善福寺手帳

ぜんぷくじてちょう

ひとりヒムヌス

[ 2014/11/01 Sat] 雑記

ドイツのチェリスト、ヨハネス・モーザーが、11月23日にフランクフルトでアマチュア・チェリスト12人といっしょにコンサートを開くという話を以前書きましたが、そのときも演奏予定のクレンゲル「ヒムヌス」Op.57、チェロ12重奏の曲をヨハネス・モーザーひとりで演奏。

この曲は、私も何度か参加して弾かせてもらったことがありますが、練習に12パート全員はなかなか揃わなかったりしました。ひとりならそういう問題はないでしょうけど、時間が掛かったでしょうね…

あさイチにヨーヨー・マ

[ 2014/10/31 Fri] 雑記

31日放送のNHK朝の番組「あさイチ」に、ヨーヨー・マとアジアツアーで来日中のシルクロード・アンサンブルが生出演! エンチャントメント~魅惑の響き~NHKスペシャル「新シルクロード」オリジナル・サウンドトラック Soundtrack
TVサントラ (アーティスト), ヨーヨー・マ (演奏), ザ・シルクロード・アンサンブル

9時10分頃に登場して、いきなり前のコーナーのゲスト、大竹しのぶさんと投げキスの交換。でも今日が初対面。
コーナーの司会者中谷アナウンサー「もう、チェロはストラディバリですよ…」
マ「レンタルだけどね」
「移動のときの苦労は?」
マ「恥ずかしい話だけど…(耳打ち)チェロをタクシーに忘れたことがあるんだ」。

ヨーヨー・マの経歴の紹介。1962年、7歳でJ.F.ケネディ大統領の前で演奏。
何か言われましたか?
マ「将来日本に行ったら娘(※キャロライン・ケネディ現駐日大使)をよろしく、って」
9歳でジュリアード音楽院で先生(※レナード・ローズ1918-1984)から「君に教えることはもうない」と言われる。
マ「先生は休暇で旅行に行きたかったんだ。たぶんまだ休暇中なんだろうね」
2000年にシルクロード・アンサンブル結成。
マ「シルクロード・アンサンブルを結成した理由は、友達がいなかったから。
15年経って新しいメンバーを見つけた(と言って、大竹しのぶさんのCDを取り出す)」。
愛妻家だそうですね?
マ「36年の結婚生活中、24年は演奏旅行に出ている。だからうまく行っている」。

とにかく、ずっと何か冗談を言っていないとすまない人。
マ「バカなことを言ったり遊んでいるように見えるときにこそ、新しいものが生まれるし、好奇心がわく」
シルクロード・アンサンブルで何がしたいのか?との質問に
マ「世界の一員だと感じたいんだ」。
黄昏のビギン 大竹しのぶ×山崎まさよし

シルクロード・アンサンブルの演奏で「天山の峰々」という曲。 全体で約20分ほどの出演。スタジオを去るときもヨーヨー・マは最後まで大竹しのぶさんのCDを掲げながら。

大竹しのぶさんは、ヨーヨー・マのずっと周りを楽しませていないと気がすまないところに、ヨーヨー・マと同い年の明石家さんまとの共通点を見ていたかも。

ヨーヨー・マとシルクロード・アンサンブルの来日公演は、 きょう10月31日が名古屋・愛知県芸術劇場、11月2日が大阪・シンフォニーホール、4日が東京・サントリーホール、その後台湾と中国とで10日まで公演するようです。

タグ : ヨーヨー・マ 

コメントをチラッ。

機内でチェロとビートボックス

[ 2014/10/30 Thu] 雑記

アメリカのサウスウェスト航空に乗り合わせたチェリストとビートボックスのセッション。

チェリストはFrancisco Vila氏。バッハ無伴奏組曲3番のブーレに合わせてビートボックスを披露している"Maxbeatbox"ことMaximilian氏は、なんと客室乗務員なのだそう!こんな客室乗務員がいたら楽しいですね…(?)

