善福寺手帳

ぜんぷくじてちょう

牧場でハイドン

[ 2014/10/23 Thu] 雑記

牧場でハイドンのチェロ協奏曲、それにバッハの無伴奏を弾いていると、牛たちが…。先日もトロンボーンの音色に牛たちが集まって来ていましたが、牛たちは低音の調べが好きなのでしょうか。

弾いているのは、オランダのHarriet Krijghさんという、今アムステルダムで開催中のチェロビエンナーレに合わせて行われるコンクールで前回2012年に第1位になった、オランダの有望若手チェリストらしいです。

ビエンナーレ、ベルリンの壁、ソッリマ

[ 2014/10/21 Tue] 雑記
biennale2014.jpg

前にも書いたチェロ・ビエンナーレ2014がオランダのアムステルダムで開催中(25日まで)。なんだかチェリストやお客さん、それに主催者がツイッターやフェースブックやYouTubeでたくさん発信していて楽しそう…

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そのチェロ・ビエンナーレにも参加しているジョバンニ・ソッリマは11月9日、ベルリンの壁崩壊(1989年)からちょうど25年になるのを記念して、100人のチェリストを率いて、トリノでコンサートを開くそう[ANSA.it]。

ベルリンの壁崩壊の記念行事が、なぜイタリアで、チェリストが…と思う向きもあるかも知れませんが、25年前のあのベルリンの壁崩壊のとき、ロストロポーヴィチが駆けつけて壁の前でバッハを弾いたのが、それだけ多くのチェリストの胸に強く刻まれているということでしょう。

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ソッリマは、11月11日からはイギリス各地で、先日ヨーヨー・マのリサイタルで共演したばかりのキャスリン・ストットとリサイタル。ヨーヨー・マのパートナーをつとめるキャスリン・ストットとソッリマとなら、どんな自由なプログラムでも…と思って曲目を見たら、ベートーベンのソナタ4番、シューマンの民謡風小品、ショパンのソナタ…。ソッリマの自作曲も1曲入っていますが、意外とノーマルなプログラムなことに驚きました。これ、ほんとうにソッリマだろうか?と目を疑ってしまったほどです。

ソッリマとストットの出会いは「15年前、東京で」とのこと。てっきりヨーヨー・マの紹介だと思ってました。

ソッリマの演奏。

ヨーヨー・マのリサイタルのライブ・ストリーミング

[ 2014/10/17 Fri] チェロと音楽

ヨーヨー・マが明日、アメリカのウィスコンシン州で開くリサイタルのもようが、ライブ・ストリーミング放送されるようです[yo-yoma.comより]。米国中部時間の18日(土)8:00PM、日本時間の19日(日)10:00AMから。

Yo-Yo Ma, cello, with Kathryn Stott, piano [Wisconsin Union Theater]

これを知らせるヨーヨー・マの公式サイトには親切に日本時間(JST)も知らせてくれていますから、日本のファンも見てね、ということだと思います…。ピアノはいつものキャスリン・ストット。
ヨーヨー・マ プレイズ・ピアソラ Dance

プログラムは:

Concert program:
"Suite Italienne", Igor Stravinsky
Three Pieces
"Alma Brasileira", Heitor Villa-Lobos, arr. Jorge Calandrelli
"Oblivion", Ástor Piazzolla, arr. Kyoko Yamamoto
"Dansa Negra", Camargo Guarnieri, arr. Jorge Calandrelli
"7 Canciones Populares Españolas, G. 40", Camargo Guarnieri, arr. Jorge Calandrelli
"Louange à l'Éternité de Jésus", Olivier Messiaen, from Quatour pour la fin du temps
"Sonata No. 3 in D minor, Op. 108", Johannes Brahms

このプログラムは、今年ヨーヨー・マとキャスリン・ストットの二人が取り組んでいて、 4月のロンドンでのリサイタルでも似たプログラムで演奏していますが、このときは前半の曲の合間をあけずに演奏していたように思います[追記注: これはThree Piecesという、ヴィラ=ロボス、ピアソラ、ガルニエリという南米の作曲家の作品を3曲続けて演奏する部分。]。最後のブラームスのソナタはバイオリン・ソナタのチェロ編曲。

