2016.12.03
(Sat)

レッスン #315

2日夜、レッスン。ポッパー21番。長いスラーでシフトしながら、指板の無い高いところから低いポジションでの親指まで。

ロココ変奏曲。第8変奏(フィッツェンハーゲン版ではカットされてしまった、オリジナル版ならではの部分)からコーダまで。テンポはやはりゆっくり、16分音符で100ちょっと。 第8変奏ではめまぐるしく跳躍があり、それでもたまたま音程が当たってしまったので先生にはあまり理解されなかったけど、音程をとるのに苦労した。 コーダの8度の連続がなんとかこなせたのはポッパー効果か。

冒頭に戻って、主題から細かく。主題の3小節目アウフタクトのAを押さえるか開放弦にするか迷う、 という話から先日のブルネロのマスタークラスを聴講したお話をする。 跳躍前の音をだいじに、というのはR子先生がよくおっしゃることでもある。 2つの弾き方を交互に試してみて、開放弦で始める響きもなかなかいいですね…となった。きょうは第1変奏まで。

この後、渋谷から表参道に移動して、松江時代の同窓生たちと忘年会。

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2016.11.30
(Wed)

米空軍音楽隊のフラッシュモブ

年末吉例。米国空軍音楽隊が29日、ワシントンD.C.のスミソニアン国立航空宇宙博物館でフラッシュモブ。

曲は、ツイッターによると、"Patapan" というフランス・ブルゴーニュ地方のクリスマス・キャロルに続いて"Ding Dong Merrily on High" (「ディンドン空高く」)。

今年は流行りのマネキン・チャレンジにも挑戦。

2013年に始まったこのフラッシュモブ、2014年には壮大さを増し、昨年2015年は戦後70周年を記念する演出があって、今年で4回目。

コーラス隊と一緒にハンドベルを持っているスーツの女性が、デボラ=リー・ジェームス米国空軍長官。彼女は米民主党の文官でオバマ大統領と一緒に退任するはずなので、今年が最後の登場となるはず。政権が変わっても、このフラッシュモブは続いて欲しいです。

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2016.11.30
(Wed)

ドラマ「カルテット」

新年1月からのテレビで、カルテットの男女4人を描くドラマが始まるそうです。それも第一バイオリンが松たか子、第二バイオリンが松田龍平、ビオラが高橋一生、そしてチェロが満島ひかりさんという実力派のそろった豪華キャスト!脚本は"Woman"などの坂元裕二氏のオリジナルだそう。すでにツイッターで評判になっていたので知りました。

松たか子×満島ひかり×高橋一生×松田龍平、冬の軽井沢で四重奏! [シネマトゥデイ 16.11.30]
火曜ドラマ『カルテット』 [TBS公式]

ある日、4人は"偶然"出会った。女ふたり、男ふたり、全員30代。
4人は、夢が叶わなかった人たちである。
人生のピークに辿り着くことなく、ゆるやかな下り坂の前で立ち止まっている者たちでもある。
彼らはカルテットを組み、軽井沢でひと冬の共同生活を送ることになった。
しかし、その"偶然"には、大きな秘密が隠されていた――。

カルテットという特殊な人間関係の中で4人がどんな演技を見せてくれるのか、そしてチェリストとして満島ひかりさんがどんなキャラクターを演じてくれるのかが楽しみです。

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2016.11.29
(Tue)

ハレルヤ

少し前のことになりますが、今月7日に82歳で亡くなったシンガーソングライター、レナード・コーエンを悼んで、チェリストのジョバンニ・ソッリマがコーエン氏の代表曲「ハレルヤ」を演奏する動画をアップしていました。ソッリマ率いる100人のチェロによる2年前のトリノでの演奏。

この曲は近年、各地で起こったテロの犠牲者を追悼する場面で歌われるのをよく耳にするような気がします。 ソッリマと100人のチェリストたちのこの演奏もそういう意味合いを込めていたと思います。

