2017.11.15
(Wed)

フィンランドの観光PR動画

フィンランドのチェロ3人とドラム、という編成の異色のヘビーメタルバンド、アポカリプティカがフィンランドの政府観光局の公式PR動画に。

この楽曲を作るにあたっては、フィンランド人の多様なDNAデータを処理したのだそうで、そのあたりの詳細はフィンランド政府観光局のサイト(日本語)を見て頂くとして、フィンランドを代表する音楽に、チェリストが中心になったバンドのサウンドが選ばれるというのはめでたいことだと思います。

2017.11.14
(Tue)

弾き比べ

ラトビア生まれで現在はイギリスで活動している若手チェリスト、マルガリータ・バラナスさんは、ロンドンの楽器店で、いろいろなチェロをバッハの組曲3番ブーレで弾き比べ。

もちろんこれだけではどの楽器がいいか判断するのは難しいですが、楽器によってずいぶん音色が違うものなんだな、ということはよくわかりますね。

2017.11.13
(Mon)

オケ来週本番

オーケストラの本番を来週に控えて最後の練習。打楽器やハープが揃うといよいよという気がしてくる。

きのうトレーナーの先生に注意されたのが、体の動きのこと。 ふだんから、後ろのプルトに合図を送る意味と、それからおおかたのオーケストラの(プロも含む)プレーヤーに感じる、ある種の「無表情」はどうなんだろう?…と思っていることもあって、意識的に体を動かすようにしているところがある。

それが「わかりやすい」「楽しそう」とポジティブに受け止められることもあるけど、きのうは「後ろ(のプルト)が弾きにくくなるよ」と注意された。「指揮者が二人いるみたいになる」と。 たしかにそこに限って言えば、テンポがぐっと緩くなったところで、テンポ感を失ってないですよ、と自分のアリバイを主張するような、運転教習所の左右確認のような、わざとらしい動きになっていた、と反省した。

一番前で弾かせてもらうのにあたっては、5年前のこの記事(「トップの心得」)のことを時々思い出している。

毎年この時期になると、温度の変化もあってか、体調を崩すことが多いので、気をつけて来週の本番を迎えようと思う。

タグ : オーケストラ 

2017.11.12
(Sun)

チェロ三姉妹トリオ

カナダのチェロ三姉妹が、カナダの国民の祝日、11月11日の Remembrance Day (戦没者追悼記念日)に合わせて、バンフ国立公園の美しい湖のほとりで、ポッパー(David Popper,1843-1913)の3本のチェロとピアノのための「レクイエム」を演奏…。

20、18、12歳のクッツェー(Coetzee)三姉妹は Three Sisters Trioとして活動。Three Sisters というのは、バンフ国立公園にある3つ並んだ山の呼び名でもあるらしいです。 3sisters.jpg

[カナダCTVnewsより]

2017.11.10
(Fri)

トルルス・モルク&チェコフィルのドボコン

トルルス・モルク(56)が先月末、スイスでチェコ・フィルハーモニー管弦楽団と弾いたドボルザークのチェロ協奏曲 のラジオ放送がスイス放送協会RTSのサイトで聴けるようになっていました。

La Philharmonie Tchèque au Migros-pour-cent culturel-classics [RTS]

10月25日、スイスのジュネーブで行われたチェコフィルのコンサートで、 曲目はヤナーチェクの"Jalousie"、ドボルザークのチェロ協奏曲、ドボルザークの交響曲第8番というプログラム。 指揮はチェコのトーマス・ネトピル。 トルルス・モルクのソリスト・アンコールはカザルス「鳥の歌」。公開期間は1か月間[オーケストラ・オンデマンドより]。

このコンサートのことは、同じプログラムで別の日に行われたルツェルンの客席にいたチェリスト、上村文乃さんのブログで知リました。 上村さんが「優しく、静かに語りかけてくれるドヴォルザーク」で「本当に感動してしまいました」と書いていた演奏を、ぜひ聴いてみたいと思っていたのでした。

タグ : トルルス・モルク 

2017.11.06
(Mon)

チャイコフスキー交響曲第4番4楽章

本番が迫ったオーケストラで今年弾いているチャイコフスキーの交響曲第4番、最終第4楽章にある難所。84小節からの8小節間。4楽章が始まって間もなく出てくるロシア民謡(「白樺は野に立てり」)の主題が最高潮になってチューバ、トロンボーン、コントラバスによって奏でられる中、弦楽器は第1バイオリンとビオラが上向形、第2バイオリンとチェロが下向形を弾いて盛り上げるところ。しかも速い(Allegro con fuoco)。ここは中々完全に弾けることがないのだが、みなさんどうしておられるのだろうか…
tchaik4-4-84.jpg

短い間に3度も親指ポジションに上がっている(85,87,89小節)。85,87小節はA線で弾く人もいるかも知れない。89小節はさすがにこれしかないのではないか。

この8小節間で「しまった!」などと動揺していると、直後にpp になった93小節からの音程が乱れてしまったりする…

チャイコフスキーの交響曲第4番の中で、音楽や表現の上で難しいと感じるのは、ドラマチックな1楽章(きのうの指揮の先生のダメ出しも1楽章だった)と哀愁漂う旋律を奏でる2楽章だけど、4楽章の技術的に難しいこの8小節間──時間にしたらほんの10秒ちょっと──をどう乗り切るかは、気持ち良くフィナーレを迎えられるかどうかの鍵を握っているのだ。