今月11日にMaximilian氏が投稿した動画ですが、ここ数日で急にとりあげられて話題になっていました[Slippedisc, ClassicFM経由で知りました]。

第5回チェロの日

[ 2014/10/30 Thu] チェロと音楽

来年2015年2月28日(土)と3月1日(日)の両日、サントリーホール・ブルーローズで開催される第5回「チェロの日」のお知らせが、最近リニューアルされた日本チェロ協会のサイトに出ました。
celloday2015.png

このイベント、個人的にも毎年目標にしているイベントで、もちろん来年も参加する予定。

前回のコピーはたしか「チェロであったまろう」で、大雪の中開催されたのでしたが、今回は「世界はチェロで出来ている」。

出演者も早々と公表されていました。楽しみです。

2015年2月28日(土)15:00開演
第1部 松波恵子さん(Vc)  川村文雄さん(Pf)
第2部 遠藤真理さん(Vc)  川久保賜紀さん(Vn)
第3部 長谷川陽子さん(Vc) 須関裕子さん(Pf)

2015年3月1日(日)14:00開演
第1部 櫃本瑠音さん(Vc)
      藤原秀章さん(Vc)
第2部 山本祐ノ介さん(Cond)

タグ : チェロの日 

カザルスの名言の出典

[ 2014/10/29 Wed] ことば

ツイッターなどをながめていると、有名人が言ったとされる名言・箴言がたくさんの人にツイートされているのを見かけます。 ただ、多くはいつどういう文脈で言ったのか、原典が示されず、 本当にその人が、みんなが受け取っているような意味で言ったのか?そもそもその人は本当にそんなことを言ったのか? よくわからないケースがたくさんあります。
Complete Published EMI Recordings 1926-1955 Import
Pablo Casals

そうしたものの中には偉大なチェリストが言ったとされることばもあります。英語圏でよく流れているものの一つが:

The legendary cellist Pablo Casals was asked why he continued practice at age 90.
"Because I think I am making progress," he replied.

伝説のチェロ奏者パブロ・カザルスは、90歳になっても毎日練習を続ける理由を尋ねられて答えた。
「まだ上手くなっていると思うんだよ」。[※拙訳]

これはパブロ・カザルス(1876-1973)がいつどういう状況で言ったのか、いろいろな名言・箴言の原典を調べている Quote Investigatorというサイトが調べた記事がありました。

I Feel that I Am Making Daily Progress - Pablo Casals? Apocryphal? [Quote Investigator 14.02.12]

かいつまむと、カザルスは何度か実際これに近い発言をした証拠があるのだそうで、 最初は戦争が終結に向かおうとする1944年、カザルスが「練習を再開しました。日々進歩しているのを感じます」とニューヨークタイムズの記者宛ての手紙に書いているらしい。このときカザルス67歳。

次は1958年、アメリカのコラムニストLeonard Lyons(1906-1976)という人が、当時カザルスを描いた映画の監督とカザルスとの間のやりとりとして、上の言葉とほぼ同じことを書いているのだそう。 カザルスが80歳になった頃のこと。このときの言葉が翌1959年5月のリーダーズ・ダイジェスト誌に下記のように引用されたので、これが広まったのかも知れない。

The world’s foremost cellist, Pablo Casals, is 83. He was asked one day why he continued to practice four and five hours a day. Casals answered, “Because I think I am making progress.”
— Leonard Lyons

***

日本語でよく流れている「名言」としては、ヨーヨー・マ

人生でいちばん大事なことは「心地よさ」を感じること。偏見をもたないこと。
と言ったというのが、たくさんの人に繰り返されているのですが、出典を書いている人を見ません。 不思議なのは、流れているのは日本語ばかりで英語バージョンを見ないのです。

これはヨーヨー・マがいつどういう文脈で誰に向かって言った言葉なんでしょうね?あるいは、本当にヨーヨー・マはそんなことを言ったのでしょうか?

タグ : パブロ・カザルス  ヨーヨー・マ 

渋谷で威風堂々

[ 2014/10/29 Wed] 雑記

25日、渋谷ハチ公前広場で行われたフラッシュモブ。渋谷芸術祭のオープニングで。後半6:30くらいからエルガー「威風堂々」。

指揮をしているのは渋谷区長なのだそう。メンバーは暗譜で弾いてますね。

タグ : フラッシュモブ 

バッハ無伴奏チェロ組曲「妻が作曲」説がまた

[ 2014/10/27 Mon] 雑記

バッハ無伴奏チェロ組曲はじめバッハの作品の一部は、妻のアンナ・マグダレーナが作曲したという説がまた話題になっているようです[Telegraph.co.uk 14.10.25]。この説を提唱しているのは、オーストラリアの大学教授でこの研究をしているマーティン・ジャービス氏。アンナ・マグダレーナはバッハの写譜係だったと信じられているけれど、筆跡鑑定をすると写譜ではなく自分で考えて書いた筆跡の特徴がある、というのが氏の唱える根拠。
141027.jpg
[バッハ無伴奏チェロ組曲のアンナ・マグダレーナの筆写譜 IMSLPより]