1984年にリリースされたこの曲は、それ自体があまりすぐにヒットすることはなかったものの、 ボブ・ディランはじめ複数の歌手によってカバーされ、その中の一人、ジェフ・バックリーという歌手が1997年に不慮の事故で亡くなったことから注目され、彼のバージョンがテレビや映画で繰り返し流れるようになったのだそう[参考:「ハレルヤ」の転生:レナード・コーエン追悼 Wired.jp]。

ひとつの曲が特定(特に追悼)の場面の「定番」となるのには、作曲者の意志の力の及ばない、偶然の要素が大きいのだなと思います。そういえばバーバー「弦楽のためのアダージョ」が追悼の場で使われることについて、バーバー自身は不本意だったといいます。

タグ : ジョヴァンニ・ソッリマ 

2016.11.24
(Thu)

「らららクラシック」に映る

19日土曜日放送のNHK Eテレ「らららクラシック」でこのブログが少しだけ登場しました。 見ていた友だちからすぐにメッセージをもらってびっくりしました。この日の放送は、チェロでなくビオラに注目した「ビオラ特集」。

再放送を見てみたところ、番組HPにあるこの日の放送内容の流れに沿って、ビオラを「人間の声に近い楽器」と紹介。 しかし(と画面に字幕が大写し)、巷には同じように“人間の声に近い”と言われる楽器が多い…というナレーションのバックに、インターネットの検索結果のような画面、その真ん中に「善福寺手帳」が!
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「人の声に近い楽器」とかで検索してみた画面、ということでしょうか?…自分でやってみてもこんな検索順上位では出てこないので、番組スタッフが編集した画面じゃないかと思います。

記事は、チェロの魅力が「人の声に近い」ことだとよく言われるけど本当にそうだろうか?…と考えたときに書いた記事でした。
チェロの音は人の声に近い? [過去記事 2009.05.13]

「巷の声」の代表の一つに選んでいただいて光栄です!

この画面が映ることについてNHKからは何も連絡がなかったのですが、そのことはまあいいでしょう。 番組では、ブログそのものでなくGoogleか何かの検索画面だから構わない(これはどんな場合でも当てはまるかは微妙じゃないかと思いますけど)という判断だったのでしょうし、このブログも引用・言及・リンクなどは、出典さえ明示してくれれば、特に事前に連絡くださらなくても構わないつもりでいるので。

でも、テレビに映るんだったら、一言「映りますよ」と知らせてくれたら、よりうれしかったな…というくらいでしょうか。

***

番組ではこのあと音域が近いビオラ、トロンボーン、アルトサックスの音を、声紋鑑定などでよく見る画面で分析比較。他の2つと比べてビオラは倍音成分の出方が人の声に近い…というのが、興味深かったです。

「そこでなぜチェロの音も分析比較しない!」とツッコむのは、せっかくふだん目立たないビオラに光を当てた番組の趣旨からすれば、本質的なことではないかも。

2016.11.23
(Wed)

中木健二さんバッハ無伴奏全曲録音

チェリストで東京藝術大学准教授の中木健二さんが録音したバッハ無伴奏チェロ組曲の全曲が、きょう23日発売になったそうです。下は発売元キングレコードのYouTubeチャンネルから。

中木健二さんはまだ若く、CDの発売は2作目ですが、バッハの組曲全曲のこの録音は必ずや中木さんの大きな一里塚になると同時に、多くのチェリストの目標になると思います。

おめでとうございます!

2016.11.22
(Tue)

マリオ・ブルネロのマスタークラス

来日しているマリオ・ブルネロによるマスタークラス[日本チェロ協会]。受講者は、すでにソリストとして活躍されている方も含む、才能あふれる3人の若手チェリストの方たち。

その彼らに対してブルネロが語り掛ける言葉が、基本的・具体的で、われわれアマチュアにも「わかる」言葉だったように思い、そのことが意外だった。それは例えば「楽譜に忠実に」といった、要約すれば、われわれの先生が口をすっぱくして言っていることと同じではないか…

ブルネロは、いつものあのマッジーニのチェロで実際に弾いて見せながら。楽譜を見ていなくても、受講者の弾いた曲のスコアが、演奏記号やピアノパートまで含めて、全て頭の中に入っていることがうかがえた。

