ヨーロッパの金融機関のCM。スマートフォンなどモバイル端末で利用できる銀行、とのこと。演奏はチェコ・ナショナル交響楽団。「演奏中は携帯電話などの電源はそのままで…」。
これがそのメーキング映像。227台ものスマートフォンを使って60本の楽器を作りました…というけど、ほんとかな?
[@okaka_1968さんより]
NHKのドラマ「第二楽章」は、羽田美智子、板谷由夏、谷原章介(元チェリスト!)らが熱演していて楽しみに見ているのだが、これがアメリカ映画「愛と喝采の日々」(1977年)とストーリーがよく似ていることが、きのう17日の朝日新聞朝刊「記者レビュー」で指摘されていた。 「第二楽章」はバイオリニスト、「愛と喝采の日々」はバレエダンサー、仕事と家庭それぞれを選んだ女性2人の再会、衝突、友情… 「ここまで似せるならクレジットが必要では?」という指摘はその通りだと思った。
クレジットというのは、ようするにこの場合「作 だれそれ」というところにほんの一言、こういう作品をベースに焼き直しましたと書き添える、というほどの意味で、それがベースにした作品を作った人と見る人に対するマナーというものだろうと思われ、その一言がないとちょっといやな気分になる。
クレジットといえば今ちょっと気になっているのは、現在上映中でカンヌ映画祭にも出品されている日本映画「藁の楯」のクライマックスシーンに流れる音楽でチェリストのナサニエル・ローゼン氏(64)[過去記事]がチェロを弾いているらしいけれど、そのことはきちんとふさわしくクレジットされているのだろうか?ということ。ローゼン氏(の奥様)のブログにちらりとだけ書いてあったことで知った。
サウンドトラックCDは右リンク先のアマゾンのページでちょっとだけ試聴できる。最後の21曲目にあるHUMANS BEINGという曲がそうではないかと思う。
このことは映画の公式サイトや関連の広報を見ても特にとりあげては紹介されていない。映画を見ればきっとエンドロールくらいには名前が出てくるのだろう。映画というのは多くの人がかかわる巨大なプロダクションだから、ひとりひとりの働きを十分にクレジットすることは難しいのかも知れない。
しかし「1978年のチャイコスキー・コンクールで優勝し、今は日本に住む64歳のチェロ奏者がクライマックスシーンでソロを弾いている」というのは、受け取るひとによってはこの映画に何かしらの深みを感じさせ、観てみようかという気にさせる一言になりうると思うのだけれど。
エマーソン弦楽四重奏団のチェリストを34年間に渡りつとめてきたデヴィッド・フィンケル氏(61)の、 エマーソン弦楽四重奏団メンバーとしての最後のコンサートが11日、ワシントンDCで開かれたのだそうで、そのコンサートにいたるまでの一週間の様子がフィンケル氏のブログにアップされていました。
弦楽四重奏団のチェリストとしての最後の曲は、フィンケル氏に替わる新しいチェリスト、ポール・ワトキンス氏(42)を加えた5人でのシューベルトの弦楽五重奏ハ長調D.956だったのだそう(この曲は、エマーソン弦楽四重奏団にロストロポーヴィチが加わって収録したCDがある)。
エマーソン弦楽四重奏らしくチェロの二人が大きめの演奏台に仲良く並び、あとのメンバーは立って演奏している写真もありました。
ブログには、この曲の演奏前に行われたフィンケル氏のあいさつについても書かれていましたが、主催者、聴衆、メンバーに感謝を述べるだけの簡単なもので、 これはワシントンポストの記事では「いかにもエマーソン弦楽四重奏団らしい、短くしゃれたあいさつだった」(It was a short and classy speech, and typical of the Emerson aesthetic.)と評されていました。
34年間もつとめてきた役割をおりるとき、どんな思いが去来するものでしょうね…。
ちょうど今週、もう一つの世界的な弦楽四重奏団、東京クヮルテットが44年間の歴史を閉じる、その日本でのラストコンサートが行われているのだそうで、東京クヮルテットの最後のプログラム曲はベートーベンの弦楽四重奏曲第14番Op.131とのこと。これは近く日本でも公開される映画「25年目の弦楽四重奏」(A Late Quartet)の物語上のラストコンサートで演奏される曲でもあり、映画を見て東京クヮルテットのことに思いを馳せる人も多いだろうと思います。
タグ : カルテット デヴィッド・フィンケル
きのう中木健二さんがアンコールの最後に弾いたシューマンの「夕べの歌」がとても心にしみたので、中木さんの紹介の記憶をたよりに調べてみた。
