善福寺手帳

ぜんぷくじてちょう

錦織選手、全米ベスト16→ベスト8!

[ 2014/09/01 Mon] テニス

錦織圭選手が全米でベスト16。大会前に足の故障で出場さえ危ぶまれたことを思えば、 3回戦までの内容はコーチのマイケル・チャンが「100%」と言うのもうなづける。 実際の内容を見るとファーストサーブの確率も50%程度だし、ミスも多いけど、 勝負を分けそうな短い時間に限れば100%に近い集中力が発揮できている。

よくあることだが、自分への期待があまり高くないと──そうできない事情があったりすると──今できることだけに集中できたりする…

ベスト8を決める4回戦(日本時間2日朝)の相手は、ラオニッチ。 前回ウィンブルドンは、サーブにやられて手も足も…という印象だったけど 6-4 1-6 6-7 3-6とそれほどでもなかった。 敗戦はこれだけで、対戦成績は2勝1敗。 芝のウィンブルドンとは今回、条件も違う。 マイケル・チャンがWOWOWのインタビューで言っていた「ラオニッチは錦織選手との対戦をそれほど好きじゃないと思う」というのは当たっていると思う。

[2日追記]
錦織、4-6 7-6 6-7 7-5 6-4 のフルセットでラオニッチに勝って、全米初のベスト8!4時間19分の接戦は、終了時刻が現地午前2時半近くだった。

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ところで、錦織選手の足の故障が右足親指の付け根の「嚢胞(のうほう)」というものだということを大会が始まってから知った。 これは実はつい2年ほど前になったことがある。場所も同じ。同じ松江生まれの仲、こんなところでも共通点があるものか、と思った。

こちらの原因はテニスではなく、おそらくチェロを持って歩いたり、楽譜を見ながらしゃがみ込んだりするときに足裏にかかる負担だったのではないかと思う(少なくとも一番痛みを感じたのはそういうとき)。 痛みの種類は、硬い異物が入っているような、「魚の目」のような痛さで、ひどいときには炎症を起こし、痛み止めの薬を飲まないと歩くことにすら苦労した。 幸い気づいてくれた2軒めの医院が外科的な処置をしてくれ──これが、麻酔をしてくれなかったので大層痛かった──以後足に負担のかからない靴を求めたり、足裏にパッドを貼るようにしたりしていたが、いつの頃からかそれもしなくなった。今でも片足に過度に負担がかからないよう気をつけている。

タグ : 錦織圭 

ホルンで氷水

[ 2014/09/01 Mon] 雑記

ALSアイス・バケツ・チャレンジで、チェリストのアルバン・ゲルハルトをはじめ、たくさんの人から指名を受けていた人気者、ベルリン・フィルのホルン奏者、サラ・ウィリスがついに実行。

いっしょに水をかぶっているのは、いずれもベルリン・フィルの団員3人(打楽器と第2バイオリン)。コンセルトヘボウ管弦楽団の指名を受けたベルリン・フィルとしての実行は少し「変化球」だったけれど、これは「直球勝負」で、あっぱれだと思いました。

(楽器をバケツのかわりに使うという発想は、金管楽器でないと出てこないですね…)

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日本ALS協会からのメッセージや寄付先について、お知らせが出ていました。
「ALSアイス・バケツ・チャレンジ」 感謝を込めて [日本ALS協会 2014.08.30]

タグ : アルバン・ゲルハルト 

あのカルテットも氷水

[ 2014/08/30 Sat] 雑記

ソロ・チェリストオーケストラと来たら弦楽四重奏団も…あのエマーソン弦楽四重奏団のバイオリン、ユージン・ドラッカー氏もALSアイス・バケツ・チャレンジ。

ドラッカー氏もバイオリニストだった父親をALSで亡くしているのだそうで、こうして見てくると、ALSってたくさんの方がかかっている病気なんですね…

ドラッカー氏の次の指名が、同じエマーソン弦楽四重奏団のビオラのローレンス・ダットン氏、それにチェロのポール・ワトキンス氏、それからピアノのエマニュエル・アックス!カルテットのもう一人のバイオリン、フィリップ・セッツァー氏を指名しなかったのは、同じカルテットのバイオリン同士の「微妙な人間関係」というものでありましょうか。

なお、昨年までエマーソン弦楽四重奏団のチェロ奏者だったデヴィッド・フィンケル氏は、ここでは指名されていませんが、 イギリスのバイオリン奏者ダニエル・ホープに指名されていました。ホープ氏に氷水をかけているのは、メゾソプラノのアンネ=ゾフィー・フォン・オッター。フィンケル氏がチャレンジを受けたかどうか、まだわかっていません。