タグ : ヨーヨー・マ 

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ダースベイダーがウクライナの伝統楽器を奏でる

[ 2014/10/15 Wed] 変なもの

緊張状態が続くウクライナで、今月26日に行われる総選挙に出馬表明しているウクライナ・インターネット党のダースベイダー党首(?)のPRビデオ。このひと、5月の大統領選挙にも出馬しようとして選管に却下されていましたが[朝日14.04.05]、懲りていないよう。

ウクライナの伝統楽器バンドゥーラで「帝国のマーチ」を奏で、ウクライナの伝統的な豚肉料理サーロは「やつらには食べさせないぞ」というメッセージですから、愛国的な主義主張をもつひとのようです。

大事な選挙にこういうかっこうで出てくる姿勢は感心しませんが、選挙にあたっても声を張り上げず静かに楽器を奏でるだけのこの動画を見ると、人の関心をひきつけるコツだけは心得ているのかも。

[ClassicFM経由Guardianより]

カザルスのチェロが受け継がれた日

[ 2014/10/14 Tue] 雑記
Tsidtsadze: 5 Pieces on Folk Themes - Popper: Tarantella, Op. 33
Amit Peled

少し前に、アメリカのチェロ奏者アミット・ペルド(Amit Peled)が、パブロ・カザルスが弾いたゴフリラー1733年作のチェロを受け継いで弾いているという話を書きましたが、そのアミット・ペルドが、このゴフリラーをマルタ・カザルス・イストミン夫人から貸与されるに至った経緯を、自身の視点で書いた記事がありました。

How I came to play Pablo Casals's Goffriller cello [opusmagazine.co.il 2014.09.17]

(おそらく2年前、2012年)7月のある日、アミット・ペルドはニューヨークで、1日に3本のチェロを試奏することになっていた。 朝は楽器商のところでストラディバリ、昼はマルタ夫人に会ってカザルスのゴフリラー、夜は元世界銀行総裁ジェームズ・ウォルフェンソン氏に会って氏のガルネリ
A Global Life: My Journey Among Rich and Poor, from Sydney to Wall Street to the World Bank
James D. Wolfensohn

([後日追記注] ウォルフェンソン氏(1933- )はアマチュアチェリストでもあるというので調べてみると、41歳のときジャクリーヌ・デュ=プレに習ってチェロを始め、50、60、70歳の誕生日に自身が理事をつとめるカーネギー・ホールでコンサートを開き、そこでヨーヨー・マとも共演したという─ガルネリのチェロも考え合わせると─同じアマチュアチェリストとして許しがたい経歴の持ち主…)

この3本を試奏したときの彼の心の動きが、文章からよく伝わってきます。 特にチェロの歴史を塗り替えた偉大なカザルスのゴフリラーを弾く時、ケースを開けて楽器を触ることすらためらわれたこと、楽器からカザルスのパイプの香りがする気がしたこと、夢が叶ったという思いに遠く離れた母親のことを思ったことなど…。

チェロ奏者として楽器を選ぶのには、冷静な比較ができる環境ではなかったかも知れませんが[過去記事: 楽器選びについてアルバン・ゲルハルトが語る]、 提供者と奏者との「お見合い」の場でもあったかも知れません。 いずれにしてもチェロ奏者として「夢のような一日」だったことでしょう。

アミット・ペルドはこの数週間後、マルタ夫人とウォルフェンソン氏の両方から貸与の意向のメールをもらい、カザルスのゴフリラーを弾くに至ったわけですが、もう一方のガルネリのまろやかな音色も「これまで見た中で最も美しい女性のよう」と心に残っていて、ガルネリも「愛人」として弾けたらと密かに思っている…と正直な告白で結んでいました。

