞こえなくなってしまい、気がつくとズレてしまっていた。 ようやくメトロノームを聞きながら弾けるようになったところ。 まだ音程の甘いところがあるかも知れない。難所ではまだ緊張する(特に中間部)。この後、3楽章の華麗さ快活さが生きる程度までテンポを上げられるかどうか。

***

来年のオーケストラの曲の譜読み。以前は譜読みというと、とにかく楽譜に指番号を書き入れて、 それをするとある程度「譜読みをした」ことの証として安心していたけど、あまりしなくなった。 指番号はあまりたくさんは必要なくなったし、あまり早くから楽譜を汚したくないというのもあるし、なにより「指が決まっている」ことと「譜読みができている」ことの間にずいぶん距離があると思うようになったから。 141214.png

では、どういう作業をすると「譜読みができた」ことの証にできるかというと…そこはまだよくわからず手さぐり。 (写真は一昨年チャイコフスキーの交響曲第5番を弾いたときの楽譜)

***

最近、楽譜の製本に使っているのは、以前使っていたマスキングテープでなく、 ドラッグストアで買える紙絆創膏。 最近のマスキングテープは、装飾目的で使うのがブームのせいか、妙に分厚く丈夫になって、製本には使いにくくなった(もしいいのがあったら教えてください)。

*コメントをチラッ

香港のサラバンド

香港の民主派のデモ隊が占拠していた現場で9日、バッハのサラバンド。 ここはこの2日後のきのう11日、香港警察によって強制排除されたはず。

音楽と政治的な主張とをからめることはあまり好きではないのですが、 これはほぼ「無言」であることと、時事の記録として意義がある映像作品だと思ったので。

*コメントをチラッ

新しいカーボンチェロのメーカー

また新しくカーボンファイバー製のチェロのメーカーがあるのを見つけました。ザルツブルグのRicci Carbon Instrumentsという会社で、ここのカーボンファイバー・チェロをすでにあのThe Piano Guysも使っているそう。

カーボンファイバー製のバイオリン・ビオラ・チェロ・コントラバスがあって、チェロが7,990ユーロ(約118万円)と他のメーカーに比べてやや値段がお高めなのですが、特徴的なのは、真っ黒なカーボンチェロのほかに、カーボンなのに木目調のチェロもあること。プロのオーケストラでは、いかにもカーボンと判る楽器だと使わせてもらえない、という要求に応えたもののようです。

カーボンファイバーのチェロは、あの黒いボディがカッコいいと思っていたのですが、そういう要求もあるのですね…。あくまで「ちょっと変わったセカンド楽器」だった時代から、だんだん「メインの座」も狙う存在になってきたということでしょうか?…

Ricci社のチェロを使ったラストレリ・チェロカルテットの演奏で、ピアソラの「オブリビオン」。そもそもこの動画を見つけたことがきっかけでした。

トラと共演

…いえ、本物のトラの横でチェロを弾いているひとがいるんですが。

[cbc.musicのYouTubeチャンネルより]

ケイティ・ペリーの「ロア(Roar)」という曲のカバー。。
Roar Katy Perry

チェロ弾きには、ネコ好きで普段そばにいる方も多いですが、トラがそばにいる方はそう多くないでしょう

イギリスのお葬式でリクエストされる曲に変化が

2年前にも注目したイギリスのお葬式でリクエストされた曲の最新のランキングが、先月発表されていました[Telegraph 14.11.24]。 前回のナンバーワンはフランク・シナトラの「マイ・ウェイ」でしたが、 今回のナンバーワンはコメディグループ、モンティ・パイソンの"Always Look on the Bright Side of Life"。
モンティ・パイソン/人生狂騒曲

ベスト10は:

  1. Always Look on the Bright Side of Life(モンティ・パイソン)
  2. The Lord is My Shepherd (賛美歌第2編41番「主はわが飼い主」)
  3. Abide with Me (賛美歌39番「日暮れて四方は暗く」)
  4. Match of the Day theme (テレビのサッカー番組"Match of the Day"テーマ曲)
  5. My Way (フランク・シナトラ)
  6. All Things Bright and Beautiful (ジョン・ラターの合唱曲)
  7. Angels (ロビー・ウィリアムズ)
  8. Enigma Variations - Nimrod (エルガー「エニグマ変奏曲」より「ニムロッド」)
  9. You'll Never Walk Alone (ミュージカル「回転木馬」の中の曲で、サッカーの応援歌)
  10. Soul Limbo (テレビのクリケット中継番組のテーマ曲)

1位にモンティ・パイソンの曲が入ったことについて、故人の世代の変化や好みの多様化など、いろいろな分析がされていましたが、一番大きいのは、2012年ロンドン五輪の閉会式でメンバーのエリック・アイドル(1943-)が歌ったことでしょう。

葬儀にポピュラーソングのリクエストが多い傾向は、2年前の調査ですでに顕著でした。世代的に見るならば、モンティ・パイソンが入っているのにビートルズの曲がベスト20にもないのは、ちょっと不思議なところ。

サッカーやクリケットに関係した曲が入っているところが、いかにもイギリス。

こうした曲と賛美歌やクラシックとが入り混じったランキングを見ると、たしかに多様化しているのを感じます。

ヨーヨー・マがシカゴの商店街に今年も

ヨーヨー・マが7日の日曜日夕方、昨年につづいて今年もシカゴのショッピング・モールに現れてコンサート。シカゴ・シビック・オーケストラの金管奏者たちとヘンデルの「私を泣かせてください」。

昨年はヨーヨー・マが若手の弦楽器奏者たちのブランデンブルク協奏曲の合奏にも加わったりして、それもまた楽しそうでしたが、今年はこの1曲。

シカゴ・シビック・オーケストラは、ヨーヨー・マがクリエイティブ・コンサルタントをつとめるシカゴ交響楽団の配下にある育成機関。

ラスト・クリスマス

この時季になると何度も耳にする「ラスト・クリスマス」(Wham!,1984)。バッハのブランデンブルク協奏曲風に。

去年の12月、チェロでアドベント・カレンダーを完成させたノルウェーのチェリスト、Robak氏の相変わらず凝ったビデオ(このためにヒゲを剃ったのでしょうか…)。

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