ドラッカー氏の裸の動画だけでは申し訳ないので、エマーソン弦楽四重奏団の紹介ビデオ。

タグ : カルテット  デヴィッド・フィンケル 

レッスン #260

[ 2014/08/29 Fri] チェロと音楽

シュレーダー148番、ピアッティのカプリース5番の後半。全弦移弦のスラーとスピッカート。テンポは中間部を8分音符で66、後半のtempo primoを88くらい。これでもYouTubeなどで聴く名手の演奏の半分くらいのスピードだけど、前回よりは2割くらいテンポを上げられた。

このエチュードをやって感じたのは、移弦の角度の深さで、これだけ移弦が続くとそうとう手首とヒジとをダイナミックに使わないといけない。 また、音がかすれたりして上手くいかないときは、だいたい弓が弦に直角に真っ直ぐ動いていないときで、その原因は左手の難しさなどのため、姿勢が動いてしまっていることであったりする…

次回149番はピアッティの7番。これが5番の「逆パターン」のよう。

ボッケリーニのチェロ協奏曲3楽章を通し。1回目は止めながら。親指含め音程は取れていたようだけど、3連符で急ぎがち。 「指、まだ大丈夫ですか?」と聞かれて、2回目はピアノ伴奏をつけてもらいながら。2度通して弾き切れたのは、指のスタミナがついてきたのかも。

ボッケリーニはひとまずこれで上がり。次の曲はこれから。

タグ : チェロレッスン 

あのオーケストラも氷水

[ 2014/08/28 Thu] 雑記

あの名門オーケストラもALSアイス・バケツ・チャレンジ!オランダのロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団が23日、団員揃って。

アムステルダム市長からの指名だったのだそうで、次のチャレンジには、なんとベルリン・フィルを指名!…ロイヤル・コンセルトヘボウから挑戦状を叩きつけられて、ベルリン・フィルはどうするんでしょうか…。

こんにちは。わたしは、アムステルダム&#■○%(不明)のヘルマン・リーケン(打楽器奏者)です。 昨日、このすばらしいアムステルダム市の市長が、私たちコンセルトヘボウ管弦楽団にアイス・バケツ・チャレンジに参加するよう指名しました。 昨年、私たちの仲間もこの恐ろしい病気で亡くなりましたので、喜んでこれを行いたいと思います。そして、私たちはベルリン・フィルハーモニック、グスタフォ・ヒメノ(指揮者)、フォンス・ヴァン・ウェスタルー(団の評議員)も同じことをするよう指名します。OK、それっ!…[※拙訳]

[追記: 30日、ベルリン・フィルの答え。…
ベルリン・フィルもALSの治療機関に1万ユーロを寄付したらしいけど、これはコンセルトヘボウのほうが"勝ち"かな?…]

マリオ・ブルネロが氷水かぶる→アルバン・ゲルハルトも

[ 2014/08/25 Mon] 雑記

ALS支援のアイス・バケツ・チャレンジにクラシック音楽家がいないという話をしていたら、イタリアのチェリスト、マリオ・ブルネロがやってくれていました。

マリオ・ブルネロ 「アローン」 ブルネロは1960年生まれだから今年まだ54歳。愛用のチェロケースは、ブルネロが山に行くときにも担いでいるものですから、バケツの氷水くらいでは中の楽器に何も影響ないでしょう…

[追記] 動画の中でブルネロも言っているように、これはイタリアのALS協会の会長で元サッカー選手のマッシモ・マウロ氏から直々の指名。ブルネロは次の挑戦者に「ジョバンニ・ソッリマとすべてのイタリアのチェリスト」を指名しているようなのですが、どうなるんでしょうか…

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このほかにチェリストでは、ドイツのアルバン・ゲルハルト(45)がチャレンジを受けると24日、フェースブックで宣言。アルバン・ゲルハルトは、母親をALSで亡くしているのだそうで、このアイス・バケツ・チャレンジに、指名を受ける前から「この難病のことを知ってもらうのにすばらしい方法」と賛同していました。

[追記] 25日、動画がアップされました。


Casals Encores [CD, Import]
Alban Gerhardt |

次の挑戦者に、番組に招かれて共演したことがある、ベルリン・フィルのホルン奏者のサラ・ウィリスを指名していますね。

タグ : マリオ・ブルネロ  アルバン・ゲルハルト 

アイス・バケツ・チャレンジして欲しいひとたち

[ 2014/08/23 Sat] 雑記

ALS(筋萎縮性側索硬化症)を知ってもらい、支援するためのアイス・バケツ・チャレンジ[Wikipedia]は、最近になって政界、財界、スポーツ界、芸能界などに爆発的に広がっていますが、意外なことにクラシック音楽界にはまだ広がっていないように思います。

