2016.06.25
Sat

EU離脱に反発?トラファルガー広場で「歓喜の歌」

イギリスの国民投票でEU離脱が決まったロンドンで24日夜、音楽家たちがトラファルガー広場に集まって、EUの「国歌」でもあるベートーベンの交響曲第9番「歓喜の歌」を演奏・合唱し、「それでもわれわれはヨーロッパ人」と訴えたそう。


YouTubeにアップされた動画。

国際的な行き来の多い音楽家たちは、EU残留を支持する人たちが多かったよう。イギリスのチェリスト、スティーブン・イッサーリスは、国民投票の結果にツイッターで「ああ神様、悪夢が現実になった」と。


タグ : スティーブン・イッサーリス  フラッシュモブ 

2016.06.24
Fri

ウィンブルドン2016ドロー

EU離脱が決まった朝、来週から始まる全英ウィンブルドンのドローが発表…。男子シングルスの上位シードが勝ち上がると:

ジョコビッチ v ラオニッチ
フェデラー(orモンフィス) v 錦織
ティエム (orベルディヒ) v バブリンカ
ガスケ v マレー

錦織選手の1回戦はサーブの速いグロス。順調に行けば4回戦でチリッチかカルロビッチだから速いサーブへの対応がカギになりそう。フェデラー対錦織選手の準々決勝を見たいところではあるけど、どうなるか…。ナダルは欠場。

2016.06.23
Thu

アンコールで指揮者とチェロ・デュオ

エルガー:チェロ協奏曲&愛の挨拶 ソル・ガベッタソル・ガベッタは先週18日、ドイツでドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団とサン=サーンスのチェロ協奏曲を弾いた後、アンコールで指揮者のミヒャエル・ザンデルリングとチェロ二重奏を披露したのだそう。演奏は、ソル・ガベッタのドイツ語の口上の後、1分50秒くらいから。

曲はクンマーのチェロ二重奏曲Op.22-1[IMSLP]からAllegro Scherzosoのよう。

ミヒャエル・ザンデルリング(1967-)は指揮者クルト・ザンデルリング(1912-2011)の子で、元々チェリストとして活躍していた人らしいから上手いのは当然ですが、ソリストのソル・ガベッタとデュオというのは、ちょっといいところを見せすぎのような気も…(この前にソル・ガベッタのソロのアンコールもあったのかも知れませんが)。

そういえば先日、ヨハネス・モーザーのアンコールで、指揮者のエリック・ニールセンのハープ伴奏でサン=サーンス「白鳥」を弾いた、ということがありました[過去記事]。指揮者もいろいろサービスする時代なんですね。

2016.06.21
Tue

カザルスのチェロ、エア・カナダに乗る

カザルスのチェロを受け継いで弾いているアミット・ペルドが、 エア・カナダの飛行機に搭乗するとき係員がチェロを丁重に座席に固定してくれる様子を動画で投稿していました。

飛行機でチェロは、航空会社や係員の対応によって機内持ち込みを拒否されることがあったりして、チェリストにとっては従来から不安の種。 aircanada.jpg

エア・カナダでも、2年前、楽器の機内持ち込みについておかしな規定を作ったりチェロの持ち込みを断ったりして批判を浴びていましたが、 その反省から去年、楽器を持った乗客に配慮するよう規定を大幅に改善していました。 このビデオは新規定がきちんと現場に浸透していることの証明といえましょう。

偉大なカザルスが弾いたゴフリラー1733年作のチェロが、アマチュアでも多くの人が使っているBamのチェロケースごと座席に逆さまに縛り付けられる様子は、それでいいの?と思ってしまいますが、まあいいんでしょう。

もしかしたら、従来の飛行機でのチェロの問題を知らないと、彼が特別な待遇を受けているのを自慢しているだけのように見えてしまうかも知れませんが、彼としては、音楽家に配慮するようになったエア・カナダの企業姿勢を高く評価し、これを音楽家仲間や他の航空会社、そして世に広く知らしめたいという意図に違いないと思います。

[※後日加筆訂正]

2016.06.18
Sat

ハンドパンでプレリュード

ハンドパンという楽器によるバッハのプレリュード。

中米カリブの音楽で使うスティールパンという楽器を思い出しますが、あのあたりから派生した楽器のようです。

***

ちょうど今週、大阪に行く用事があったので、新幹線の中でプレリュードの旋律とフィンガリングを頭の中で思い浮かべていたら、後半のあるところでどうしてもわからなくなり、あやうく無限ループにはまりそうで、これはいけないと思いました。もちろん東京に帰ってから楽譜を広げて練習しました。

