2015.04.19
Sun

カルメンのフラッシュモブ

バルセロナの広場に面したバルコニーに突如、カルメンが登場…バルセロナ・リセウ大劇場で17日から始まった公演に先駆けて。

実は遠い昔の子どもの頃、オペラ「カルメン」の地方公演の子役で出たことがあり、そのせいか今でも「カルメン」を聴くと血が騒ぎます。

そのときは日本語での公演で、上の冒頭でカルメンが歌っている「ハバネラ」のとき、コーラスが「好き・だ・よ!」と歌っていたのが妙に耳に残ったのですが、ン十年経った最近、気になってその部分のオリジナルの歌詞を調べてみたら
Prends garde à toi!(プラン ガル ダ トワ!=フランス語で「気をつけなよ!」)
だということがわかりました。カルメンの
Si je t'aime, prends garde à toi!(わたしが好きになったら、気をつけることね)
という、皮肉にもこの物語の結末を暗示することになる歌詞を繰り返しているわけ。
prendsgarde.png
[譜例はIMSLPより]

とにかく「カルメンに出た」といっても当時小学生でしたから、その時わからなかったことが後でわかった、ということがたくさんあるんです。

***

そういえば、錦織圭選手は今バルセロナにいて、明日20日からはバルセロナ・オープン。

タグ : フラッシュモブ 

2015.04.18
Sat

「正しい教室」

PARCO劇場で上演中の「正しい教室」 (作・演出 蓬莱竜太。井上芳雄、鈴木砂羽、小島聖、近藤正臣など)を今週観た。 よくありそうな小学校の同窓会、舞台は教室のセットのままの一幕一場2時間。 ここで語り合ううち、徐々にそれぞれの心の深い闇が明らかになっていく…。

初めは井上芳雄の演じる役に近い視点で見ていたのが、彼自身もまた闇の部分を抱えていて…という展開は一種のサイコ・サスペンスを観ているよう。 井上芳雄の新しい一面かも。 新しい一面といえば、テレビでは芯のある女のイメージの強い鈴木砂羽が弱々しく過去を引き摺る女を演じていて、舞台が終わるまで演じていたのが鈴木砂羽だったことを忘れてしまっていたほどだった(最近こちらの視力が落ちてしまったせいでもある)。キャスト陣が皆さすが。 作・演出の蓬莱竜太という人の舞台はまた機会があったら観てみたいと思った。

2015.04.17
Fri

レッスン #276

シュレーダー159番、デュポールの7番。ト短調(♭2つ)で低音のラインと和音が美しいエチュード。拡張の形をキープしながら指の繰り替えをしたりするのにちょっと苦労したので、60くらいのテンポで音程重視の安全運転。

dvorak.png ドボルザークの協奏曲1楽章。初めから止められながら。

ドボコンのレッスンといえば、あるアマチュアの上手なかたにうかがって印象に残っている話が、某有名チェリストにドボコンのレッスンをお願いしたところ、この冒頭の「シードレシー」で止められ、ここだけを何度も、ついには最初の「シー」だけを何度も何度も繰り返させられて、それでレッスンが終わってしまったという話…。それほどの“密度の濃い”レッスンは、一度受けてみたいような受けたくないような、だけど、それだけこの冒頭の音が重要ということだと思う。

R子先生はそこまでのことはされず、きょうは192小節(練習番号8)まで。ここまででいったん全エネルギーを注入するつもりで(このあと30小節くらい休める)、そのためのエネルギーの配分、奏点の使い分け(駒寄り・指板寄り)を研究すること。

練習番号6のあたりがある程度弾けそうになったのが、今回の再挑戦のきっかけ。ただ、もっとテンポを上げられるように。

タグ : チェロレッスン 

2015.04.17
Fri

チャイコフスキー・コンクール2015をmidici.tvがライブ放送

6月15日から始まる第15回チャイコフスキー・コンクールのもようが、クラシック音楽のライブやオンデマンドの放送をしているmedici.tvで放送されるそうです。

Welcome to the XV International Tchaikovsky Competition's webcasts [medici.tv]