ブルネロは、同じチェリストに対して実に親しげに語り掛けてくれる。チェリストが大半を占める聴講席にも語り掛け、質問も募ってくれた。ロココ変奏曲の主題のビブラートについて勇気を出して質問した若手に、ここに来て弾いてみなさい、と自分のマッジーニを差し出したときの若手の驚いた表情といったら!(跳躍前の音を大切に、との指導)。

ブルネロが最近まとめた教本 "24 study days for cello" の紹介もあった。彼がヤニグロ先生にもらった30日間の課題をベースにし、見開き1日分に短く、左手、右手、セブシック、バッハなどの練習が組み合わせてあるのだそう。受付にあった分はあっという間に売り切れてしまったらしく、手に取って見ることはできなかった。

ブルネロは英語で話し、通訳つき。最後はバッハの無伴奏組曲2番プレリュードを弾いて聴かせてくれた。ブルネロは明日23日、紀尾井ホールでピアノのキャスリン・ストットとリサイタルの予定。

※後日少し加筆。

タグ : マリオ・ブルネロ 

2016.11.21
(Mon)

定期演奏会

オーケストラの定期演奏会がきのう20日、無事終わりました。 オーケストラで弾かせてもらうようになって7年目、「一番前」で弾かせてもらうようになって5年目の今年は、これまでより落ち着いて一曲一曲を楽しみながら弾けたような気がします。

オーケストラとしての評価はむろん色々だったし、個人的にまだまだ課題が多いと感じましたが、とにかく今年もこの日までやりとげることができ、家族や友人や地元の方たちに見守ってもらえ、そして少しは楽しんでもらえたようなのがよかったと思います。

この年齢になったこの年、ブラームスの交響曲1番を仲間たちと演奏する中にいられたことは、きっとずっと忘れないと思います。

タグ : オーケストラ 

2016.11.18
(Fri)

レッスン #314

ポッパー20番。ト短調の「どうかしたんですか?」とポッパー先生に聞きたくなるような深刻な旋律の中で重音。 後半の高い所の重音に苦労したけど、それに比べれば前半の8度が易しく感じられるほど。ドボコン1楽章の8度の上りも攻略できそうな気がする。

ロココ変奏曲の譜読みの確認の続き。第4変奏(Allegro Vivo,フィッツェンハーゲン版の第7変奏)はゆっくり、16分音符でメトロノーム100くらい。これでも名曲の難所を弾いたという満足感はあるけど、これでよしとしていいとも思えない。

第5変奏(同第4変奏)は上りのスケールの指使いを統一したところが工夫。ゆったりとした旋律が美しい第7変奏(同第3変奏)は気持ち良く弾けた。次回は第8変奏とフィナーレ。

タグ : チェロレッスン 

2016.11.16
(Wed)

バッハ無伴奏全曲ライブ

アメリカの若手チェリスト、ジョシュア・ローマンがフェースブックのライブ機能を使ってバッハの無伴奏チェロ組曲全曲をライブ中継していました[リンク先:facebook/TED]。

日本時間の16日零時半(米国東部時間15日10:30)から、2回の休憩をはさんで3時間の予定。現在、1万人くらいがライブ視聴中ですが、リンク先で後からでも視聴できるはずです。 roman_bach.jpg

バッハの無伴奏組曲全曲を弾くことは、どんなチェリストにとっても大変なことだと思いますが、聴く側はネットでライブが聴けてしまうなんて…こんなにカジュアルに聴けてしまっていいんだろうか?…という気がしないでもありませんでした。

[追記] このライブを行う動機について、ジョシュア・ローマンは次のように書いていました。

I see a lot of emotional volatility all around: on social media, when I speak to friends, as I observe strangers. I'm not here with words of advice or judgement, but as a musician, I want to offer something else. One of the most important values in art is openness, so I am doing this separate from my own political beliefs, separate from yours, but as a simple gesture of shared humanity.[Facebook - Joshua Roman]
現在の(おそらくアメリカ大統領選挙後の)感情的・政治的に激しい言葉が飛び交う状況で、音楽家としてできることは?と考えた末、政治的信条に関わらず人々が共有できるものを差し出したい、という思いだったようです。
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