2016.06.17
Fri

レッスン #304 ハイドンD

ポッパー10番。指板の広い範囲で、短三度の連続する不思議な旋律。 正確な音程で弾くのに苦労したが、先生には長いスラーが出来ていることを褒められた。

ハイドンの協奏曲第2番D-durの1回目。1楽章をゆっくりのテンポで、カデンツァの手前まで。haydnd-1.png 大きな譜読みの間違いもなく、高い音域の音も取れているよう。 R子先生「この(スタジオの)楽器でも鳴らせるんだから、ご自分の楽器ならもっと抑揚もつけられるでしょう…」。いつかは自分の楽器で弾くところを聴いていただかないと。

次回は少しテンポを上げてカデンツァまで。カデンツァはIMCの楽譜にある2種類のうち短いほう。

***

この曲を譜読みし始めた今月初め、ちょうど長谷川陽子さんがこんなことを書いておられた。

このところ、新しくレパートリーに入れる予定のショパンの「「悪魔のロベール」の主題による協奏的大二重奏曲」の譜読みに、ハマっている。これが激ムズなのである。
チェロの曲の中で最も難しいのは、バッハの無伴奏第6番のサラバンドと、ハイドンの協奏曲のD-durだと思うけど、もしかしたら悪魔のロベールくんは、その次かもしれない。 なんたってタイトルからしてすごいでしょ。…
[長谷川陽子オフィシャルブログ 16.06.04 ※強調は筆者]
チェリッシモ 長谷川陽子

他ならぬ長谷川陽子さんがこうおっしゃっているのを、ちょうどハイドンのD-durを本格的に譜読みし始めた頃に読んで、すっかり「びびって」しまった。 バッハの6番サラバンドはまだわかるとして、チェロの曲の中で「最も難しい」のが、ドボコンでもロココでも、またショスタコーヴィチはじめ二十世紀の協奏曲でもなく、ハイドンのD-durとは!

1楽章を譜読みしてみて、確かに難しいことは難しいが、弾けないことはなさそうな気がした(ドボコンのほうが余程難しいと感じた)。しかし、これからカデンツァ、2楽章、3楽章と進むとその難しさを身にしみて感じるのかも知れない。 それとも、もしかしたら、技術的にはこれくらいだとしても、それをハイドンらしい整った美しさにふさわしい完成度(たとえば完璧な音程!)で弾くのが難しい、ということかも知れない…

いずれにしても、いつか長谷川陽子さんに真意をうかがってみたいところ。

タグ : チェロレッスン 

2016.06.11
Sat

トロンボーンのフラッシュモブ

ニューヨークのリンカーンセンターで8日、大勢のトロンボーン吹きが演奏…

ニューヨークフィルの首席トロンボーン奏者Joseph Alessi氏率いる371人のトロンボーン奏者たちなのだそう。ニューヨークフィルのFacebookページで知りました。

前半の曲がちょっとわかりませんが、3分30秒くらいからワーグナー「タンホイザー」から「巡礼の合唱」。この曲は「チェロの日」に大勢のチェロで弾いたことがありますが、トロンボーンで聴くとやはり勇壮さが違いますね。

[追記] 前半の曲は、バーンスタイン「ウェストサイド・ストーリー」から"One Hand, One Heart"(心をひとつに)だそう。マリアとトニーが結婚を誓い合うデュエットですね。

[さらに追記] このイベントは、ニューヨークで8日から4日間にわたって開催された国際トロンボーンフェスティバルに伴うものだったのだそう。そういえば以前、ホルンオーボエ・ファゴットの国際大会に伴うフラッシュモブもありました。同じ楽器どうし集まるのはチェロだけじゃないみたい。

[また追記] 地上のアングルからの映像。

これを見て思ったのですが、大勢で集まって演奏するとき、チェロに比べてトロンボーンは「イスがいらない」 「譜面台がなくても左手でベルのところに楽譜を持って演奏できる」「小雨でも決行できる」…と数々の点で有利ですね。

タグ : フラッシュモブ 

2016.06.10
Fri

ヨーヨー・マの「プルーストの質問」

ヨーヨー・マがアメリカの雑誌 Vanity Fairの6月号で一問一答形式のインタビューに答えています。ヨーヨー・マという人の物の見方、考え方が表れていると思うのと、記事に添えられたヨーヨー・マのイラストが面白かったので。

Yo-Yo Ma Answers the Proust Questionnaire [Vanity Fair]