最近では、コンクールのインターネット中継はふつうのことになりつつあり、チャイコフスキー・コンクールでも前々回、前回もやっていましたが、独自サイトでやられていることが多くて、安定性や音質・画質はそれなりでしかありませんでした。従来から実績のあるmedici.tvのようなサイトでの放送なら安心して見られそうです。

チャイコフスキー・コンクールの視聴はおそらく無料だと思いますが、もしかしたらメールアドレスの登録が必要かも。とりあえず上のサイトをブックマークしておくといいのではないでしょうか。下はmediti.tvのプロモーション動画。

前回のチャイコフスキー・コンクールのときには、ライブ中継でチェロ部門の決勝発表を見ました。また、インターネット中継のおかげで、チェロ部門で優勝したナレク・アフナジャリャンの決勝リハーサルのとき、指揮者が彼に侮辱的な発言をして、このため指揮者が決勝前に降板させられるというハプニングも映像に残ることになりました。

2015.04.15
Wed

叩いてプレリュード

叩いて音を出すチューブを使って、バッハの無伴奏チェロ組曲1番プレリュード。

よく練習したんでしょうね…

Boomwhackers/ドレミパイプ ダイアトニックセット(ドレミファソラシド)8音セット BWDW 少し前に、同じチューブを使ってバッハ平均律クラヴィーアのプレリュードを演奏したグループの動画が評判になったようですから、それに触発されたのかも知れません。

このチューブ、Boomwhackersという商品で、日本でもドレミパイプという名前で(amazonでも)売られているようです。

2015.04.14
Tue

チェリストが主役のスペイン映画

女性チェリストが主役の映画が新しくスペインで製作されたようです。"Sonata for Cello"[公式サイトFB]という題名の映画で、有名チェリストとして活躍する主人公が、難病の線維筋痛症と診断されて苦闘する…という、ちょっと深刻なストーリー。

YouTubeで見つけた予告編。ここでもドボコンが…

主役を演じているのは、Montse Germanというスペインの女優。監督はAnna M. Bofarullという女性。この映画は、17日から始まるマラガ・スペイン映画祭でプレミア上映されるそうです。

チェリストが主役の映画って、スペインのひとが作っても、なんだか暗く深刻な展開になるんですね…

2015.04.13
Mon

アルバン・ゲルハルトのインタビュー

先週イギリスのガーディアン紙に載ったドイツのチェリスト、アルバン・ゲルハルト(45)のインタビュー。ドボコン1楽章の後なら拍手があったっていい、という話に共感したのと、音楽家へのインタビューとして質問項目が面白いと思ったので。以下抄訳。

─音楽はどのように聴きますか?
年を経るにつれて生演奏を聴くのが好きになり、最近はコンサートに出かけるようにしている。

─最近買ったCDは?
次のCDに入れる曲の候補を検討するため、ロストロポーヴィチの弾いたラフマニノフ「東洋風舞曲」。

─音楽に関してちょっと恥ずかしい趣味はありますか?
弾かないこと。2週間休みを取って練習もせず、オペラを観に行くこと。

─もし半年間与えられて新しい楽器を習えるとしたら何を選びますか?
指揮を習いたい。半年間小さなオペラハウスに弟子入りして技を盗みたい。

楽章間の拍手は許されますか?
もちろん。ドボルザークのチェロ協奏曲の1楽章のような壮大な楽章の後だったら、許されるどころか大歓迎だね。 でも、静かな終わり方のときに早すぎる拍手は、たとえ曲が完全に終わっていても困るね。

─クラシックの演奏会のスタイルを1つだけ改善するとしたら何ですか?
いろんなスタイルがあってもいいと思う。 夕方1時間だけのコンサートとか、演奏家のトークが入るとか、 ビデオや照明効果を加えるとか、リラックスできる席にするとか。 作品の全楽章でなく1つの楽章だけ演奏するというのも、19世紀にはされていたことで、あってもいいと思う。

─聴衆として最も記憶に残る経験は?
子どもの頃、偉大なピアニストのコンサートをたくさん聴くことができた。 その中でも最も記憶に残るのはホロヴィッツのベルリン・コンサート(1986)だね。 彼は僕のヒーローで、彼のLPは全部持ってるし、リストのLPにはサインももらった。