チャイコフスキー交響曲第4番4楽章の演奏例(音量に注意!) 問題の8小節間は2:11ごろから。

タグ : オーケストラ 

2017.11.05
(Sun)

今週の練習

開放弦のボウイング、スケール、日替わりのシュレーダーは98番、120番、114番、140番。バッハの4番アルマンド、クーラント、サラバンド、ブーレ、ジーグから1つか2つ。家族の生活に変化があった影響があって、練習量そのものは少し減っているかも。

本番まであと2週間に迫ったオーケストラ。いつも温和な指揮の先生にしてはめずらしくいらだった表情でダメ出しをされたのは、どうしたことか。他のパートに言いたいことならたくさんあるけど、それは言うまい。今からではできることにも限りがある。せめてこれが6月、いや8月の時点だったら…と考えるのは毎年のことなのだが。

2017.11.04
(Sat)

Le coeur en braille

チェリストになる夢を持つ少女と落ちこぼれの少年の恋を描いたフランス映画(原題"Le coeur en braille")が12月16日から日本で公開されるそうです。

「はじまりのボーイミーツガール」 [公式サイト]

友だちがFacebookでシェアしてくれていたので知りました。下が予告編。

原題の"Le coeur en braille"(「点字で描いた心」?)のニュアンスが邦題では消えている気がしますが、それはともかく…

これを見て、遠い昔見た映画「小さな恋のメロディ」(1971,イギリス,原題"Melody")を思い出しました。幼い恋、女の子のほうが少しだけ大人っぽい、その女の子の家に訪ねていくプロット、大人の世界への反発…などなど。

そういえば、「小さな恋のメロディ」のヒロイン、メロディがチェロを弾くシーンもありましたね。[追記: これは記憶違いで、チェロを弾いていたのはマーク・レスター演じるダニエルのほうで、トレーシー・ハイド演じるメロディはリコーダーを吹いていたのだった!]

タグ : ドラマのチェロ 

2017.11.01
(Wed)

ららら♪クラシックでドボコン

NHK Eテレ「ららら♪クラシック」の11月3日(金)午後9:30~10:00の放送で、ドボルザークのチェロ協奏曲が特集されるそうです。

ららら♪クラシック「ドボルザークのチェロ協奏曲」 [NHK]

高橋克典も共感!心揺さぶるチェロの男泣き (1)胸をしめつける切ないメロディ(2)高音域の演奏を可能にした楽器改良(3)誕生の裏にはひそやかな30年愛が

数あるチェロ協奏曲のなかでも最高傑作と言われるドボルザークの「チェロ協奏曲」。チェロの高音域を巧みに使った切ない旋律の秘密を、日本を代表するチェリスト・長谷川陽子が解説します。高音域を駆使したチェロの演奏を初めて可能にした19世紀の楽器改良とチェリストの高い技術力、そして、この曲の誕生の背景にあった、ドボルザークと初恋の女性との30年にわたる交流もひもときます。

長谷川陽子さんが出演される他、今年6月エリザベート王妃国際音楽コンクールで2位になった岡本侑也さんによる演奏もあるそう。これは楽しみです!

岡本さんはエリザベート王妃コンクールのファイナルにこのドボルザークのチェロ協奏曲(ドボコン)を演奏して見事2位に入ったわけですが、このところチェロ界の雰囲気として(よくわかりませんが)以前ほどには「ドボコン一辺倒」ではなくなってきたのかな?と感じていました。エリザベート王妃コンクールでもショスタコーヴィチのチェロ協奏曲のほうが多く選ばれていたし、今年の日本音楽コンクール・チェロ部門本選は、チャイコフスキー「ロココ風の主題による変奏曲」とシューマンのチェロ協奏曲とのいずれかからの選択で、ドボコンはありませんでした。でも、この番組で、またドボコンが少し復権するかも?…

[追記] 放送見ました。長谷川陽子さん「(ドボルザークのチェロ協奏曲は)スケールの大きさといい奥の深さといい、チェロの曲の王様のような存在」「技術的にも難しいし、オーケストラの分厚い音の中に埋没してはいけないので、体力的精神的に生半可な気持ちでは弾けない曲」。
チェロの高音域を活かせた背景にエンドピンという楽器の改良があったこと、アメリカの音楽院の若い同僚でチェリストのハーバート(Victor Herbert, 1859–1924)のチェロ協奏曲第2番にインスピレーションを得たことなど。第3楽章終結部の書き足しとヨゼフィーナとのエピソードの解説が丁寧でした。

2017.10.31
(Tue)

イッサーリスが最新アルバムで「戦場のチェロ」を弾く

イギリスのチェリスト、スティーブン・イッサーリス(58)は最新作アルバムで、以前ここでも書いた、第一次大戦中イギリスの陸軍兵士だったアマチュア・チェリストが弾薬箱を胴にして戦場で弾いたというトレンチ・チェロ(trench cello, trench=塹壕)を使って録音しているそうです[タワーレコード・ニュースリリースより]。

「戦時のチェロ曲(The Cello in Wartime)」と題されたこのアルバムは、いずれも世界大戦を背景にしている作品から成っており、ドビュッシー、ブリッジ、フォーレのチェロソナタなどはイッサーリスがいつも使っているストラディバリウスで、後半のサン=サーンス「白鳥」など4曲はトレンチ・チェロで弾いているそうです。

トレンチ・チェロの写真や音色は3年前のこの記事でも書きましたが、このときのBBCラジオの音源[soundcloud]はまだ聴くことができました。

タグ : スティーブン・イッサーリス 

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