マルタ・カザルス・イストミン夫人とアミット・ペルド、そしてゴフリラーのチェロとの再会のようす(おそらく今年8月)。

タグ : パブロ・カザルス 

ヨーヨー・マのマスタークラス

[ 2014/10/13 Mon] チェロと音楽

アメリカの若い音楽家のためのオーケストラ・アカデミー New World Symphonyが、いろいろな楽器のマスタークラス、オーケストラ・スタディ、演奏など音楽家を目指す人たちの役に立ちそうなビデオを集めたMUSAICというサイトを公開しているのを知りました。

MUSAIC : Curated by New World Symphony, America's Orchestral Academy

チェロ関係では、ヨーヨー・マによるバッハ無伴奏チェロ組曲第5番ロココ変奏曲のマスタークラス、 アルバン・ゲルハルトによるドボルザークのチェロ協奏曲ブラームスのチェロソナタ第1番のマスタークラスなどがありました。 収録時期などは不明ですが、探索してみれば貴重なビデオがたくさんありそうです。

タグ : ヨーヨー・マ  アルバン・ゲルハルト 

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ミュージックフェア

[ 2014/10/11 Sat] ステージ

歌手・女優の新妻聖子さんがきょう11日、フジテレビ「ミュージック・フェア」に初出演。

さすがにメジャーな番組だけあって、見た方から複数お知らせをいただき、ありがとうございました…もちろんテレビの前で見てました。森山良子さんとのデュエットで「あなたが好きで」、加山雄三、水樹奈々のお二人と「夜空の星」の2曲。

これだけの長寿音楽番組なのに、これまで新妻聖子さんが出演したことがなかったことのほうが、むしろ驚き。次はソロでもたっぷり歌わせてあげてください。

ミュージック・フェア [新妻聖子さん公式ブログ]

タグ : 新妻聖子 

レッスン #263

[ 2014/10/10 Fri] チェロと音楽

シュレーダー150番、ピアッティのカプリース9番。スピッカートの中で和音の変化が楽しい。左手が難しくて苦労したけど、2度弾いてクリア。 ここまででいったんピアッティのシリーズ(1,4,5,7,9番)とはお別れ。

ハイドンのチェロ協奏曲第1番ハ長調の第1回。楽譜は前に戸惑ったことを書いたヘンレ版。今日は1楽章の再現部の手前(89小節)までを初回なのに意外と細かく。登りの音階と3度の重音の音程をチェック。
1Q84 BOOK 1 単行本 村上 春樹

このハイドンのチェロ協奏曲は、村上春樹の小説「1Q84」の中にも出てくる。きのう発表のノーベル文学賞を村上春樹が受賞していれば、タイミング良くこの曲も脚光を浴びることになるかも知れないと、実は密かに期待していたけど少し残念だった。

「1Q84」でハイドンのチェロ協奏曲が出てくるのは、BOOK1の後半、青豆が麻布の柳屋敷で老婦人と食事するシーン。ただし「ハイドンのチェロ・コンチェルト」と書かれているだけで、この1番ハ長調なのか、それとも2番ニ長調なのか、どちらかはっきりしない。 どちらでも優雅な食事のBGMとして─普通ならば─相応しい音楽かも知れないけど、こうして「弾く立場」になってみると、食事中にハイドンのチェロ協奏曲が流れてきたら、気になって食事の喉の通りも悪くなってしまうかも知れない。

その代わりこれからは、同じハイドンのチェロ協奏曲を弾いたチェロ仲間とだったら、「ここんところが難しいんだよね」などといった話を肴に、しばらくおいしくお酒が飲めそうな気がする。

1楽章42小節から45小節の旋律を弾くとき、なんともいえず幸せな気分。R子先生「C-durなのに、ハイドン、すごいですよね」。

2 CELLOSのステパン・ハウザーのハイドンのチェロ協奏曲第1番1楽章。

タグ : チェロレッスン 

最近の練習

[ 2014/10/08 Wed] チェロと音楽

オーケストラの本番が11月に迫っていて、週末はその練習。

日々の練習では、シュレーダーの150番にあるピアッティの9番。 レッスンで習う新しい曲は、ハイドンの協奏曲第1番を教えてくださるよう先生にメールでお願いした。まずは1楽章を譜読み中。この曲は「定番中の定番」なので何となく敬遠していたけど、譜読みしているとやはり新鮮で楽しい。 少し前にボッケリーニの協奏曲を習ったのも役に立ちそうな気がする。