この説は、初めて発表された2006年と2008年にちょっと話題になりました。
バッハ無伴奏チェロ組曲は妻の作品? [2006/04/18]
バッハ無伴奏チェロ組曲「アンナ・マグダレーナ作曲」説が再び[2008/10/11]

今回は、この説をとりあげた"Written by Mrs. Bach"と題するドキュメンタリーがイギリスのBAFTA(英国映画テレビ芸術アカデミー)で上映されるのがきっかけ。サリー・ビーミッシュというイギリスの女性作曲家が後押しをしているようです。

同じ仮説を仮説のまま何年も唱え続けてているだけなのに、忘れられた頃にまた話題になるというのは、うまいことしたものですね…

[追記]
この説について、スティーブン・イッサーリスがガーディアン紙の記事で「くだらない」と一蹴。→Suite scandal: why Bach's wife cannot take credit for his cello masterwork [Guardian 14.10.29]

あのひともまだチェロを

[ 2014/10/26 Sun] チェロと音楽

…続けておられるようです。バイオリニストで歌も歌う水谷美月さんが、チェロを始めて3ヶ月で「鳥の歌」に挑戦したのに続いて、 さらに3ヶ月でバッハ無伴奏チェロ組曲第1番プレリュードに挑戦しておられるよう。

挑戦のプロセスは、レッスンのようすがYouTubeにシリーズで公開されていて興味深いです。やっぱり、誰でも基本は「ゆっくり」「繰り返し」ですね…

ただ、この動画シリーズ、寄せられたメールに水谷美月さんが答える「質問コーナー」が、人生相談みたいな別の呼び物になってるみたいですが…

バイオリンにも歌にも才能を発揮している水谷美月さんでさえ、こうしてチェロにはけっこう苦労されているのを見ると、これからチェロを習おうとする方が
「半年でバッハのプレリュードくらいが弾けたらいいな」
と思っているとしたら、それがどのくらい大変なことかよくわかるのではないでしょうか?…

2CELLOSがマイスキー、ソッリマと共演!

[ 2014/10/25 Sat] 雑記

アムステルダムで開催中のチェロ・ビエンナーレ2014で、あの2CELLOSがチェロ界の巨匠ミッシャ・マイスキー、それにジョバンニ・ソッリマと共演して"4CELLOS"に! しかも弾いたのは、2CELLOSが今年人気動画で弾いた"Thunderstruck"らしいです。

2CELLOSがフェースブックにアップしていた、リハーサルのときの写真。


(ピアニストのランランが"Bravo!"とコメントをつけたりしていますね…)

チェロ・ビエンナーレはきょう25日までの開催で、きのう24日の夜に2CELLOSのライブがプログラムに組まれていましたから、そこでの共演でしょう。"4 CELLOS"の共演は25日夜のフィナーレでのことのよう。 ぜひ動画で見てみたいので、ビエンナーレのYouTubeチャンネルなどを引き続きチェックしたいと思います。

2CELLOSは先日も新しい動画を公開していて、おそらくクラシック音楽を勉強しているけど、なんとなく冴えない2人がロックスターになることを夢想する…というストーリーの中で、ヘビーメタルバンド、アイアン・メイデンの"The Trooper"をカバーしています。

しかし、実際にすっかり“ロックスター”になってしまった感のある彼らも、クラシック音楽のチェリストから“ドロップアウト”したわけではなく、依然こうしてチェロを弾く仲間として受け容れられるところが、チェロ界のいいところだという気がします。

[追記: 31日に公開された"4 CELLOS"の動画。この中にソッリマはまだわかるけど、マイスキーがいるのは不思議な感じ。]

タグ : 2CELLOS  ミッシャ・マイスキー 

レッスン #264

[ 2014/10/24 Fri] チェロと音楽

レッスンの前に楽器店に寄って、楽器の点検と弓の毛替え。

シュレーダー151番(Merk, Op.11-17)。ロ長調(#5つ)が少しイヤらしいけれど、これまでのピアッティの歯ごたえに比べれば、箸休め的。

ハイドンのチェロ協奏曲第1番。1楽章の再現部から最後まで弾いた後、冒頭に戻って細かく。 上りの音階。71~77小節を急いで流れてしまうところがあり、ゆっくり繰り返し。83小節の安全な指使いの相談。

R子先生は、サッと2楽章に進みたそう。発表の予定があるわけでもないので、あまり追及が細かくならない。1楽章をもっと見てもらいたいような、早く2楽章も見てもらいたいような…そう言うと、次回一度1楽章を通した後に2楽章を弾きましょう、ということになった。

タグ : チェロレッスン