元はピアノ連弾曲で、 Klavierstücke für kleine und große Kinder というドイツ語の原題の通り「小さな子供と大きな子供のための12のピアノ曲集」 Op.85の最後に収められている曲 Abendlied(夕べの歌)。その美しさゆえか多くの人がバイオリンやチェロのために編曲しているよう。 きのう中木さんが弾いたのはヨアヒムというひとの編曲。
同じヨアヒム編曲でイッサーリスが弾いている動画がYouTubeにあった。
こんな美しい曲でコンサートを締めくくられたら、きょうはこの余韻を胸にしまったまま真っ直ぐ家に帰ろうという気になる…。
(実際は、この日めずらしく一緒にコンサートを聴きに来た娘と、軽く大人の寄り道をして帰ったのだが。)
楽譜は、出版されているものが見つけられなかったが、IMSLPにいくつものチェロ編曲があった(Arrangements and Transcriptionsというところ)。ヨアヒムのものはないようだが、グリュッツマッヒャーGrützmacherの編曲が調性もハ長調で同じなのではないかと思う(原曲は変ニ長調)。
タグ : スティーブン・イッサーリス
14日、王子ホールにて中木健二さんのリサイタル。前半が「幻想小曲集」、「アダージョとアレグロ」、それに「民謡風の5つの小品」とシューマンで固め、後半がプーランクとドビュッシーのチェロソナタといずれも中木さんが活動の拠点を置くフランスの作品というプログラム。ピアノはフランスのエリック・ル・サージュさん。
プーランクのチェロソナタがいかにもフランス風に洒落た面白い曲だと感じた。客席にはプロからアマチュアまで、チェリストの姿多数。 ロビーのCD売り場に並んだのはル・サージュさんのCDだけで、中木さんのCDもあればいいのにと思った。
中木さんのチェロは、ちょうど自分でも「アダージョとアレグロ」を弾いているところなのでこの曲で言うと、 後半アレグロの明るく溌剌とした旋律を力強くぐいぐいと盛り上げいくところはもちろんのこと、 アダージョのゆったりと美しくどこか物憂げな旋律を奏でるとき、大いにその真骨頂が発揮されるように思った (ほんの少しでもあんな風に弾けたら!)。 そしてそれはアンコールのフォーレ「ロマンス」とシューマン「夕べの歌」の2曲でも大いに発揮され、 うっとりとした気分に浸ったまま銀座を後にしたのだった。
関連過去記事:
中木健二さんのロココ変奏曲 [11.03.24] (あの3.11の直後、演奏をアップしておられた)
中木健二さんとお話しする [11.07.05]
中木健二 一問一答 [王子ホールマガジン]
初夏の日差しになった日曜、ボロディンの弦楽四重奏第2番1楽章の合わせ。
3回目で良くなったのは、お互いが何をやっているかがわかるようになり、それなりに個人練習を重ねたこともあって、タテの不安がなくなってきたこと。
おとといのレッスンで見てもらった出だしの旋律は、少し「ふわっ」と弾けるようになったと思う。ただし録音した演奏を聴いてみると、まだ「急いで」いて優美さには程遠い。
アンサンブルの録音を聴くと、いつも反省するのは「音量感覚のズレ」で、弾いているときに全体のバランスの中で出しているつもりの音量が、実際には思っていたより一、二段小さい音でしか入っていなくてがっかりする。これはどうにかして改善しないと。
6月と7月にも何度か練習して、8月に内輪の発表会で披露する予定。
タグ : カルテット
歌手・女優の新妻聖子さんファンクラブの定期イベント。土曜日、小雨の降る中、都内某所で。
いつものように歌とトークをたっぷり。先日の舞台「トゥモロー・モーニング」の裏話、6月の舞台「シルバースプーンに映る月」(これは戸田恵子さんと初共演ということでも注目している)のことなど。映画「レ・ミゼラブル」をどう見たかというお話は、なるほど新妻聖子さんならではの見かただなというお話が聞けた。
毎年定期的に開催してくれて今回が13回目。 発足当時からずっと会員でご一緒しているかたはたくさんいるけど、13回すべてに参加しているかたはめずらしいよう。 僕の場合はせっかくの聖子さんに会える機会で毎回楽しいからなるべく行こうと思っていて、たまたまこれまでそうできた、というだけのことだけど。こうなったらこれからも毎回行かないわけにはいかない…他のことでは飽きっぽいと思われている僕も、けっこう律儀な面があるのだ。
タグ : 新妻聖子
シュレーダー127番、前回に続いて2回目。テンポはあまり上げられなかったものの、まあまあ滑らかに弾けてクリア。