申し込んでいた「チェロの日」は、引き続き一般募集が行われているようだけど(10月24日まで)、前回と同じ1番パートの楽譜が送られてきた。 ブラジル風バッハ1番でやったことがないパートならいい経験になるし、やったことがあるパートなら勝手がわかるので、どのパートでも「天の配剤」におまかせしようと思っていたところ。

去年も同じようにおまかせしたら1番パートの楽譜をもらって、当初その難しさには本当にまいったけど、何度も譜読みで指使いを研究して、練習するうちになんとか弾けるようになったのは、ちょっと自信になったのだった。

今年1番パートになってよかったと思っているのは、その他の曲、エルガー「朝の歌」、モリコーネ「ニュー・シネマ・パラダイス」、フォーレ「パヴァーヌ」などの美しい旋律が弾けそうなこと。一方、ちょっと困ったことになったと思っているのは、その楽譜がどれもト音記号が多く難しそうなことなのだが。

エア・カナダの楽器機内持ち込みルール

[ 2014/10/08 Wed] 変なもの

今月初め、カナダ最大の航空会社エア・カナダの新しい手荷物扱いルールで、バイオリンは機内持ち込みできるのに、サイズが少し大きいだけのビオラの機内持ち込みができなくなっているのがニュースになっていましたが[Slipped Disc, Violin Channel]、このことをからかうパロディ動画。フェースブックで友だちが教えてくれて(感謝)見たカナダCBCMusic経由。

動画を作ったのは、 カナダのソプラノ歌手Rachel Krehmさんというかたとそのお友だち。

エア・カナダのサイトにある手荷物の扱い[日本語英語]を見てみると、きょう時点では、まだ

バイオリンは機内持ち込みまたは受託手荷物の取り扱いが可能です。

ビオラは受託手荷物としてのみお預かりいたします。

チェロは受託手荷物としてお預かりいたします。ただし、座席をチェロ用に購入されている場合は機内へのお持ち込みが可能です。

ギターは全種(アコースティックベース、アルト、バリトン、ベース、シガーボックス、エレキ、フラメンコ、ハープ、弦ギター、 テイルブリッジ、テナー、リゾネーター)とも、機内持ち込みまたは受託手荷物の取り扱いが可能です。
....
[aircanada.com トラベル情報> 手荷物情報> 楽器 より]

…などとなっていて、チェロやギターが条件付きながら機内持ち込みできるのに、ビオラが機内持ち込みできないというのは、単にビオラという楽器をよく知らなかったため(?)の単純なミスとしか思えません。

航空会社 エア・カナダ Air Canada ロゴ ステッカー

これについてエア・カナダはツイッター(@AirCanada)で、困惑や批判のツイートに一つ一つ、「現在見直し中で、結果が出たらウェブサイトを更新する」と実質的に間違いだったことを認めながら回答していて、上のパロディ動画のコメント欄にもすぐにエア・カナダからのまじめなコメントがついていました。どうやらビオラも問題なく機内持ち込みができるようになるみたいです。

[追記] エア・カナダの手荷物の扱いには、ビオラの扱い以外にもおかしなところがあって、上の動画ではこれらの点にもちゃんと突っ込みを入れている。

弱音器(トランペットやフレンチホルン、トロンボーン、バイオリンなどの金管楽器に使用される)は、機内持ち込みまたは受託手荷物の取り扱いが可能です。

折りたたみ式のバスーンは機内持ち込みまたは受託手荷物の取り扱いが可能です。折りたためないものについては、受託手荷物としてのみお預かりいたします。[※バスーン(ファゴット)は分解できるけど「折りたたむ(fold)」わけではない。]

フィドルは機内持ち込みまたは受託手荷物の取り扱いが可能です。[※わざわざバイオリンとフィドルと別の項目にする必要があるだろうか?]
....
[aircanada.com トラベル情報> 手荷物情報> 楽器 より]