─最初に買ったレコードは?
カザルスが弾いたシューベルトの弦楽五重奏。

─ミュージカルは好きですか?
古いものが好き。「サウンド・オブ・ミュージック」「オズの魔法使い」一番好きなのは「ウェストサイド物語」。 新しいのはよく知らないけど、大衆受けのために音楽が単純化されているのを聴くと悲しくなるね。

─昔の指揮者で共演してみたい人は?
カルロス・クライバー。

─クラシック音楽以外で共演してみたい人は?
ビリー・ホリデイかエラ・フィッツジェラルド。

─ここロンドンで音楽祭の監督を全面的に任されたらどんなプログラムにしますか?
音楽と芸術、文学、料理やワイン、すべての楽しみを組み合わせたいね。

─お風呂の中で歌う曲は何ですか?
リゴレットのアリア。
[全文: Facing the Music: Alban Gerhardt - guardian.co.uk 15.04.06]

ガーディアン紙のこのコーナー、毎週同じ質問をいろいろなクラシック音楽家にぶつけて、その人となりや音楽への姿勢を浮き彫りにしようとする企画のよう。これまで出てきた音楽家は、バイオリンのタスミン・リトル、カウンターテナーのフィリップ・ジャルスキー、チェコ・フィル指揮者のビエロフラーベクなど。

タグ : アルバン・ゲルハルト 

2015.04.10
Fri

チャイコフスキー・コンクール2015の出場者発表

今年6月15日からロシアで行われる第15回チャイコフスキー・コンクール[公式サイト]の出場者が発表されていました。

THE XV INTERNATIONAL TCHAIKOVSKY COMPETITION - CONTESTANTS

チェロ部門で選考に選ばれたのは49名で、近年のコンクールでよく見かける若手の方の名前が多数。

日本からチェロ部門には2名。国別に見ると地元ロシアの11名(選考免除の2名を含む)の他には、やはり最近の傾向どおり韓国からの参加が8名と多いのが目立ちます。続いてフランス6、ドイツ3、日本・中国・アメリカ・イタリア・オランダなどが2、となっていました。韓国からの出場者が多いのは、同時に発表されたピアノ・バイオリン・声楽の各部門でも同様のようです。

このチャイコフスキー・コンクール、先だって発表された審査員の顔ぶれが豪華だということで前に書いたことがありました。

2015.04.09
Thu

ドボコン再挑戦

ドボルザークのチェロ協奏曲(ドボコン)を次回からレッスンで見てもらうことにした。いま1楽章を練習中。

ドボコン挑戦は2年前以来、2度目。1度目は1楽章で力不足を思い知らされて降参したけど、先月下旬になって楽譜を見直したら、なんだか弾けそうな気がしてきた。前よりも楽譜が音符1つ1つでなく固まりで目に入るようになった気がするし、練習し続けられる指の力がついたような気がする。レッスンでR子先生に助けて欲しいとお願いすると「やってみましょう」。

実は、なぜ今ドボコンなのか、考えを整理して書こうと思ったけど、うまく書けなかった。 言い出せばいろいろある。でも、だんだん言い訳がましくなってくる。だからつべこべ言うのはやめた。 だいたい、ドボコンが弾きたい理由に説明の必要なんかあるだろうか?…

タグ : チェロレッスン 

2015.04.06
Mon

錦織圭が再び世界4位

錦織圭選手(25)が、4月6日付けの世界ランキングで4位。3月にも1度4位になって、その後マレーに抜かれて5位だったけど、先週のマイアミの大会でナダルが3回戦で敗れたため、ナダルを抜いて再び4位に上昇。ナダルの上に錦織の名前があるなんて!…ということでATP公式サイトから記念のスクリーンショット。
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錦織選手はマイアミでベスト8。208センチのイズナーに敗れたのは残念だったけど、上位選手の中でこれまで対戦のなかった数少ない一人だったので、ここで一度対戦しておいたのはよかった、と思いたいです。

これから5月の全仏まで過酷なクレーコート・シーズン。去年は全仏前のスペインで成績が良かったので、今年それ以上の上積みは難しいかも知れませんが(一時的に下がるかも)、去年故障のため1回戦負けした全仏で今年は大きく飛躍して欲しいです。

タグ : 錦織圭 

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