クラシック音楽家で氷水をかぶるとインパクトのあるようなかたは高齢だったりするからだろうか? あるいは、こういう一時の「流行」からは距離を置くのが、百年~二百年の時を超えた音楽に携わるクラシック音楽家というものだろうか? …と考えたりしましたが、よくわかりません。

まあ、この「運動」の性格からして「誰それもやるべきだ」と目くじらを立てるようなものではないですが、これだけ多方面に広がっている割には不思議だな…とちょっと思った次第です。

そうこうするうちに、ヨーヨー・マあたりが氷水をかぶって、本人も周りもみんな笑顔…という動画が見られたりしてもいいなと思います…(期待)。

今のところクラシック音楽界の代表と言っていいでしょうか。テノール歌手アンドレア・ボチェッリ。愛犬と共に。

[追記] このあと24日にプラシド・ドミンゴ(73)がチャレンジ。同じスペインのレーサー、フェルナンド・アロンソの指名で。次にソプラノのアンナ・ネトレプコとピアノのラン・ランを指名。クラシック音楽家には少し遅れて広がり始めた、という感じ。

全米ドローとアイス・バケツ・チャレンジ

[ 2014/08/22 Fri] テニス

25日からの全米オープン2014ドローが発表。ナダルが右手首負傷のため欠場。足の故障の影響が心配な第10シード錦織圭選手の対抗シードは、またしてもラオニッチ

男子のシードが勝ち上がると…
ジョコビッチ v マレー
バブリンカ v (錦織 v ラオニッチ)
ベルディヒ v フェレール
ディミトロフ v フェデラー

錦織選手の1回戦の相手は、アメリカのOdesnik(180位,28歳,左利き)。故障のためあまり練習できていないと思うので、今回はラオニッチを破るところまでいかなくても、きちんと出場して1つでも2つでも勝ちを積み重ねてくれれば…(弱気)。

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ところで、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の認知度を上げ支援しようというアイス・バケツ・チャレンジは、すでにテニス界にも広がりを見せていて、ジョコビッチも氷水をかぶる姿がありました。

錦織選手はフェースブックのページで、恩師のニック・ボロテリ氏と並んで。錦織くんに氷水をかけているのは、リシツキ。

この他、往年の選手ではジョン・マッケンロークリス・エバートらも。

[追記] これを書いていたら、ロジャー・フェデラーフェースブックで!…イワノビッチの指名を受けて。フェデラーは、こういう「お祭り」は避けて、スマートに寄付だけして去る人かと思ってたけど…。

[さらに追記] ナダルも

タグ : 錦織圭  ノバク・ジョコビッチ  ロジャー・フェデラー 

モルクのエルガー協奏曲@プロムス

[ 2014/08/20 Wed] チェロと音楽

イギリスのBBCプロムスで昨日19日、トルルス・モルクが弾いたエルガーのチェロ協奏曲がBBC Radio3で聴けるようになっていました。期間は4週間だから9月の中旬まで。

Prom 44 (part 1): Berlioz - Symphonie fantastique [BBC Radio3] Cello Concerto / Cello Symphony [CD, Import] Truls Mork

指揮はアンドリュー・デイビス、演奏はメルボルン交響楽団。19日火曜日夜、ロンドンのアルバート・ホールでの演奏。

R.シュトラウスの交響詩ドンファンに続いて、26分頃からモルクが登場して、エルガーのチェロ協奏曲。盛大な拍手に応えて58分過ぎからモルクがソリスト・アンコールに弾いたのは、ブリテンの無伴奏チェロ組曲から。後半はベルリオーズの幻想交響曲。

BBCプロムスの100年を越す歴史の中で、最も多く演奏されているチェロ協奏曲は「ドボコン」でなくエルガーだという話は、以前書いたとおり。

[追記: 後日公開された抜粋映像。]

タグ : トルルス・モルク 

美術館でバッハ

[ 2014/08/19 Tue] チェロと音楽

イスラエル生まれでアメリカのチェロ奏者、アミット・ペルド(Amit Peled)のバッハ無伴奏組曲1番全曲の演奏。 今月2日、アメリカのマサチューセッツ州で。彫刻家をしている姉(妹?)の個展に合わせて美術館で行われたコンサートだそう。

このアミット・ペルドの弾いているチェロは、なんとあのパブロ・カザルスが弾いていたゴフリラー1733年作のチェロなのだそうで、 2年前にカザルス財団とイストミン夫人からこのチェロを受け取ったペルドは「まだマエストロのパイプの香りがする」と言っています[amitpeled.com]。

タグ : パブロ・カザルス