きょうは、さいきん練習しているボロディンの弦楽四重奏第2番の1楽章冒頭の旋律だけを見てもらう。
先日録音してみたら、せっかくの出だしの甘いメロディなのに、何かブツブツと音が途切れて、いかにもたどたどしく聴こえるのは何が悪いんでしょう?どうしたらこの冒頭のメロディの先も聴いてもらえるように弾けるでしょう?…というのが先生にもちかけた相談。
先生の前で弾いて、された注意は「しっかり弾き過ぎ」「現実的」。最初のF#は元弓でなく中弓から、D-C#-Hの下降する3つの音は「しっかり」、3つのF#は「抜いて」、急がない、Aを開放弦にするなら鳴らし過ぎない、最後のF#のビブラート…(指使いはA線で3042 1313 1310 13124 42とした)
なんだか少し「ふわっ」と弾く弾き方がわかってきたような気がした。もう少し練習が必要だけど…。
シューマンの「アダージョとアレグロ」を初めて通し。アレグロ部分の音程の確認。
マドリードで行われている大会の3回戦で錦織圭選手がフェデラーに勝利!6-4 1-6 6-2
錦織選手が強いストロークで第1セットを取ったあと、第2セットはフェデラーがさすがのネットプレーやドロップショットで錦織選手を翻弄したけど、ファイナルセットは再びストロークで圧倒。対戦2度目で世界2位のフェデラーに歴史的な勝利でした。勝った錦織選手はこれでベスト8。
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追記: フェデラーの試合後のコメント。
"I was lacking control from the baseline, and that pretty much carried through from start to finish. I'm pretty disappointed with my play. I'm not sure how well Kei thought he played. I didn't think he had to play his very best either, which is even more disappointing.
At least I'll come out with some ideas of what I need to work on. Clearly the ball flies here and it's faster, so that makes it sometimes trickier to find your rhythm. We're so accustomed to always finding that rhythm eventually, so it's even more disappointing if you never really find it, which was the case today. Credit to Kei. He got it done and was more solid in the wind. He played better than I did, so the better guy won today, that's for sure." [ATP]
調子が悪かった、ケイもベストではなかったと思うがきょうは彼が良かった、と。 フェデラーにとっては、前年優勝したこの大会が今年最初のクレーコートの試合。錦織選手にとっては2大会目。大一番の全仏は5月26日から。
錦織選手のコメント。
"Actually, you know, to beat him, that was one of my goals for my tennis career, and it happens on clay, it's amazing. You know it's not really my favorite surface." [Reuter]
「彼は僕にとってアイドル。勝つのが目標の一つだった。それも得意とは言えないクレーコートで達成できるなんて素晴らしい」[時事]
11日追記: 錦織選手は次の準々決勝で地元スペインのアンドゥハルに3-6、5-7で敗れベスト4でナダルとの対戦はならなかった…。
タグ : 錦織圭
確かにあの映画にヒントを得たのかもしれませんが、よくある話と言えなくもなく。「愛と喝采の日々」の詳細は忘れてしまったのですが、周りがうるさければ今後の展開を変えることは可能かと…私は毎回泣けてしまいます(>_<)