記事を紹介するヨーヨー・マのツイート:

「プルーストの質問」(Proust Questionnaire)というのは、作家のマルセル・プルーストが若い頃に──ということは19世紀ですが──人生観などに関わる数十の質問が印刷された本に自分なりの回答を書き入れる「告白帳」(confession album)というのが流行り、1890年に実際にプルーストが書き込んだ自筆本が今でも残っているのだそうで、そこからテレビのインタビューなどで同じ質問リストが使われるようになったのだそうです[en.wikipedia]。

少し前に、女の子たちの間で「プロフィール帳」というのが流行っていましたが、あれの大人バージョンみたいなものですね。

全部を引用・翻訳するのはいけないと思うのでしませんが、

Which historical figure do you most identify with? Marco Polo.
[自分と最も重なり合う歴史上の人物は? - マルコ・ポーロ。]

Which living person do you most admire? My wife.
[今生きている人で最も敬服している人は? - 妻。]

What is the trait you most deplore in yourself? I love to break rules.
[自分の一番残念に思う資質は? - ルールを破るのが好きなこと。]

What do you consider the most overrated virtue? Orderliness.
[最も過大評価されていると思う美徳とは? - 秩序。]

What is your most marked characteristic? Openness to new ideas.
[自分の最も際立った特質は? - 新しいアイデアにオープンであること。]
....

…というあたりにヨーヨー・マの姿勢や考え方がよく出ているように思いました。

Vanity Fair誌はよくインタビューにこの質問を使っているらしく、今年1月に亡くなったデヴィッド・ボウイが1998年に同じ質問に答えた記事もありました。

タグ : ヨーヨー・マ 

2016.06.09
Thu

トルルス・モルクのエルガー

5月に開催されたピアティゴルスキー国際チェロフェスティバルのひとつで、トルルス・モルク(1961-)がロサンゼルス・フィルとエルガーのチェロ協奏曲を弾いた演奏会が、ロサンゼルスのラジオ局KUSCのオンデマンド放送で聴けます。5月14日にウォルト・ディズニー・ホールで開かれた演奏会で指揮はレナード・スラトキン。

SoCal Sunday Night: LA Phil in Concert [kusc.org]

先日5日の放送で期限は12日いっぱいまで。プレイボタンは少しスクロールしたところに。

曲目はロッシーニのウィリアム・テル序曲のあと、トルルス・モルクのエルガーのチェロ協奏曲は開始12分くらいから。 後半はベルリオーズの幻想交響曲。

1曲目のウィリアム・テル序曲が、一般にはあの勇ましい行進曲ばかりが有名ですが、 冒頭部分がチェロ5人による美しいアンサンブル(コントラバスとティンパニが加わる)になっていることを初めて知りました。 ピアティゴルスキー・チェロフェスティバルの一環ということを意識した選曲だったのかも知れないと思いました。

トルルス・モルクのエルガーといえば、2014年のBBCプロムスでのこの演奏がYouTubeで見られるので、練習している間よく見ました。

タグ : トルルス・モルク 

2016.06.08
Wed

地下の廃墟でバッハ

ドイツのチェリスト、アルバン・ゲルハルト(1969-)がアメリカ・ワシントンD.C.の地下でバッハの無伴奏チェロ組曲6番プレリュードの演奏。

先月、アルバン・ゲルハルトがケネディ・センターでワシントン・ナショナル交響楽団とエルガーのチェロ協奏曲を弾くためにワシントンを訪れたときの収録。

ここは、デュポン・サークルというスポットの地下にある、かつて路面電車の地下駅があったものの約50年前から使われなくなった「廃墟」で、近年では現代アートの展示や地域のイベントなどで活用しようという活動があるのだそう。

「ブラタモリ」のワシントン版があったら真っ先に取り上げられそうなスポットですね。

そういえば、このアルバン・ゲルハルトは以前、耳栓をしてチェロを弾くということで注目したことがありますが[過去記事]、 最近も耳栓をしているのかな?と思ったら、ドイツのクラシック音楽情報サイトConcertiの去年のインタビューでも、自分の出している音の「裸」の音を聞き、ホールの響きによって陶酔してしまわないために耳栓をする、と語っていました。

このような地下でチェロを弾いたらさぞかし音が深くよく響いて、それこそ「陶酔」してしまいそうな気がしますが、 この映像では耳栓をしているのかどうか?…何度か見返していますが、まだ確認できてません。

タグ : アルバン・ゲルハルト 

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